この度、函館の映画館シネマアイリスの開館 20 周年を記念し製作された、 『海炭市叙景』(2010)、『そこのみにて光輝く』(2014)、『オーバー・フェンス』(2016)に続く、佐藤泰志の小説の映画化4作目『きみの鳥はうたえる』の公開が決定しました。

2018 年 9 月 1 日(土)より新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほかにて全国公開となります。また本公開に先駆けて函館シネマアイリスでは 8 月 25 日(土)より先行公開も決定いたしました。

画像1: © HAKODATE CINEMA IRIS

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函館の夏、まだ何ものでもない僕たち3人はいつも一緒だった―

佐藤泰志の原作をもとに、若手実力派俳優と新鋭監督がつくりだした、
今を生きる私たちのための青春映画。

函館郊外の書店で働く「僕」と一緒に暮らす失業中の静雄。「僕」
と同じ書店で働く佐知子が加わり、3 人は、夜通し酒を飲み、踊 り、笑いあう。
だが微妙なバランスのなかで成り立つ彼らの幸福 な日々は、いつも終わりの予感と共にあった。
『海炭市叙景』(2010)、『そこのみにて光輝く』(2014)、 『オーバー・フェンス』(2016)に続く、佐藤泰志の小説の映画化4作目。

監督を務めたのは、『Playback』(2012)、『THE COCKPIT』(2015)など意欲的な作品を制作してきた新鋭・三宅唱。原作の骨格はそのままに、舞台を東京から函館へ移し、現代の物語として大胆に翻案した。
語り手である「僕」を演じるの は、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(2018)の柄本佑。友人・静雄役は、若手随一の実力派俳優、『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』の染谷将太。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017)で数多くの賞を獲得した石橋静河が、ふたりの男たちの間を行き来する佐知子役を透明感あふれる演技で魅せる。
3 人が過ごす何気ない日常を、かけがえのないきらめきと共に描いた本作。期待の若手俳優たちの瑞々しい演技は、見 たことのない輝きで私たちを驚かせる。函館の街の匂い、夏の光をそのままに映し出し、若手実力派俳優と新鋭監督がつくりだした、今を生きる私たちのための青春映画がここに誕生した。

出演者・監督コメント

柄本佑(えもと・たすく)

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三宅唱監督にこの映画の話をいただいたのが 2015 年の 11 月。撮影をしたのが 2017 年の 6 月。
出来上がったのが今年の 2 月です。本当に出来上がるのかな、と思うくらいの時間をかけて出来上がりました。「キミトリ」の「僕」という役が決まってから監督と過ごした濃密な時間が映っています......。やーしかし公開するのは本当に嬉しいことですが、 僕の中の「僕」が終わってしまうようで少し寂しくもありますな。よろしくお願いします。

石橋静河(いしばし・しずか)

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自分の大好きな作品が公開されることになり、本当に嬉しく思います。函館での撮影はとても濃厚で、贅沢な時間でした。三宅監督が大きな器になり、その中で自由に泳がせてもらったような感覚です。柄本さんと染谷さんが“僕”と “静雄”として強く存在されていたお陰で私は佐知子としてそこに生きる事が出来ました。登場人物が皆、函館の柔らかい光の中で輝いています。ぜひ劇場でご覧ください。

染谷将太(そめたに・しょうた)

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今でもあの函館のニオイを思い出します。潮と夕日が混じったようなニオイと、酒のニオイと、朝方のニオイ。静雄が嗅いだであろうニオイを嗅ぎながら毎日現場に通っていました。三宅さんが作る現場は台本の空気そのものでした、佑さんと石橋さんとプラプラしながら、酒を交わし、カメラが回っていました。僕と佐知子と静雄が、日々の時間を忘れるような時間が流れたり、ヒリヒリとした時間が流れたり、何かから逃れようとする時間が流れたり、我々が肌で感じた心地の良いある種のエモい青春を、三宅監督は 1 番いい形で映画にして閉じ込めてくれました。皆様本当にスクリーンで味わって欲しいです。日々に一息つくつもりで、ヒヤヒヤして帰って欲しいです。よろしくお願いいたします

三宅唱(みやけ・しょう)

佐藤泰志が小説で描いた「生の輝き」を映画で表現しようというのがこの映画の挑戦でした。 素晴らしい環境を用意してくださった函館の皆さん、心から尊敬する役者・スタッフらとともに、いま振り返ると自分がち ょっと恥ずかしくなってしまうくらい、とにかく無我夢中でつくることができました。 映画館の暗闇で、美しい夏の光や音を感じながら、この映画のなかで生きるかれらとともに、かけがけのない時間を 過ごしてほしいと思っています。そして、誰かにとって、この映画がまるで親しい友人のような存在になることができればと願っています。

1984 年札幌生まれ。映画美学校フィクションコース初等科修了。2010 年初長編『やくたたず』を発表。 劇場公開第 1 作 『Playback』(12)はロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品され、高崎映画祭新進監督 グランプリ、日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞。つづく『THE COCKPIT』(15)は国際ドキュメンタリー 映画祭シネマ・デュ・レエル新人監督部門に正式出品。その他に時代劇専門チャンネル製作『密使と番人』(17)、ビデオダイ アリー「無言日記」シリーズ(14〜)など。また OMSB や Hi’Spec らの MV も手がける。2018 年には山口情報芸術センタ ー(YCAM)にてインスタレーション展「ワールドツアー」を発表。

◆出演:柄本佑 石橋静河 染谷将太 足立智充 山本亜依 柴田貴哉 水間ロン OMSB Hi'Spec 渡辺真起子 萩原聖人
◆脚本・監督:三宅唱
◆原作:佐藤泰志(『きみの鳥はうたえる』)
◆音楽:Hi'Spec ◆撮影:四宮秀俊 ◆照明:秋山恵二郎 ◆録音:川井崇満 ◆美術:井上心平
◆助監督:松尾崇 ◆ラインプロデューサー:城内政芳 ◆アソシエイトプロデューサー:寺尾修一
◆衣裳:石原徳子 ◆メイク:石川紗織 ◆小道具:平野藍子
◆キャスティング:神林理央子 スチール:鈴木淳哉、石川崇子 ◆制作主任:小林大地
2018 年/106 分/2.35/カラー/5.1ch
◆企画・製作・プロデュース:菅原和博
◆プロデューサー:松井宏
◆製作:函館シネマアイリス
◆制作:Pigdom
◆配給:コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス
◆宣伝:岩井秀世、大橋咲歩
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8 月 25 日(土)函館シネマアイリスにて先行公開!
9 月 1 日(土)より
新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほかロードショー! 以降全国順次公開

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