NYのジャパン・ソサエティー(JS)では、2019年7月19日(金)から7月28日(日)に渡り、毎年恒例夏の日本映画祭・第13回『JAPAN CUTS〜ジャパン・カッツ〜』を開催されます。

今年で13回目を迎えるジャパン・カッツでは、様々なジャンルの日本映画から26本の長編作品と16本の短編作品を全作英語字幕付きで紹介します。

そのエキサイティングなラインアップは、アクション時代劇から家族ドラマ、心温まるコメディー、ゾクゾクするスリラー、ドキュメンタリーや実験映像まで吟味した幅広いジャンルの作品を一挙に上映!
日本映画界のトレンドや日本社会の風潮を感じていただけます。

JAPAN CUTS 2019予告

画像: JAPAN CUTS 2019 youtu.be

JAPAN CUTS 2019

youtu.be

オープニング作品は、米国初公開の矢口史靖監督によるミュージカルコメディ『ダンスウィズミー』。矢口監督と女優・三吉彩花をゲストに迎え、上映後にはオープニング・ナイト・レセプションを開催します。

画像: 『ダンスウィズミー』 © “Dance with Me” Production Committee

『ダンスウィズミー』
© “Dance with Me” Production Committee

センターピース上映作品には、塚本晋也監督が出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた注目作『斬、』を上映。

画像: 『斬、』© SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

『斬、』© SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

その他には、小林薫&柳楽優弥の豪華ダブル出演、是枝裕和監督&西川美和監督の愛弟子・広瀬奈々子の監督デビュー作品『夜明け』、是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス作品『十年 Ten Years Japan』、新鋭・三宅唱監督による『きみの鳥はうたえる』などの話題作を上映します。
ドキュメンタリー映画では、自殺志願者を支える牧師、認知症の患者を抱えた家族、全盲者の監督による映画制作の現場など日本が抱える社会問題や社会の中の弱者側を主体にしたヒューマニストな3作品を紹介します。
また、クラシック作品のリマスター版では、アニメーションの巨匠・手塚治虫の息子である手塚眞監督の1985年に制作した監督デビュー作品『星くず兄弟の伝説』を上映します。
本映画祭の最後を飾るのは、若手女性監督・箱田優子の監督デビュー作品『ブルーアワーにぶっ飛ばす』。
箱田監督と女優・夏帆とシム・ウンギョンをゲストに迎えます。
一度見逃したら、ニューヨークではなかなか大画面で観る事が出来ない作品ばかりです。

ゲストには、若手女優の注目株・三吉彩花、『
ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』などの大ヒット作品で知られる矢口史靖監督、監督・俳優・脚本家などマルチに活躍している塚本晋也、アニメ界の巨匠・手塚治虫を父に持つ手塚眞監督、新人女性監督の広瀬奈々子や箱田優子などが登壇します。
ジャパン・カッツ では8年前から日本映画界に貢献をしている監督や俳優の功績を称える「
CUT ABOVE(カット・アバブ)」賞を設けており、今年の「CUT ABOVE賞for Outstanding Achievement in Film」は、塚本晋也監督に贈られます。

【上映会スケジュール】

7月19日(金)『ダンスウィズミー』(午後7時) 
矢口史靖監督と女優・三吉彩花による舞台挨拶及び質疑応答。
上映後にオープニング・ナイト・レセプションを開催!

7月20日(土)
『ねことじいちゃん』(午後12時)
『WHOLE』(午後2時15分)
冒頭に同時上映・『東京クルド』川添ビイラル監督、俳優・海・星野・サンディーと川添ウスマンによる舞台挨拶及び質疑応答
『ぼけますから、よろしくお願いします。』
(午後4時15分)
『天然☆生活』(午後6時30分)
永山正史監督と俳優・川瀬陽太と女優・三枝奈都紀による舞台挨拶及び質疑応答
『十年 Ten Years Japan』(午後9時)

7月21日(日)
『引っ越し大名!』(午後12時)
『牧師といのちの崖』(午後2時30分)
加瀬澤充監督による舞台挨拶及び質疑応答
『教誨師』(午後5時15分) 
『月夜釜合戦』(午後7時45分)
冒頭に同時上映『たこ焼きストーリー』
俳優・川瀬陽太による舞台挨拶及び質疑応答

7月22日(月)
『NDJC vol. 1』(午後4時30分)
『JKエレジー』(午後6時30分)
松上元太監督と女優・希代彩による舞台挨拶及び質疑応答 
『きみの鳥はうたえる』(午後9時)

7月23日(火)
『NDJC vol. 2』(午後5時)
『夜明け』 (午後6時30分)
 広瀬奈々子監督による舞台挨拶・質疑応答
『赤い雪』(午後9時30分)

7月24日(水)
『斬、』(午後7時)
塚本晋也監督による舞台挨拶及び質疑応答、
「CUT ABOVE(カット・アバブ)賞for Outstanding Achievement in Film」授賞式。
上映会後にパーティーを開催!

