ロシアで上映禁止の問題作、遂に日本解禁!!
『スターリンの葬送狂騒曲』

本作は、現在の世界情勢と奇妙に共鳴している物語イアヌッチ監督「この映画は、政府が情報をコントロールして、人々に何が真実で何が嘘かを伝える時に起こることを教えてくれる。」

ロシアで上映が禁止され話題を読んだ問題作『スターリンの葬送狂騒曲』を、8月3日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国で順次公開致します。

画像1: (C)2017 MITICO・MAIN JOURNEY・GAUMONT・FRANCE 3 CINEMA・AFPI・PANACHE・PRODUCTIONS・LA CIE CINEMATOGRAPHIQUE・DEATH OF STALIN THE FILM LTD

(C)2017 MITICO・MAIN JOURNEY・GAUMONT・FRANCE 3 CINEMA・AFPI・PANACHE・PRODUCTIONS・LA CIE CINEMATOGRAPHIQUE・DEATH OF STALIN THE FILM LTD

監督・脚本を務めるのは、エミー賞受賞とアカデミー賞ノミネートの経験をもち、政治風刺作品に定評のあるアーマンド・イアヌッチ。
これまでにも、英国政権の内部を描いたコメディドラマシリーズ「官僚天国」や、米国の女性副大統領を主人公にその日常を描いたコメディドラマシリーズ「Veep/ヴィープ」、米英両国の閣僚や官僚を描いた映画『In the Loop』などを手がけ、高い評価を受けている。

この度、イアヌッチ監督のインタビューと公開にあたってのコメントが到着しました。

アーマンド・イアヌッチ監督Armando Iannucci インタビュー&コメント

画像: アーマンド・イアヌッチ監督 (C)2017 MITICO・MAIN JOURNEY・GAUMONT・FRANCE 3 CINEMA・AFPI・PANACHE・PRODUCTIONS・LA CIE CINEMATOGRAPHIQUE・DEATH OF STALIN THE FILM LTD

アーマンド・イアヌッチ監督
(C)2017 MITICO・MAIN JOURNEY・GAUMONT・FRANCE 3 CINEMA・AFPI・PANACHE・PRODUCTIONS・LA CIE CINEMATOGRAPHIQUE・DEATH OF STALIN THE FILM LTD

悲劇的なコメディを作るつもりでいたんだ。悲劇的なコメディというのが一番ぴったりくる表現だと思う。全編を通してコメディと悲劇があり、しばしばこの二つは同じシーンに起こる。強烈な緊張と不安と恐怖が絶妙に混ざることで、神経衰弱ぎみな状況から奇妙なおかしさが込み上げてくるものだ。

登場人物は皆、残忍で凶悪なところがある。一部のキャラクターは特にそうだ。観客が共感をおぼえる人物や、毛嫌いしたくなる人物もいる。しかし常に覚えておいてほしいことは、たとえ登場人物を応援したくなったとしても、外の世界では彼らの行動が普通の人々にひどく壊滅的な影響をもたらしていたということだ。

本作を手がけるにあたって意識していたのは、1930年代から40年代、50年代にかけて当時何百万もの人々が命を落とし、姿を消したという事実を決してないがしろにしてはいけないということだ。避けて通ったり、軽いジョークで簡単に片づけられる歴史ではない。映画制作のすべての段階においてこのことを念頭に置き、細心の注意を払う必要があった。

作中の権力者たちの実際の行動にはいじめっ子や子どもみたいな振る舞いが見られ、どこか不思議と喜劇的な部分があった。

政治局の連中がスターリンの後継者を決めた過程の詳細はよく知らなかった。劇中で描くことになった、スターリンが自分の尿にまみれたまま放っておかれたという本当の出来事についても知らなかった。スターリンが自分の護衛をひどく畏縮させていたせいで、誰も彼の様子を見ようとしなかったんだ。

