長編デビュー作品がトロント国際映画祭でワールドプレミア!

9月6日~16日(現地時間)にて開催される第43アカデミー賞の前哨戦として注目される北米最大の映画祭トロント国際映画祭。
第43回となる今年は、日本人監督の長編映画では『万引き家族』(是枝裕和監督)、『Vision』(河瀨直美監督)、『斬、』(塚本晋也監督)、『寝ても覚めても』(濱口竜介監督)などが、プレゼンテーション部門などへの出品が明らかになる中で、近浦啓監督の長編デビュー作となる『COMPLICITY(英題)』がディスカバリー部門に正式出品が決定し、そこでワールドプレミア上映を行うことになりました。

画像1: ©2018 Creatps / Mystigri Pictures

©2018 Creatps / Mystigri Pictures

作品は、中国の映画界で活躍を続ける俳優ルー・ユーライと日本が誇る名優藤竜也を主演に迎え、日本=中国の国際共同製作で製作された映画『COMPLICITY(英題)』。

近年社会問題として取り上げられることが多い技能実習生制度、不法滞在外国人などを背景にしながらも、異国の地でもがきながら生きていく一人の若者の姿を普遍的な物語として描いた『COMPLICITY(英題)』は、昨年8月〜9月にかけて、関東近郊、山形県、中国河南省で撮影されました。

主演のルー・ユーライ、藤竜也に加えて、アジア各国でファッションアイコンとして注目を集める赤坂沙世、松たか子の姉であり演劇界で高く評価をされている松本紀保が渾身の演技で映画を彩ります。

この映画は、短編映画でロカルノ国際映画祭をはじめ世界各国の映画祭で高く評価された近浦啓監督の長編デビュー作品となります。
また、近浦監督は、昨年、短編映画『SIGNATURE』が第42回トロント国際映画祭の短編映画部門にノミネートされており、今回が2度目のトロント国際映画祭への出品となります。

【監督プロフィール】
近浦啓(ちかうらけい)・2013年に、藤竜也を主演に迎えた短編映画「Empty House」で映画監督としてキャリアをスタート。第2作の短編映画「The Lasting Persimmon」(邦題「なごり柿」)は、世界最高峰の短編映画祭であるクレルモン=フェラン国際短編映画祭(フランス)インターナショナルコンペティション部門ノミネート他、世界各国の国際映画祭へ入選を重ねる。2017年製作の短編映画「SIGNATURE」は、第70回ロカルノ国際映画祭(スイス)、第42回トロント国際映画祭(カナダ)のコンペティション部門ノミネートの他、米アカデミー賞公認映画祭であるエンカウンター短編&アニメーション映画祭(イギリス)でグランプリを受賞。また、第12回札幌国際短編映画祭 フィルムメーカー部門でグランプリを受賞するなど、国内外で高い評価を得ている。本作「COMPLICITY(英題)」が長編デビュー作となる。

[トロント国際映画祭 ディスカバリー部門]
映画界の将来を担うとされる、注目すべき監督の作品が選出される部門で、日本人監督としては、2017年に平栁敦子監督の『Oh Lucy!』が選出されており、新人監督として国際的に注目されている監督の作品がラインナップされています。

『COMPLICITY(英題)』トロントでのビジュアル

画像2: ©2018 Creatps / Mystigri Pictures

©2018 Creatps / Mystigri Pictures

【STORY】
中国 河南省から技能実習生として日本に働きに来たチェン・リャンは、研修先企業から失踪し、不法滞在の身となる。故郷の母に真実を告げられず、研修を続けていると偽りながら、斡旋される窃盗に手を染めていた。そんな中、ひょんなことから他人になりすまして山形の小さな蕎麦屋に住み込みで働き始めることに。厳格な店主・弘と娘の香織がきりもりする蕎麦屋で弘に怒鳴られながらも出前をこなす日々。ある日、チェンリャンは、出前先のアトリエで葉月という女性に出会い…。

出演: ルー・ユーライ、藤竜也、赤坂沙世、松本紀保
監督・脚本・編集: 近浦啓 
英題:COMPLICITY(邦題は未定)
2018/116分/カラー/日本=中国/5.1ch/アメリカン・ビスタ
製作:クレイテプス/ Mystigri Pictures
©2018 Creatps / Mystigri Pictures

2019年劇場公開予定

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