7月25日(木)
『バレット・バレエ』(午後6時30分)
 塚本晋也監督による舞台挨拶及び質疑応答

7月26日(金)
『僕はイエス様が嫌い』(午後6時30分)
冒頭に同時上映『Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41』
奥山大史監督による舞台挨拶及び質疑応答

『メランコリック』(午後9時)

7月27日(土)
 『泣き虫しょったんの奇跡』(午後12時)
豊田利晃監督による舞台挨拶及び質疑応答。
『浜辺のゲーム』(午後3時)
『新聞記者』(午後4時45分)
 シム・ウンギョンによる舞台挨拶及び質疑応答

『EXPERIMENTAL SPOTLIGHT(実験映像・スポットライト):Palm of the Hand Cinema』
(午後9時45分)

7月28日(日) 
『嵐電』(午後12時)

『ナイトクルージング』(午後2時30分) 佐々木誠監督、プロデューサー・田中みゆきと加藤秀幸氏による舞台挨拶及び質疑応答
『オーファンズ・ブルース』(午後6時)

『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(午後8時) 箱田優子監督と女優・夏帆とシム・ウンギョンによる舞台挨拶及び質疑応答

【チケット・インフォメーション】

入場料
一般 15ドル/ 学生・シニア・障がい者 12ドル/ 会員 10ドル 

*7月19日(金)&7月24日(水) ソフトドリンク・ワイン・
ビール飲み放題とおつまみ付き上映後パーティー付き上映会
一般 21ドル/ 学生・シニア 18ドル/
会員 16ドル
(映画のみのチケットはありません)

*チケット販売開始:
JSメンバー6月11日(火)
一般 6月18日(火)

特別割引
3作品以上同時購入で各券が2ドルずつ割引!

3作品以上を同時にご購入頂いた場合には、
チケット一枚につき2ドルの割引が適用されます。

(注)この特別割引は、7月19日(金)『ダンスウィズミー』と7月24日(水)『斬、』の上映会には適用されません。

オール・アクセス・パス:JS会員 210ドル!本映画祭開催中、全ての上映会に入場できるパス。

(注)オール・アクセス・パスはJS会員がご利用いただけます。
ボックス・オフィスまたは電話でのご購入を推奨します。
オンラインでご購入頂く場合には、追加で別途手数料が掛かります。

会場: ジャパン・ソサエティー(JS)
333 E. 47th St., between 1st and 2nd Avenues, New York, NY 10017

チケット購入・お問い合わせ
ボックス・オフィス212-715-1258 --(月曜~金曜 午前11時~午後7時/土日(映画祭開催中のみ) 午前11時~午後5時)-
または オンラインwww.japansociety.org

*7月4日(木)は閉館しており、ボックス・オフィスでのチケット購入ができないことをご了承下さい。

チケット発行手数料

オンライン:チケット一枚につき1ドル
電話:チケットの枚数に関わらず、注文1回につき3ドル
ボックス・オフィス:手数料なし

--(注)JS会員価格でのチケット購入の際には会員IDの提示が必要です。特別な場合を除き、
会員は1回につき2枚まで特別割引価格でチケット購入ができます。すべてのチケットの払い戻し・交換はできません。--

*詳しくはhttp://www.japansociety.org/japancutsをご覧ください。
上映作品のタイトルおよび上映開始時刻は予告なしに変更されることがありますのでご了承ください。

【上映作品紹介】

*以下、上映順・全作品英語字幕つき

『ダンスウィズミー』
 Can’t Stop the Dancing

|米国初公開

7月19日 金曜日 午後7時

*矢口史靖監督と女優・三吉彩花による舞台挨拶及び質疑応答

*上映後にオープニング・ナイト・レセプションを開催

『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』の矢口史靖監督による最新作、三吉彩花を主演に監督自ら脚本も手がけたミュージカルコメディ。
OLの静香(三吉彩花)が何より苦手とするのはミュージカル。
しかしある日突然、催眠術をかけられ、音楽を聞くと所構わず歌い踊りだし体が止まらなくなってしまう。
携帯の着信音や駅での発車メロディーなど、あらゆる音楽に意に反して勝手に反応するようになってしまう。
仕事もお金も失いながら、
催眠術を解くために催眠術師を探して日本中を駆け巡るが、クセのある色んな人々との出会いによって予想外の展開に・・・。
若手注目株の三吉彩花が、ミュージカルシーンの全ての歌とダンスを吹き替えなしで演じる。

2019年|103分|監督・矢口史靖|
出演・三吉彩花 やしろ優 chay 三浦貴大

『ねことじいちゃん』
 The Island of Cats

東海岸初公開

7月20日 土曜日 午後12時 

動物写真家の岩合光昭が初めてメガホンを取り、落語家・立川志の輔を主演に迎え、同名人気コミックを実写映画化。
美しい風景が広がる、猫と老人ばかりの小さな島で暮らす70歳の大吉(立川志の輔)は、2年前に妻・よしえ(田中裕子)に先立たれ、飼い猫タマとの朝の散歩を日課にし、趣味はよしえが残した料理レシピノートを完成させることだった。
島にカフェをオープンした若き女性・美智子(柴咲コウ)に料理を教わったり、幼なじみの巌(小林薫)や気心知れた友人たちとのんびり毎日を過ごしていたが、寒さが厳しくなったある日、大吉は突然倒れてしまい、父を心配する息子(山中崇)から「東京で一緒に暮らそう」と同居を提案され、大吉は島を離れるか残るのかを悩み始める。

