2019年ベルリン国際映画祭においてエキュメニカル審査員賞、ギルド映画賞のダブル受賞を獲得し、注目されたテオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督の最新作『ペトルーニャに祝福を』が2020年 4月25日(土)より岩波ホールほかにて全国公開となります。

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3月8日の<国際女性デー>に寄せて、これまでも女性の視点で映画を作り続けてきたミテフスカ監督からコメントが到着しました。

本作は、北マケドニアの小さな街、シュティプを舞台に、女人禁制の伝統儀式に思いがけず参加してしまった一人の女性が巻き込まれる騒動を描く物語です。
十字架を川に投げ入れる伝統儀式「神現祭」は、東ヨーロッパの東方正教を信仰する国々で毎年1月19日に行われています。川に投げ込まれた十字架を勝ち取った人物は幸せになれると信じられており、男性だけが参加を許されていた祭です。

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監督は、首都スコピエ生まれのテオナ・ストゥルガル・ミテフスカ。2014年に、北マケドニアのシュティプで十字架を掴み取った女性をモデルに、実際の出来事を下敷きに本作を完成させました。ミテフスカ監督が「今日でさえ、強い女性として活躍するのが難しい」と語る保守的なバルカン地域を舞台に、ペトルーニャの闘いをアイロニーとユーモアで鋭く描き出します。
「幸せになる権利は私にもあるはず。なのに、なぜ?」。
映画が描くペトルーニャの思いは、性別だけでなく国籍、出自、セクシャリティ・・・・など、多様な社会に生きるあらゆる人々にとって普遍的なもの。ペトルーニャの闘いをとおして、それがままならない世の中に疑問を投げかけ、現代社会に生きるすべての人にとっての「なぜ?」を問いかける映画です。

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2018年には同じ町で女性が川に飛び込み、現在では女性も参加するようになったという北マケドニアにいるミテフスカ監督から、3月8日の<国際女性デー>に寄せて、コメントが到着しました。

<ミテフスカ監督コメント>
私が大人になる過程で、自分が自信を持つことが、とても大切だと感じました。
成長していく中で、誰であっても自信を持つようにして行くことがとても大切です。
その自信とは何か?
それは、自分の中の女性的な部分を大切にすることを許容することです。
そして、「他の人と比べて、あなたは足りていない」と言われることを、絶対に許容しないように自分を励ますことが大切です。

『ペトル―ニャに祝福を』予告編

画像: 4月25日(土)公開『ペトル―ニャに祝福を』予告編 youtu.be

4月25日(土)公開『ペトル―ニャに祝福を』予告編

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【STORY】
32歳のペトルーニャは、美人でもなく、体型は太め、恋人もいない。大学で学んだのに仕事はウィトレスのバイトだけ。主義を曲げて臨んだ面接でもセクハラに遭った上に不採用となった彼女は、帰り道に地元の伝統儀式に遭遇する。それは、司祭が川に投げ入れた十字架を男たちが追いかけ、手に入れた者には幸せが訪れると言われるもの。ペトルーニャは思わず川に飛び込むと、その“幸せの十字架”を手に入れる。しかし男たちは「女が取るのは禁止だ!」と男たちから猛反発を受け、さらには教会や警察を巻き込んでの大騒動に発展していく…。

監督:テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ
出演:ゾリツァ・ヌシェヴァ、ラビナ・ミテフスカ

2019年/北マケドニア・フランス・ベルギー・クロアチア・スロヴェニア合作 マケドニア語/シネスコ/5.1ch/100分/英題:God exists,her neme is Petrunya 日本語字幕:岩辺いずみ 

後援:駐日北マケドニア共和国大使館
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
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4月25日(土)、岩波ホール他、全国ロードショー

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