スパイク・リー(『ブラック・クランズマン』監督)、トラン・アン・ユン(『青いパパイヤの香り』『夏至』『ノルウェイの森』監督)など巨匠たちがその才能を絶賛し、世界の映画祭で賞賛された女性監督アッシュ・メイフェア衝撃のデビュー作「The Third Wife」(英題)の邦題が、第三夫人の髪飾り』に決定致しました! 

画像1: © copyright Mayfair Pictures.

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日本公開は、2019年10月11日(金)より、Bunkamura ル・シネマ他全国ロードショーする運びとなりました。

北ベトナム、絹の里の富豪のもとに嫁いできた14歳の第三夫人。
女たちの愛と哀しみが眠る桃源郷を舞台に紡がれる、
ある一族のファミリーヒストリー。

監督の曾祖母の実話をもとにした本作は、美しいベトナムの山間を舞台に、その地を治める大地主の第三夫人として14歳で嫁いでくる主人公メイと、彼女を取り巻く愛憎、哀しみ、希望を、美しく官能的に描いたエモーショナルで甘美なドラマ。

画像2: © copyright Mayfair Pictures.

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父権社会で男児を産むことが女の唯一の務めであった時代、女たちはなにを思い、生きたのか――。若き第三夫人が一族にやってきたことで、女たちのドラマが動き出す『第三夫人と髪飾り』。
“14歳の第三夫人”というショッキングな題材でありながら、繭の中の蚕のように、生きる場所も役割も最初から定められていた女たちの複雑な感情が胸に迫る感動のドラマとなっている。才能あふれる一人のベトナム人監督が、自身のルーツをたどりながら歴史の闇に消えた彼女たちに命を吹き込み、語られる一族の“おはなし”は大河小説さながらに壮大であり、同時にその甘い官能は私たちを陶酔させるだろう。

 舞台となる地チャンアンは世界遺産として登録され、世界中から観光客が訪れるベトナムの秘境。輝く竹の翠、ランタンに灯る光、石を打つ雨だれの滴、女たちの纏うアオザイの色彩…、スクリーンには壮大な自然を背景に東洋の美が映し出されていく。

初夜の儀、甘美な秘めごと、禁断の愛など、エロティックな描写さえも絵画的な美しさを湛えている。隅々まで美で尽くされた桃源郷のような世界で描かれる、女たちの愛、思惑、悲しみ、そしてたどり着く一筋の希望とは――。

ー舞台となる世界遺産ニンビン省チャンアンー
ベトナム北部の首都ハノイから南へ約90キロ、ニンビン省にあるチャンアン。奇岩が連なる断崖絶壁の山々とその麓を流れる川や湿原が織りなす景観、鍾乳石が垂れ下がる神秘的な洞窟などが近年注目を集め、その絶景を求めて世界中から観光客が押し寄せている。
2014年にはチャンアンを含むベトナム北部・ニンビンの一部が、文化遺産と自然遺産の双方の価値を兼ね備える【世界複合遺産】として登録されたことでも有名だ。この複合遺産としての登録は東南アジア初。世界遺産は1,000カ所以上あれど、複合遺産は世界に約30カ所しかないというとても貴重な世界遺産である。

画像3: © copyright Mayfair Pictures.

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アッシュ・メイフェア監督より、届いたコメントをご紹介

私は個人の自立よりも伝統、歴史、共同体を重んじるベトナム社会で育ちました。
この物語のヒロインは、少女から大人の女性へ、さらには妻から母という様々な役割を持つアイデンティの旅へと向かいます。
本作は世界に通じる一般的な主題を持っていると信じています。いつの時代でも愛する人と引き離されることは悲劇です。個人の望みと属する社会の間で起こる葛藤は階級、人種、性別の差を超えて、それぞれの人生に影響を与えます。
こんなに発展した社会であっても少女も大人の女性も教育と機会不足によってまだ自分自身が本当に望む場所に立てていない人が多いことも事実です。
この映画は、私が実際に見てきた人々の人生をベースにしています。それはつらい歴史の一面でありながらも、同時に豊かさ、ユーモア、そして愛も官能もあったことが伝わることを祈っています。

監督:アッシュ・メイフェア
撮影:チャナーナン・チョートルンロート アーティスティック・アドバイザー:トラン・アン・ユン

出演:トラン・ヌー・イェン・ケー、グエン・フオン・チャー・ミー、マイ・トゥー・フオン(Maya)、グエン・ニュー・クイン
2018年/ベトナム/96分/DCP/カラー/字幕翻訳:原田りえ
配給:クレストインターナショナル  R15

10月11日(金)、Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー

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