2019年|103分|監督・岩合光昭|
出演・立川志の輔 柴咲コウ 柄本佑 小林薫

『WHOLE』

海外初公開

7月20日 土曜日 午後2時15分 

*川添ビイラル監督、俳優・海・星野・サンディーと川添ウスマンによる舞台挨拶及び質疑応答

画像: © Bilal Kawazoe

© Bilal Kawazoe

川添ビイラル監督によって描かれる長編デビュー作は、アイデンティティーを探し求める二人の青年の物語。
日本人とアメリカ人とのハーフ、大学生の春樹(サンディー星野海)は休学をし、生まれ故郷の日本で自分のルーツを探す旅に出ることを決意する。ある日、春樹は関西の団地に住む建築作業員のハーフの青年、誠(川添ウスマン)に出会う。
春樹と誠は正反対な性格や経済的なステータスだが日に日に友情を築いていく。
第14回大阪アジアン映画祭インディー・フォーラム部門にて『JAPAN CUTS賞~スペシャル・メンション~』受賞。

2019年|45分|監督・川添ビイラル|
出演・川添ウスマン サンディー星野海 尾崎紅

*冒頭に同時上映:短編 :『東京クルド/TOKYO KURDS』Tokyo Kurds
米国初公開

日本に住むトルコ系クルド人を追ったドキュメンタリー作品。
東京周辺には、トルコ系クルド人のコミュニティが広がる。その数約1500人。トルコでの迫害や差別を逃れ、20年ほど前から住み始めている。しかし、日本で難民認定は認められず、
不法滞在のまま暮らす者も多い。6歳で来日したオザン(18歳)もその1人、働くことは法律で禁じられ、不法労働に頼りながら家族と暮らす。
夢を口にしながらも将来を切り拓くチャンスすらない日本での居場所のなさに葛藤し、もがくオザンのひと夏を描く。
第55回ギャラクシー賞テレビ部門選奨受賞作品。

2018年|20分|監督・日向史有|
出演・オザン

『ぼけますから、よろしくお願いします。』
 I Go Gaga, My Dear

北米初公開

7月20日 土曜日 午後4時15分

画像: © 2018 “I Go Gaga, My Dear" Film Partners

© 2018 “I Go Gaga, My Dear" Film Partners

数々のテレビドキュメンタリー作品を手がけてきた信友直子監督が、自らの両親の老老介護を娘である「私」の視点から丹念に見つめる劇場映画初監督作品。
2014年、80代後半の母がアルツハイマー型認知症と診断され、90歳を超えた父が母の介護をする日々が始まる。 広島県呉市で生まれ育った「私」(信友直子)は、ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクター。「私」は実家に帰ることも考えるが、「(介護は)わしがやる。
あんたはあんたの仕事をせい」という父の言葉に思い留まり、両親の記録を撮ることが自分の使命だと思い始める…。
第36回日本映画復興奨励賞、第92回キネマ旬報ベスト・テン文化映画3位、第43回日本カトリック映画賞など数々の賞を受賞。本作は、文部科学省特別選定映画、厚生労働省推薦映画。

2018年|102分|監督・信友直子|

『天然☆生活』
 Being Natural

米国初公開

7月20日 土曜日 午後6時30分

*永山正史監督、俳優・川瀬陽太と女優・三枝奈都紀による舞台挨拶及び質疑応答

画像: © TADASHI NAGAYAMA

© TADASHI NAGAYAMA

『トータスの旅』で2017年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリに輝いた永山正史監督による人間ドラマ。
のどかな田舎で、叔父の介護をしながら本家に居候していた50歳独身のタカシ(川瀬陽太)は、叔父の死後、旧友たちと再会し楽しく生活していた。ところがある日、田舎でのナチュラルライフに憧れる一家が東京から引っ越してくる。古民家カフェ開業を夢見る彼らは、タカシの住む美しい茅葺の家に目を付け、タカシたちの平穏な日常が、徐々に崩れ始める。

2018年|96分|監督・永山正史|
出演・川瀬陽太 津田寛治 鶴忠博 谷川昭一朗 三枝奈都紀

『十年Ten Years Japan』
 Ten Years Japan

NY初公開

7月20日 土曜日 午後9時

画像: © 2018 “Ten Years Japan” Film Partners

© 2018 “Ten Years Japan” Film Partners

10年後の社会、人間を描く国際共同プロジェクトの日本版で、『万引き家族』の是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス作品。
75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する未来版“姥捨て”『PLAN75』(早川千絵監督)、AIによる道徳教育を描く『いたずら同盟』(木下雄介監督)、亡くなった母の生前のデータが入ったデジタル遺産を巡る女子高生の物語『DATA』(津野愛監督)、原発による大気汚染から逃れるために、日本は地下への移住を余儀なくされる世界を描く『その空気は見えない』(藤村明世監督)、自衛隊徴兵制の告知キャンペーンのポスターデザインを巡る『美しい国』(石川慶監督)の全5話。

2018年|99分|監督・早川千絵 木下雄介 津野愛 藤村明世 石川慶
出演・川口覚 國村隼 杉咲花 池脇千鶴 太賀

『引っ越し大名!』
 Samurai Shifters

NY初公開

7月21日 日曜日 午後12時

土橋章宏の時代小説『引っ越し大名三千里』を犬童一心監督により映画化。
姫路藩書庫番の片桐春之介(星野源)は、人と話すのが苦手で書庫にこもってばかりの侍。
あるとき、藩主の松平直矩(及川光博)は、幕府に姫路から大分への国替え(引っ越し)を言い渡される。
費用と労力がとてもかかる超難関プロジェクトである引っ越しを成し遂げるには、引っ越し奉行の手腕にかかっている。
お国最大のピンチに、いつも本ばかり読んでいるのだから引っ越しの知識があるだろうと
、春之介に白羽の矢が立つことに。突然の大役に怖気づく春之介は、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)や前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)に助けを借りることに。人数10,000人、距離600km、予算なしの引っ越し準備が始まることに・・・