私たちはクレムリンを見て回り、スターリンの銅像やモスクワの公園、巨大な公共の建物を訪ねることで、作品の見た目の感覚をつかんだ。そして、その外観をロンドンで再現したんだ。撮影はほとんどロンドンで行い、屋内シーンはすべてイギリス国内で済ませた。けれど、私たちはロンドン市内や近郊で作品の舞台と本当によく似たロケーションを見つけることができた。

最初にこの企画について話し合ったのは2、3年くらい前のことだ。その頃はトランプのことは有名人だから当然知らなかったわけじゃないけれど、誰も彼が大統領になるとは思いもしなかったし、イギリスのEU離脱をめぐる議論もまだ浮上していなかった。でもその当時から私は非常に意識的に、独裁政権や権威主義、実際にカリスマを持ち合わせているわけでもない一人の人物によって国家が恐怖に陥れられるさまなどについて作品を作ろうと志していた。

作品から学んで今日の現実に活かせることがあるとすれば、それは政府が情報の流れをコントロールし、何が真実で何がそうでないかを決めつけだしたときには注意して動向に目を向ける必要があるということだ。それこそが警戒信号だからね。

作品の序盤ではベリヤが悪役で、フルシチョフが面白おかしい男として登場する。そして物語の中で、二人が交わり、フルシチョフは冷酷な人間に変わっていく。一方、ベリヤは善玉になるわけではないが、リベラル派に転身し、より人間らしい一面も少しだけ見えてくる。

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公開にあたってイアヌッチ監督コメント

この物語の時代設定は60年以上も前だが、今日の政治に対しても有効な教訓を示唆している。
私がこの映画に取り掛かったのは2、3年前、まだ誰もイギリスのEU脱退やトランプについて知らない頃だった。
当時、独裁主義や全体主義に目を向け、一個人によって国家がどのように脅かされるのか調べていた。

本作にトランプの選挙やEU脱退といった映画の外の世界で起こったことを反映させるつもりはなかったが、奇妙に共鳴しているところはあるね。

彼らは嘘を語る。一瞬のうちに国民の敵になり、また次の瞬間には復権する。使う言葉によって、話の内容は全く別のものになる。私たちは今、嘘に塗られた、真実を失った時代にいる。
この映画は、政府が情報をコントロールして、人々に何が真実で何が嘘かを伝える時に起こることを教えてくれる。
私たちは、情報収集のために独立した手段を持つべきだ。『私の言うことに同意するなら、あなたに語りかけましょう』と言う人だけに耳を傾ければ、あなたは何も実感することができない場所で、彼らを信じるしかなくなってしまう。

私はこの映画を現代政治への批判とするつもりはなかったが、もしそうなっているとしたら、観る人にスクリーンからそれぞれの結論を導き出してほしいと思っている。

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97%FRESH!! ―ROTTEN TOMATOES(2018/4/20)
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史上最も黒い”実話”に基づく超問題作『スターリンの葬送狂騒曲』予告

画像: 史上最も黒い”実話”に基づく超問題作『スターリンの葬送狂騒曲』予告 youtu.be

史上最も黒い”実話”に基づく超問題作『スターリンの葬送狂騒曲』予告

youtu.be

【STORY】

1953年。粛清という恐怖で国を支配していたソ連の絶対的独裁者・スターリンが急死した!?「今うまく立ち回れば、自分に後釜のチャンスが!」最高権力の座を巡り、側近たちの狂気のイス獲りゲームが今始まる――。

監督:アーマンド・イアヌッチ
出演:出演:スティーヴ・ブシェミ、サイモン・ラッセル・ビール、ジェフリー・タンバー、オルガ・キュリレンコ 他

(C)2017 MITICO・MAIN JOURNEY・GAUMONT・FRANCE 3 CINEMA・AFPI・PANACHE・PRODUCTIONS・LA CIE CINEMATOGRAPHIQUE・DEATH OF STALIN THE FILM LTD
配給:ギャガ

8月3日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか、全国順次ロードショー

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