メジャーで大衆的な音楽映画が劇場で注目を集める中、シネマート新宿が放つ真逆の新企画、まだ日本で紹介されていない新作、長年上映されていない旧作など、地下にうごめく数々の<アンダーグラウンドなロック・ドキュメンタリー映画>にスポットライトをあてる期間限定の特集上映、〈UNDERDOCS(アンダードックス)〉【今秋開催】にて、日本初上映となる、ジョーン・ジェットの半生を描いたドキュメンタリー映画『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』の日本語字幕付き予告編および、海外サンダンス映画祭上映時のビジュアル、場面写真が解禁された。

画像1: © 2018 Bad Reputation LLC

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70 年代末に日本でも大ヒットした女性 5 人組バンド、ザ・ランナウェイズの中心メンバーであり、解散後は<ジョーン・ジェット&ザ・ ブラックハーツ>としてソロ活動を続け、「アイ・ラヴ・ロックンロール」がビルボードチャート 7 週連続 1 位を獲得。2015 年にはロックの殿堂入りを果たした、女性ギタリストでありロックンロールの象徴ともいわれるジョーン・ジェットの半生を描いたドキュメンタリー映画。 ジョーン・ジェットがギターを手にした幼少期から現代まで、約半世紀にわたるロック人生を 95 分間で描き切る。

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ロサンゼルスの変態プロデューサー、キム・フォウリーに発掘されたザ・ランナウェイズの全盛期、ビートルズ並みの熱狂で迎えられた来日公演、そして日本でのメディアによる取材がきっかけとなった解散の顛末など、ザ・ランナウェイズの歴史も描きつつ、完全なる男社会だった米国音楽業界で女性であるがゆえに経験してきた苦労と、ソロ活動以降のバンドメンバーであり盟友のケニー・ラグーナ (THE BLACKHEARTS)とのレーベル運営など、厳しい音楽業界のなかで<純粋にロックンロールを演奏し続ける>ことでもがいてきたジョーン・ジェットの姿が炙り出されていく。さらには映画方面では契約上の義務を果たすべく生まれた苦い思い出『ジョー ン・ジェットの爆裂ムービー』(84)やブルース・スプリングスティーンが演じるはずだった役をジョーン・ジェットが演じたハリウッド映画『愛と栄光への日々/ライト・オブ・デイ』(86)もフィーチャー。

超豪華な出演者たち

出演には本人のほか、サンディ・ウェストとシェリー・カーリー(ザ・ランナウェイズ)、イギ―・ポップ、ドン・ボールズ(ジャームス)、ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)、アダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズ)、キャスリーン・ハンナ(ビキニ・キル)、 イアン・マッケイ(フガジ)、ピート・タウンゼンド(ザ・フー)、マイリー・サイラス、アリソン・モシャ―ト(ザ・キルズ)、マイケル・J・フ ォックス、クリステン・スチュワート(映画『ランナウェイズ』でジョーン・ジェット役を演じた)等、錚々たる面々が揃った。パンクロック界からの出演が多いのはジョーン・ジェットがアメリカン・パンク、アメリカン・ハードコアの歴史上最重要作ともいえるジャームスの名盤 『(GI)』のプロデューサーであるがゆえだろう。全米 No.1 ヒットの実績を持ちつつもメインストリームとは無縁の世界に存在する多くのパンクロッカーたちをも魅了するのがジョーン・ジェットだ。なお、LA パンク界のボス、マイク・ネス(ソーシャル・ディストーション)も出演、音楽ドキュメンタリーにマイク・ネスが出演するのは非常に珍しい。

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ミア・サパタのために

オハイオ州出身のバンド、ギッツの女性ボーカル、ミア・サパタが93年に強姦され殺害された事件においてはジョーン・ジェットが残されたメンバーとアルバムをリリース、印税を全額捜査の資金に寄付し、11年後の2004年に犯人逮捕にこぎつけたエピソードも綴られている。

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今回解禁された予告編

ジョーン・ジェット本人の言葉で「ジミ・ヘンドリックスは女性がロックンロールをやるのは<宇宙人のようだ>と語っていたが、まったくその通りだった」との言葉で始まる今回解禁された予告編は、ジョーン・ジェットが男社会である音楽業界でサヴァイヴしてきた一端がイギ―・ポップやデボラ・ハリー(ブロンディ)の言葉とともに紹介され、当初は「かわいいね」と言われたのが後に「アバズレ」と呼ばれるように変化していった様子が語られている。多くのレコード会社に拒絶され、<ギターはいらない>と言われ、あくまで性的興味を引くための道具としてしか自身の存在を見ない世界の中で(実際、日本でレコードが発売されたランナウェイズの1stアルバムの邦題は「悩殺爆弾~禁断のロックン・ロール・クィーン」だった)、迎合せず、妥協せず、純粋にロックをやることだけを目的に生き延びてきたジョーン・ジェットの人生を垣間見れる作りとなっている。

半世紀にわたって逆境と戦い、自身の純粋な目的を成し遂げるべく生きてきた一人のミュージシャンの生き様を追った『ジョーン・ジ ェット/バッド・レピュテーション』は、どんな状況に陥っても自分が賛同できない世界に迎合せずに突き進むことの重要性と美しさを提示する。このように世の中と対峙して生きる人々は多くいるが、ジョーン・ジェットの<ロックを演奏したい><ギターを弾きたい> という純粋さと直向きさは、観る者の心に大事な何かを残してくれるに違いない。

『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』は今秋、シネマート新宿・シネマート心斎橋で開催されるロック・ドキュメンタリー 特集上映映画フェスティバル、UNDERDOCSにて日本初上映となる。

その他上映作品などは以下より

https://cinefil.tokyo/_ct/17372450

日本初上映!ジョーン・ジェットの半生を描いた
『ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーション』予告

youtu.be

2018年サンダンス映画祭正式出品
70年代末に日本で大ヒットしたガールズバンド、ザ・ランナウェイズの元中心メンバーであり、<ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ>としてソロ活動を続け、2015年にはロックの殿堂入りを果たした、女性ギタリストでありロックンロールの象徴ともいわれるジョーン・ジェットの半生を描いたドキュメンタリー映画。
2018年|アメリカ映画|95分|原題:BAD REPUTATION
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出演:ジョーン・ジェット、ビリー・ジョー・アームストロング(GREENDAY)、デビー・ハリー(BLONDIE)、マイケル・J・フォックス、 イアン・マッケイ(FUGAZI)、イギー・ポップ、マイク・ネス(SOCIAL DISTORTION)、ピート・タウンゼンド(THE WHO)、 マイリー・サイラス、クリステン・スチュワート
監督:ケヴィン・カースレイク

主催:エスピーオー/ビーズインターナショナル/キングレコード

シネマート新宿/シネマート心斎橋にて 2020 年秋開催!

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