2019年|120分|監督・犬童一心|出演・星野源 高橋一生 高畑充希 小澤征悦

『牧師といのちの崖』
 A Step Forward

北米初公開

7月21日 日曜日 午後2時30分

*加瀬澤充監督による舞台挨拶及び質疑応答。

和歌山県白浜町にある断崖絶壁の名勝・三段壁でいのちの電話を運営する牧師・藤藪庸一を追ったドキュメンタリー作品。日本の自殺者数は、減少傾向にあるものの年間2万人以上となっており大きな社会問題となっている。自殺志願者の最後の砦として、様々な問題を抱えた人々の声に耳を傾け、共同生活しながら生きていく道を探す独自の取り組みに密着する。
藤藪は弁当配達も行う食堂も運営しており、孤独にやってきた人々が同じような経験を持つ仲間と共にもう一度人生を取り戻そうとする姿がある。藤藪と彼らの対話からは、若者たちの低い生への肯定感、コミュニケーション不全、希薄な人間関係といった日本の様々な問題が見えてくる。

2018年|99分|監督・加瀬澤充|
出演・藤藪庸一

『教誨師』
 The Chaplain

北米初公開

7月21日 日曜日 午後5時15分

画像: © 2018 "The Chaplain" members

© 2018 "The Chaplain" members

2018年に急逝した俳優・大杉漣が初プロデュースした最後の主演作。
6人の死刑囚と面会する教誨師の佐伯(大杉漣)。
自己中心的な若者・高宮(玉置玲央)、おしゃべりな関西の中年女・野口(烏丸せつこ)、お人よしのホームレス・進藤(五頭岳夫)、家族思いで気の弱い父親・小川(小川登)、心を開かない無口な男・鈴木(古舘寛治)、気のいいヤクザの組長・吉田(光石研)。
死刑囚たちは佐伯に真剣に思いを吐露する者もいれば、くだらない話に終始する者もいる。佐伯は彼らに寄り添いながらも葛藤し、自らの人生と向き合っていく。

2018年|114分|監督・佐向大|
出演・大杉漣 玉置玲央 鳥丸せつこ 五頭岳夫

『月夜釜合戦』
 The Kamagasaki Cauldron War

東海岸初公開

7月21日 日曜日 午後7時45分
*俳優・川瀬陽太による質疑応答

画像: © “The Kamagasaki Cauldron War” Production Committee

© “The Kamagasaki Cauldron War” Production Committee

大阪・釜ヶ崎を舞台に、労働者たちが釜を巡って争奪戦を繰り広げるコメディ。
遊郭・飛田を仕切る釜足組の代紋が彫られたお釜の盃が、流浪の芸人・逸見(緒方晋)に盗まれる。それを見ていた情報屋・源次郎(北野勇作)が「釜が売れる」と広めたため、泥棒が趣味の大洞仁吉(川瀬陽太)とその相棒カズ(カズ)、仁吉とは因縁浅からぬ仲の釜足組の一人息子・タマオ(渋川清彦)、活動家のゴンスケ(赤田周平)、アルミ缶拾いで暮らすまっちゃん(下田義弘)&やまちゃん(大宮義治)のコンビなどの労働者たちは仕事を放り出して釜泥棒を始める始末。仁吉の幼なじみの私娼メイ(太田直里)や孤児の貫太郎(門戸坊)らが呆れ顔で見守る中、釜を巡って巻き起こる騒動の結末は。。。ポルトガルのポルト・ポスト・ドック国際映画祭インターナショナルコンペティション部門グランプリ。

2018年|115分|監督・佐藤零郎|
出演・太田直里 川瀬陽太 渋川清彦 門戸紡

*冒頭に同時上映:

短編『たこやきストーリー』
Takoyaki Story

東海岸初公開

ミュージシャンやアーティストの5人ユニット・1980YEN(イチキュッパ)のサードアルバム『FAST FOOD』の一曲を独特なアニメーションでMV化した2分程度のアニメーション映像作品。
生命力にあふれる冠木佐和子監督の中毒性のあるスタイルとポップな世界観が伝わってくる。

2018年|2分|監督・冠木佐和子|

『ndjc:若手映画作家育成プロジェクト』
 New Directions in Japanese Cinema 2018

海外初公開

Vol. 1:
7月22日 月曜日 午後4時30分

Vol. 2:
7月23日 火曜日 午後5時

VIPO(映像産業振興機構)は映像産業というくくりで業態を超えて設立され、その特性を生かした育成支援として、2006年度より、文化庁委託事業『ndjc:若手映画作家育成プロジェクト』
を企画している。本プロジェクトでは、在野の優れた若手映画作家の発掘と育成を行い、
本格的な映像制作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや制作実習を実施すると同時に、新たな才能の発掘を目的とした作品発表の場を提供することで若手
映画作家を支援し、日本映画の活性化を目指している。完成尺は、25分以上30分以内の短編映画作品。

上映作品リスト:

Vol. 1:

『くもり ときどき 晴れ』
Cloudy, Occasionally Sunny
2019年|30分|監督・板橋基之

『はずれ家族のサーヤ』
Saaya’s Box
2019年|30分|監督・岡本未樹子

『最後の審判』
Last Judgement
2019年|29分|監督・川上信也

Vol. 2:

