かつて、ひとりの娼婦がいた彼女の名前は“ハマのメリー”

歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスに身を包んだ老婆が、ひっそりと横浜の街角に立っていた。戦後50年間、娼婦として生き方を貫いたひとりの女。かつて絶世の美人娼婦として名を馳せた、その気品ある立ち振る舞いは、いつしか横浜の街の風景の一部ともなっていた。“ハマのメリーさん”人々は彼女をそう読んだ。1995年冬、メリーさんが忽然と姿を消した。自分からは何も語ろうとしなかった彼女を置き去りにして、膨らんでいく噂話。いつの間にかメリーさんは都市伝説のヒロインとなっていった。

画像1: あなたは伝説のメリーさんを観たことがありますか?15年の時を経て、今、銀幕に甦る『ヨコハマメリー』映画誕生15周年記念リバイバル上映&河出文庫発売!

2006年の春、公開当時、新宿、横浜の映画館を連日長蛇の列を記録した真実と感動のドキュメンタリーが15年ぶりに銀幕に帰ってきました。
都市伝説のミューズとしてのメリーさん、聞いたことはあるが実態は今まで誰も知らなかったメリーさんの真実と秘密のベールが甦ります。

画像2: あなたは伝説のメリーさんを観たことがありますか?15年の時を経て、今、銀幕に甦る『ヨコハマメリー』映画誕生15周年記念リバイバル上映&河出文庫発売!

中村高寛監督からのメッセージ

メリーさんがヨコハマから去って、今年で25年が過ぎた。
全身真っ白の老女、まさに都市伝説に出てくるような人で、街の有名人だった。
しかし、彼女がどこから来て、どこへ消えていったのか?誰も知らない。
それが面白くて、私は映画を撮り始めた。
そして2005年に完成(公開は06年)すると、多くの観客が劇場に詰めかけ、予想外の反響があった。あの「メリーさんは何だったのか?」を知りたかったのかもしれない。
それから15年が経った。主な舞台となった伊勢佐木町を歩いても、映画の中の景色は殆どが消え去って「メリーさん」を知っている人たちも少なくなった。
メリーさんが去った年に生まれた子が、25歳になるのだから当然のことで「メリーさんって誰?何?」という反応ばかり……。
でもあのインスタ映えする容姿、風貌をみて、ちょっとでも引っかかったのならば、ぜひ観にきてほしい。SNSなどではお目にかかれない、貴重な映画体験になるかもしれない。

中村高寛監督の著書『ヨコハマメリー』書影
河出文庫

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出演:永登元次郎、五大路子、杉山義法、清水節子、広岡敬一、団鬼六、山崎洋子、大野慶人、福寿祁久雄、松葉好市、森日出夫、他

企画・制作:人人FILM
プロデューサー:白尾一博、片岡希 撮影:中澤健介、山本直史 

編集:白尾一博MA:濱田豊、Prestage音響効果:齊木琢磨
音楽:Since(コモエスタ八重樫+福原まり)
テーマ曲:「伊勢佐木町ブルース」歌唱:渚ようこ
写真:森日出夫 宣伝美術:鈴木一誌 イラスト:宇野亜喜良

監督・構成:中村高寛 

2005/カラー/スタンダード/1時間32分

10月03日~16日:横浜シネマリン10月17日~30日:シネマ・ジャックアンドベティ
10月9日~22日:アップリンク渋谷

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