8月28日に開幕する第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門が発表となり、オダギリジョー出演の『サタデー・フィクション』(2020年日本公開予定)が選出、正式出品作品として上映が決定した。

ヴェネチア国際映画祭はカンヌ国際映画祭・ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつに数えられる、世界最古の歴史を持つ映画祭。革新性や探求心、オリジナリティー、インディペンデント精神などに優れたハイ・クオリテイーな作品を紹介することを目的とした<ヴェニス・デイズ>部門においては監督作『ある船頭の話』での出品が先日発表され、今回は最高賞「金獅子賞」を争う<コンペティション>部門で出演作『サタデー・フィクション』の出品が発表となった。

オダギリにとってヴェネチア国際映画祭は、『蟲師』『叫』(ともに06年)、『サッド ヴァケイション』(07年)、『プラスティック・シティ』(08年)と出演作が三年連続で出品された縁のある映画祭だが、『ある船頭の話』はオダギリにとっての長編「初」監督作品、その映画がヴェニス・デイズ部門に邦画長編として史上「初」選出、さらに俳優として参加した出演作が同じ映画祭に同時出品されることは、歴史ある映画祭においても類い稀な快挙となった。

まさに今年のヴェネチアはオダギリ色に染められそうだ。オダギリジョーは両作品の上映に合わせて現地入りをする予定。
受賞結果は、ヴェニス・デイズは9月6日、コンペティションは翌7日(現地時間)に発表される。

【オダギリ ジョー ヴェネチア国際映画祭 参加歴(予定含む)】
2006年
『蟲師』(大友克洋監督)コンペティション部門 ※本人ヴェネチア参加
『叫』(黒沢清監督)アウト・オブ・コンペティション部門
2007年
『サッド ヴァケイション』(青山真治監督)オリゾンティ部門 ※本人ヴェネチア参加
2008年
『プラスティック・シティ』(ユー・リクウァイ監督)コンペティション部門
2019年
『ある船頭の話』ヴェニス・デイズ部門出品(コンペティション) ※本人ヴェネチア参加予定
『サタデー・フィクション』(ロウ・イエ監督)コンペティション部門

この度の正式出品を受け、オダギリジョーの喜びのコメントは以下の通り。

オダギリ ジョー
(『ある船頭の話』脚本・監督、『サタデー・フィクション』出演)

画像1: © 2019「ある船頭の話」製作委員会

© 2019「ある船頭の話」製作委員会

「今年のヴェネチア国際映画祭は、アジア映画にとっては向かい風の強い年になったにもかかわらず、その中に、監督作、出演作がともに入るなんて、信じられません。
これも全て、厄年を越えたからだと思います。
これからは『ヴェネチアを愛し、ヴェネチアに愛された男、オダギリ』と名乗っていこうと思います。」
ーオダギリジョー

『サタデー・フィクション』
 ロイ・イエ監督 オダギリジョー出演

2020年公開予定

画像: ©︎YINGFILMS

©︎YINGFILMS

監督:ロウ・イエ

出演:コン・リー、オダギリジョー、中島歩、トム・ヴラシア、パスカル・グレゴリー、マーク・チャオ

原題:蘭心大劇院 英題:SATURDAY FICTION
(2019年/中国)

配給・宣伝:アップリンク
©︎YINGFILMS

『ある船頭の話』 
 オダギリジョー監督

9月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開

画像2: © 2019「ある船頭の話」製作委員会

© 2019「ある船頭の話」製作委員会

一艘の舟。全ては、そこから始まる―。

近代産業化とともに橋の建設が進む山あいの村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチは、村人たちが橋の完成を心待ちにする中、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前に現れた一人の少女。何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めたことで、トイチの人生は大きく狂い始める―。

脚本・監督:オダギリ ジョー

出演:柄本明、川島鈴遥、村上虹郎/伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優/笹野高史、草笛光子/細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功
撮影監督:クリストファー・ドイル
衣装デザイン:ワダエミ
音楽:ティグラン・ハマシアン

配給:キノフィルムズ/木下グループ 
© 2019「ある船頭の話」製作委員会

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