『サヨナラ家族』
Farewell Family
2019年|30分|監督・眞田 康平

『うちうちの面達(つらたち)は。』
Quiet Hide-and-Seek
2019年|28分|監督・ 山元 環

『JKエレジー』
 Demoliton Girl

東海岸初公開

7月22日 月曜日 午後6時30分

*松上元太監督と俳優・希代彩による舞台挨拶及び上映後質疑応答

松上元太監督の劇場映画デビュー作。2017年の「ミスiD」で入選した希代彩の映画初主演。
地方都市で暮らす鬱屈した日々を打破しようと、逆境にもめげず突き進む女子高生の姿を描いた青春映画。
群馬県桐生市に暮らす高校3年生の梅田ココア(希代彩)は、学業は優秀だがギャンブル狂の父親と元漫才師でニートの兄との生活は貧しく希望を見いだせずにいた。そんなココアには、
学校とバイトの合間に物を破壊するさまを収めた怪しい動画「クラッシュビデオ」に出演しているという秘密があった。ある時、クラッシュビデオ出演が学校にバレてしまい、大学推薦を取り消されて学校にも居場所がなくなってしまう。第14回大阪アジアン映画祭でジャパン・カッツ賞を受賞。
インディペンデント映画を対象とした米スカイダンス映画祭で主演の希代彩が優秀演技賞を受賞。

2019年|88分|監督・松上元太|
出演・希代彩 猪野広樹 川瀬陽太 芋生悠

『きみの鳥はうたえる』
 And Your Bird Can Sing

北米初公開

7月22日 月曜日 午後9時

画像: © HAKODATE CINEMA IRIS

© HAKODATE CINEMA IRIS

佐藤泰志の同名小説の舞台を現代の函館に移し、『Playback』の三宅唱監督が映画化した新感覚青春ドラマ。書店で働く“僕”(柄本佑)は、失業中の静雄(染谷将太)と同居している。
ふとしたきっかけで関係を持った同僚・佐知子(石橋静河)が毎晩のようにアパートを訪れ、3人で過ごすようになる。 佐和子は店長の島田(萩原聖人)とも抜き差しならない関係にあるようだった…。

2018年|106分|監督・三宅唱
出演・柄本佑 石橋静河 染谷将太 足立智充

『夜明け』
 His Lost Name

NY初公開

7月23日 火曜日 午後6時30分

*広瀬奈々子監督による舞台挨拶及び質疑応答

画像: © 2019 "His Lost Name" Production Committee

© 2019 "His Lost Name" Production Committee

是枝裕和監督と西川美和監督の監督助手を務めた広瀬奈々子の監督デビュー作。
ある日、哲郎(小林薫)は川辺で倒れている青年(柳楽優弥)を見つけ、自宅で介抱する。青年は“シンイチ”と名乗る。哲郎は青年を自ら経営する木工所に連れて行き、仕事を教える。二人は信頼関係を築いていくが、シンイチは本名を明かせないある秘密を抱えており、哲郎にもまた、決して忘れられない過去があった・・・。
第19回東京フィルメックスコンペティション部門スペシャル・メンション受賞。

2019年|113分|監督・広瀬奈々子|
出演・小林薫 柳楽優弥 YOUNG DAIS 鈴木常吉 

『赤い雪 Red Snow』
 Red Snow

|北米初公開

7月23日 火曜日 午後9時30分

永瀬正敏と菜 葉 菜のダブル主演で、人の記憶の曖昧さを浮き彫りにしたサスペンス作品。
30年前に弟が失踪し心に深い傷を負った一希(永瀬正敏)のもとに、当時事件の容疑者として浮かびながら無罪となった女の娘・小百合(菜葉菜)が見つかったとの知らせが入り、
運命が動き始める。
被害者の兄と容疑者の娘という一つの事件により心に傷を負った人間の曖昧な記憶をたどるうちに垣間見えた真実が、それぞれの運命を思わぬ方へ動かしていく。本作は、甲斐さやか監督の長編デビュー作となり自ら脚本も担当し、実際に起きた事件に着想を得て、不確かな記憶に依らざるをえない人間の儚さを雪景色に重ねて描写。

2019年|105分|監督・甲斐さやか
出演・永瀬正敏 菜葉菜 井浦新 夏川結衣

『斬、』
 Killing

東海岸初公開

7月24日 水曜日 午後7時

*塚本晋也監督による舞台挨拶及び質疑応答

塚本晋也監督が池松壮亮と蒼井優を主演に迎え、初めて挑んだ時代劇。
塚本監督が、出演、脚本、撮影、編集と製作も務めた完全オリジナル作品。
開国か否か大きく揺れる江戸末期。藩から離れた杢之進(池松壮亮)は、農家の息子・市助(前田隆成)と剣の稽古に励んでいた。浪人・澤村(塚本晋也)から彼の組織として京都の動乱に参戦しないかと誘われる一方で、市助が村に流れ着いた源田瀬左衛門(中村達也)を頭とした無頼の浪人集団と衝突し、事態は思わぬほうに傾いていく。
第75回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門、第43回トロント国際映画祭、第23回釜山
国際映画祭正式出品。

2018年|80分|監督・塚本晋也
出演・池松壮亮 蒼井優 前田隆成 塚本晋也

『バレット・バレエ』
 Bullet Ballet

7月25日 木曜日 午後6時30分

*塚本晋也監督による舞台挨拶及び質疑応答

画像: © SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

© SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

10年間つきあっていた恋人・桐子(鈴木京香)を、突然の拳銃自殺で失ったCMディレクターの合田(塚本晋也)は、事件をきっかけに「死」と「拳銃」に傾倒し始める。ある夜、
泥酔した合田は以前怪我を負わされたことのある不良グループの少女・千里(真野きりな)に出会い因縁をつけるが、逆に千里の仲間である後藤(村瀬貴洋)らに打ちのめされてしまう。「死」と「拳銃」に異常な執着心を抱く男が、不良グループの抗争に巻き込まれる様を描いたバイオレンス作品。
監督・主演は『TETSUO』の塚本晋也で、脚本や撮影、編集なども担当。ファンタジー・フィルム・フェスティバルグランプリ受賞作品。スーパー16ミリで撮影。

