“どん底の人間の気持ちを考えたことはあるんかい?”

あらゆる意味での“超問題作”2019 年遂に劇場一般公開解禁決定!

超問題作、太田信吾監督長編劇映画デビュー作『解放区』が2019年に劇場公開される事が決定しました。

戦後初の検閲と言っても過言ではない
行政からの内容修正指示を受けた幻の映画『解放区』。

2014年、大阪での映像制作者の支援と映像文化の発信を目的とするプロジェクト<シネアスト・オーガニゼーション大阪(通称CO2)>で、大阪市からの助成金60万円を得られる助成企画の募集において、助成対象監督となり、大阪アジアン映画祭の上映を目指して制作が開始された太田信吾監督の『解放区』という作品をご存知でしょうか?

『解放区』は映画完成後、大阪市より内容修正指示を受ける事となり、監督がそれを拒否したことにより大阪アジアン映画祭での上映が中止となりました。
最終的には助成金の返還を行い、 監督による自主上映、いくつかの映画祭への出品にとどまり、鑑賞者からは高い評価を得たものの現在にいたるまで一般公開がされていない<幻の映画>となっていました。

画像: 『解放区』上映委員会

『解放区』上映委員会

2019年、完成から5年の歳月を経て遂に劇場一般公開。

『解放区』が助成金問題に揺れた2014年は当時の大阪市長が推進していた大阪市西成区にある通称、釜ヶ崎(行政名称、あいりん地区)の再開発を目指す西成特区構想が進められていました。
彼らが望んでいない釜ヶ崎のリアルな姿を描写した本作が、闇に葬られようとした様に、本日
3月11日を最後に人知れず役人はセンターから姿を消し、そして取り壊されようとしている釜ヶ崎の象徴<あいりんセンター>。2020年の 東京オリンピック開催、2025年の大阪万博開催で沸く日本列島に『解放区』を通じて、かつては1970年の大阪万博の好景気で賑わいながらも、やがて<ドヤ街>と呼ばれる事になった釜ヶ崎の失われていく姿と、 そこに生きる人々の人間らしさを知ってもらう為に、制作から5年の歳月を経て今年、遂に劇場一般公開決定いたしました。

失われていく街、西成区<釜ヶ崎>。
そこにはかつて、日本最大の<ドヤ街>があった・・・
変革が進む街<釜ヶ崎>に漂着した若者を圧倒的なリアリティで描く!

友人の自殺を直視したドキュメンタリー『わたしたちに許された特別な時間の終わり』が国内外で反響を呼び、俳優としても活躍する太田信吾が、浄化作戦の進む西成区・釜ヶ崎に漂着する若者を圧倒的なリアリティで描く初の長編劇映画。
飛田新地、あいりんセンター、三角公園など、撮影が困難と言われた場所も地元の後押しのもと撮影を敢行。ドキュメンタリーの手法を使い、そこで息づく人々の日常の「生きる姿」が生々しく映し出されている。貧困や病気、犯罪は個人の問題ではなく、社会システムを受容している我々一人ひ とりに起因するという監督の強い信念が結実した作品。

クズの若手映像作家が辿り着いたその町は、彼の手を握り、優しく抱き寄せた。

先輩ディレクターの理不尽な上下関係と、被写体との接し方に疑問を持ちながらも、弱小映像制作会社でドキュメンタリー作家になる事を夢見るスヤマは、いまだ何者でもない存在にもかかわらず、夢を語り一応良き理解者である彼女もいる。いわゆる東京ならどこの街でも見かける様などうしようもないクズの自称<若手映像作家>である。ある日、引きこもり青年の取材現場で憤りと正義感で先輩に反抗したことによって彼は職場で居場所を失う。そして自分の新たな居場所を探すように、かつて釜ヶ崎で出会い10代にして夢や 希望を見失っていた少年達のその後を追う企画を立ち上げ、単身、釜ヶ崎を訪れる。しかし、天性のクズぶ りで一夜を共にした女に所持金を奪われるのだった。
金目的で呼び出した、かつて取材をした引きこもり青年にも、唯一の理解者である彼女とも連絡が取れなくなった彼は、その町の奥へ一歩、また一歩と足を踏み入れるのだった...。 これはフィクションなのか?ドキュメンタリーなのか?観客に問いかけるまさに実録フィクションである。

<劇場公開に向けた監督からのメッセージ>

映画「解放区」を大阪市西成区・釜ヶ崎で撮影して5年。様々な困難を経て、劇場公開が決まったことを嬉しく思います。今年は釜ヶ崎にとって節目の年です。ドヤ街の象徴でもあった通称「あいりんセンター」が建て替えのため仮移転になり、現在の建物は取り壊しになるのです。撮影当時、街のそこかしこに立っていた覚せい剤の売人達は、表通りから姿を消しました。ゲストハウスや介護・福祉施設に用途を変える簡易宿泊所も増え、「日雇い労働者の街」だった釜ヶ崎は大きな変動の時期にあります。この映画はそんな変わりゆく街・釜ヶ崎を記録・ 記憶した貴重な映画です。みなさんとシェアできたら嬉しいです。劇場で、お待ちしております。―太田信吾

監督:太田信吾
1985年生まれ。長野県出身。大学卒業後、映画監督・俳優としての活動を開始。映画『卒業』がイメージフ ォーラムフェスティバル2010優秀賞・観客賞を受賞。初の長編ドキュメンタリー映画となる『わたしたちに許された特別な時間の終わり』が山形国際ドキュメンタリー映画祭2013で公開後、世界12カ国で配給される。テレビディレクターとして「情熱大陸」(TBS)、「旅旅、しつれいします」(NHK総合)などの演出を 担当。

2015年 第27回東京国際映画祭<日本映画スプラッシュ部門>出品
2017年 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭<ゆうばりシネマテーク>出品

エグゼクティブ・プロデューサー:カトリヒデトシ
プロデューサー:筒井龍平、伊達 浩太朗
アソシエイトプロデューサー・ラインプロデューサー:川津彰信

監督・脚本・編集:太田信吾
撮影監督:岸建太朗|録音:落合諒磨|制作:金子祐史|
音楽:abirdwhale | Kakinoki Masato|助監督:島田 雄史|
制作助手・小道具:坂田秋葉|録音助手:高橋壮太|制作応援:荒金蔵人
現地コーディーネーター:鈴木日出海|撮影助手:鈴木宏侑

主演: 太田信吾
出演: 本山大、
SHINGO☆西成、琥珀うた、山口遥、佐藤亮、岸建太朗、KURA、鈴木宏侑、朝倉太郎、青山雅史、ダンシング義隆

制作:トリクスタ|『解放区』上映委員会
(トリクスタ+キングレコード+スペースシャワーネットワーク)
2014年|日本|カラー|ビスタ|111分|DCP|英語字幕付き上映|英題:Fragile|
配給:SPACE SHOWER FILMS

2019 年劇場公開決定

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