1998年|87分|35mm|監督・塚本晋也
出演・塚本晋也 真野きりな 村瀬貴洋 中村達也

『エリカ38』
 ERICA38

北米初公開

7月25日 木曜日 午後9時

*日比遊一監督による舞台挨拶及び質疑応答

画像: © Yoshimoto Kogyo Co., Ltd.

© Yoshimoto Kogyo Co., Ltd.

2018年9月に他界した樹木希林が生前、自身初となる企画の下で製作された作品。
実在の事件をモチーフに、60歳を過ぎても38歳と偽る女の姿を描く。渡部聡子=自称エリカ(浅田美代子)は、愛人である平澤育男(平岳大)の指示のもと、支援事業説明会という名目で人を集め、架空の投資話で大金を集めていた。
裏切りとスリルとお金と愛が渦巻く新しい形の物語。エリカ役は、45年ぶりの映画主演となる浅田美代子。樹木は浅田の代表作になってほしいという思いから本作を企画し、自らもエリカの母役で出演している。

2019年|103分|監督・日比遊一|
出演・浅田美代子 窪塚俊介 平岳大 樹木希林

『僕はイエス様が嫌い』
 JESUS

北米初公開

7月26日 金曜日 午後6時30分

*奥山大史監督による舞台挨拶及び質疑応答

画像: © 2019 Heikai Sengen

© 2019 Heikai Sengen

大竹しのぶ主演の短編『Tokyo 2001/10/21 22:32-22:41』がショートショートフィルムフェスティバルのコンペティション部門に出品されるなど、注目を集める弱冠22歳の若手監督・奥山大史が、脚本、撮影、編集も担当して手がけた、長編デビュー作品。
祖母と一緒に暮らすため、東京から雪深い地方の小学校へ転校してきたユラ(佐藤結良)は、日々の礼拝に戸惑いを感じていた。礼拝の習慣や新しい友だちとも慣れていったある日、お祈りをするユラの目の前にとても小さなイエス様が現れる。
ユラは願いを必ずかなえてくれるイエス様が持つ不思議な力を次第に信じるようになっていく。
第66回サンセバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞受賞。また、第29回ストックホルム国際映画祭最優秀撮影賞受賞。第3回マカオ国際映画祭スペシャル・メンション受賞。

2019年|76分|監督・奥山大史|
出演・佐藤結良 大熊理樹 チャド・マレーン 木引優子 

*冒頭に同時上映:短編

『Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41』
 Tokyo 21st October

NY初公開

東京の寿司店で母と息子が交わす会話と沈黙を切り絵アニメーションで描写。
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2018のオフィシャルコンペティション・ジャパン部門ノミネート作品

2018年|12分|監督・奥山大史|
出演・大竹しのぶ 篠田諒 小貫加恵

『メランコリック』
 Melancholic

北米初公開

7月26日 金曜日 午後9時

名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦(皆川暢二)は、ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合(吉田芽吹)と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くことになる。やがて和彦は、銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本(磯崎義知)は殺し屋であることが明らかになり…。
2018年・第31回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門監督賞を受賞。

2018年|114分|監督・田中征爾|
出演・皆川暢二 磯崎義知 吉田芽吹 羽田真

『泣き虫しょったんの奇跡』
 The Miracle of Crybaby Shottan

NY初公開

7月27日 土曜日 午後12時 

*豊田利晃監督による舞台挨拶及び上映後質疑応答

画像: © 2018 "The Miracle of Crybaby Shottan" Project Partners © Shoji Segawa/KODANSHA

© 2018 "The Miracle of Crybaby Shottan" Project Partners © Shoji Segawa/KODANSHA

アマチュアからプロ棋士になった瀬川晶司の同名の自伝的小説を『空中庭園』の豊田利晃監督が映画化。
子供のころからプロ棋士を目指していた“しょったん”こと瀬川晶司(松田龍平)は、中学
3年生でプロ棋士の登竜門である奨励会の試験に合格する。奨励会には、26歳の誕生日までに四
段にならなければ退会という鉄の掟がある。
22歳の夏に三段に昇段したしょったんだったが、様々な理由で奨励会を退会していくライバルたちを見て、将棋を指す意味を自問自答する。奨励会退会後は平凡な生活をしていた。そんなある日、しょったんの夢を応援してくれていた父(國村隼)が事故で突然他界する。傷心のしょったんは悠野(野田洋次郎)の家で久しぶりに将棋を指すことになり、改めてその面白さに気づく。
第42回モントリオール世界映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門正式出品作品。

2018年|127分|監督・豊田利晃|
出演・松田龍平 野田洋次郎 染谷将太 國村隼

『浜辺のゲーム』
 Jeux de plage

海外初公開

7月27日 土曜日 午後3時

女優としての一面もあり、女性監督と女優たちによるオムニバス作品『21世紀の女の子』に監督として参加した夏都愛未監督が、旅行にでかけた3人の女子の友情や嫉妬、ひとりの男の出現によって表出する自意識など、複雑な感情に揺れ動く1日を描いた青春ドラマ。
秘かに思いを寄せる友人の唯(福島珠理)と湘南へ遊びに来た大学生のさやか(堀春菜)は、なぜか現地にいた唯の親友・桃子(大塚菜々穂)ととに、海辺にある別荘に泊まることになる。二人のペースについていけないさやかは、次第に唯への軽蔑と怒りを募らせ、3人の間には微妙な空気が流れる。一方、同じ別荘にやってきた秋宏(土)カトウシンスケ)は、女子3人の話のネタにされながらも、さやかに興味を持ち、アタックしようとする。一方、韓国人留学生のミンジュンは、留学の下調べにきた後輩ヨナを言葉巧みに別荘へと連れ込むが・・・。

2019年|77分|監督・夏都愛未|
出演・堀春菜 カトウシンスケ 福島珠理 大塚菜々穂

『新聞記者』
 The Journalist

海外初公開

7月27日 土曜日 午後4時45分

*女優・シム・ウンギョンによる舞台挨拶及び質疑応答

画像: © 2019 “The Journalist” Film Partners

© 2019 “The Journalist” Film Partners

『怪しい彼女』などで知られる韓国の演技派女優シム・ウンギョンと松坂桃李がダブル主演を務める社会派サスペンス。
東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案に、若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤、報道メディアは権力にどう対峙するのかをオリジナルストーリーで描き出す。
日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育った東都新聞の記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)のもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。、
強い思いを秘めて日本の新聞社で働くエリカは、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原(松坂桃李)は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎(高橋和也)と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、
政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、ある事実が明らかになる。監督は『デイアンドナイト』の藤井道人。

2019年|113分|監督・藤井道人
出演・松坂桃李 シム・ウンギョン 本田翼 高橋和也

『星くず兄弟の伝説』
 The Legend of the Stardust Brothers

NY初公開

7月27日 土曜日 午後7時15分

*手塚眞 監督による舞台挨拶及び質疑応答。

画像: © KINEMA JUNPO DD

© KINEMA JUNPO DD

駆け出しのミュージシャンがコンビを組み、スターへの道を駆け上がっていった“スターダスト・ブラザーズ”の栄光と挫折をコミカルに描いたロック・ミュージカル・コメディ。人気の文化人、ミュージシャン、タレント、俳優、漫画家、小説家、映画監督など多くの文化人、クリエイターがカメオ出演。
ライブハウスに出演中のシンゴ(久保田しんご)とカン(高木完)に目をつけスカウトしたのが、音楽界の大プロデューサー、アトミック南(尾崎紀世彦)は、シンゴとカンを二人組のミュージンャン“スターダスト・ブラザーズ”としてデビューさせようとする。
監督は、本作が商業映画デビューとなる手塚眞。

1985年|100分|監督・手塚眞|
出演・久保田しんご 高木完 戸川京子 ISSAY

『EXPERIMENTAL SPOTLIGHT(実験映像・スポットライト):掌のシネマ』

7月27日 土曜日 午後9時45分

文豪・川端康成が20代の頃から40余年に渡り書き続けた掌編小説を収録した作品集『掌の小説』
には100編以上もの掌編小説が収められており、1話の長さは1ページに満たないものも多数あり川端のあらゆる要素が存分に表現されています。
今回紹介するアヴァンギャルド映像は、ミニチュアを主題としたり、ハンドメイドな特殊効果、私的な表現、小規模な制作など短文的なアプローチでその感覚的経験を描写しています。

上映作品リスト:

『Mountian』
北米初公開|2017年|8分|監督・平林勇

『モフモフィクション』
FLUFFICTION』FLUFFICTION
北米初公開|2018年|7分|監督・今津良樹

『夜になった雪のはなし』
Snowflake into the Night
北米初公開|2018年|7分|監督・幸洋子

『Living in the Story』
NY初公開|2018年|15分|監督・リン・エストミン

『100percentElectrical』
北米初公開|2017年|15分|監督・幸洋子

『The Dawn of Ape』
北米初公開|2019年|4分|監督・水江未来

『ある日本の絵描き少年』
A Japanese Boy Who Draws|米国初公開|2018年|20分|監督・川尻将由

『嵐電』
 Randen: The Comings and Goings on a Kyoto Tram

北米初公開

7月28日 日曜日 午後12時

画像: © Migrant Birds / OMURO / Kyoto University of Art and Design

© Migrant Birds / OMURO / Kyoto University of Art and Design

京都市内を走る京福電気鉄道嵐山線、通称“嵐電”を舞台に、三組の男女の姿を綴った物語。
鎌倉から来たノンフィクション作家・平岡衛星(井浦新)は、嵐電にまつわる不思議な話の取材を開始。一方、修学旅行で来ていた女子学生・北門南天(窪瀬環)は、地元の少年・有村子午線(石田健太)に恋をする。
太秦撮影所近くのカフェで働く小倉嘉子(大西礼芳)は、撮影所にランチを届けた際、東京から来た俳優・吉田譜雨(金井浩人)に京都弁の指導をすることになるが・・・。
出演は『止められるか、俺たちを』の井浦新、『菊とギロチン』の大西礼芳。
監督は『ゾンからのメッセージ』の鈴木卓爾。

2019年|114分|監督・鈴木卓爾|
出演・井浦新 大西礼芳 安部聡子 金井浩人

『ナイトクルージング』
 Night Cruising

海外初公開

*佐々木誠監督、プロデューサー・田中みゆきと加藤秀幸氏による舞台挨拶及び質疑応答

7月28日 日曜日 午後2時30分

全盲のミュージシャン・加藤秀幸がSFアクション映画の制作に挑む姿を追った佐々木誠監督による『INNERVISIONインナーヴィジョン』から引き続き加藤の映画制作過程に迫ったドキュメンタリー作品。
生まれつき視覚がなく、光を感じたことのない加藤が、ある日、映画を作ることを決意。加藤の監督する短編映画は、近未来の宇宙の小惑星を舞台にした、生まれながらに全盲の男と目が見える相棒が“ゴースト”と呼ばれる存在を追うSFアクション映画。それはまるで、映画制作の現場での見える世界と見えない世界の間に漂う何かとも重なる。加藤がSF短編映画『ゴーストヴィジョン』を制作する色々な過程を通して、顔や色の実体、2Dで表現することなど、視覚から見た世界を知っていくと同時に、映画制作に携わるスタッフたちも、加藤を通して視覚のない世界に触れる。

2019年|144分|監督・佐々木誠|
出演・加藤秀幸 

『オーファンズ・ブルース』
 Orphan’s Blues

北米初公開

7月28日 日曜日 午後6時

画像: © Pia Film Festival

© Pia Film Festival

寺山修司著書の一節から着想された、失われゆく記憶に苦悩しながら幼なじみを探す女性の旅路を描き、第40回ぴあフィルムフェスティバル2018グランプリを受賞したロードムービー。夏の高温が続く世界で生きるエマ(村上由規乃)。記憶が欠落する病を抱えるエマは、些細なことでもメモを取れるように常にノートを持ち歩いている。
そんなエマのもとに、行方不明の幼なじみヤン(吉井優)から象の絵が届く。消印を手がかりにヤンを探す旅に出たエマは、ヤンの弟バン(上川拓郎)ら関わりのある人々に出会う。
しかし旅が進むにつれ、エマの記憶の欠落は加速していき……。
主演は『赤い玉、』『クマ・エロヒーム』の村上由規乃。

2018年|89分|監督・工藤梨穂|
出演・村上由規乃 上川拓郎 辻凪子 佐々木詩音

『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
 Blue Hour

北米初公開

7月28日 日曜日 午後8時

*箱田優子監督と女優・夏帆とシム・ウンギョンによる舞台挨拶及び質疑応答

画像: © “Blue Hour" Production Committee

© “Blue Hour" Production Committee

若手映像作家の発掘を目的とした「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」で審査員特別賞を受賞した企画の映画化で、夏帆とシム・ウンギョンという日韓の実力派女優が共演したオリジナルストーリー。
30歳でCMディレクターをしている砂田(夏帆)は、東京で日々仕事に明け暮れ、理解ある優しい夫もいて、他人からには充実した人生を送っているように見える。
しかし最近は、口を開けば毒づいてばかりで、すっかり心が荒んでいたします。。そんなある日、砂田は病気の祖母を見舞うため、親友の清浦(シム・ウンギョン)とともに大嫌いな地元の茨城に帰ることになる。いつものように清浦と他愛ない会話をしながら茨城に向かうが、実は今回の帰省に清浦がついてくるのには、ある理由があった。
第43回香港国際映画祭ヤング・シネマ・コンペティション部門正式出品。

2019年|92分|監督・箱田優子|
出演・夏帆 シム・ウンギョン 渡辺大知 黒田大輔

パネル討論会

『日本の映画修復業界の現状』
 The Current State of Film Restoration in Japan

7月26日 金曜日 午後4時30分

映像修復は世界の映画史を守るため極めて大切な行為です。
米国のメジャースタジオではクラシック作品の修復版の再発売に向けて資金投資をして支援したり、
ヨーロッパや世界各国の政府機関はそれぞれの国の映画史を温存するための基金を用意していますが、日本では世界映画史に残る日本映画の傑作と言われるクラシック作品でさえ4Kデジタル修復版への資金調達に苦労しているのが現状です。本パネル討論会では、修復業界のプロ達が日本の映画修復の現状について語っていただき、今後のプロジェクトの具体化につながるアイデアなどについて意見を交換します。また、角川映画とマーティン・スコセッシ監督が立ち上げた非営利団体・
Film FoundationとのコラボによりNYの映像修復会社・シネリックで実現した溝口健二監督の『雨月物語』(1953年)から修復場面の事前・事後処理のデモンストレーションの映像も御覧いただきます。

60分|無料|先着順の受付となります。

【特別ゲスト・プロフィール】

第8回「CUT ABOVE AWARD」(カット・アバブ賞)
for Outstanding Achievement in Film 受賞
塚本晋也  『斬、』+『バレット・バレエ』

1960年東京都生まれ。14歳で8ミリ映画を撮り始め、1982年に日本大学芸術学部を卒業。CF制作会社に就職しCMなどを手がける。制作会社を退社後、劇団「怪獣シアター」を結成。
1989年、少人数スタッフ・低予算により16ミリで撮られた『鉄男』は単館レイトショー公開となったうえ、ローマ国際ファンタスティック映画祭のグランプリを獲得し、国際的な評価を得る。塚本の世界観は“都市と肉体”が一貫したモチーフとなっており『バレット・バレエ』(00)では、死と暴力を内包した都市に生きる人間像へと進展。製作、監督、脚本、撮影、照明、美術、編集などすべてに関与して作りあげるスタイルをとっている。

公式サイト

http://www.japansociety.org/japancuts

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