まもなく開催されるカンヌ国際映画祭に新作の『光』をコンペティションに出品で、また世界の映画界で話題を投げかけている河瀬直美監督。

初の劇場映画『萌の朱雀』でカンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少受賞し、鮮烈なデビューを果たしてから『殯の森』ではグランプリを受賞など世界での活躍は有名ですが、コンスタントに劇映画はもとより、ドキュメンタリーや短編映画も多く撮っています。

また、官民問わずWEBムービーも製作しており、ここで、最近作品2本をまとめて御紹介しようと思います。

まずは、昨年なら映画祭で上映され、その後秋に春日大社に奉納された短編映画『輪廻』。

三越伊勢丹の企業メッセージ「this is japan」をコンセプトに紡がれた作品で、同社のサイトで河瀬直美監督がコメントを寄せています。

人や自然、それを取り巻くあらゆるものは過去から今、今から未来へとつながってゆく。
あなたとの出逢いが私の人生を彩り、そしてその「未来」や「記憶」を紡いでいく。
何百年、何千年と雨風を受けながら山々に生きている大木が持つ記憶に比べれば、
ひとりの人の記憶などわずかである
…が、しかし、つながりの中に「宇宙」が生まれるとき。歴史は刻まれる。
河瀬直美

『輪廻』

画像: 『輪廻』Rin-ne youtu.be

『輪廻』Rin-ne

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<スタッフ>
作品名:『輪廻』Rin-ne
作品分数:10分20秒
監督・撮影:河瀨直美 Naomi Kawase
出演:常田富士男 Fujio Tokita、中井ノエミ Noemie Nakai、田邊和也 Kazuya Tanabe
録音:滝澤 修 Osamu Takizawa
音楽:武村八重子 Yaeko Takemura
制作:組画
製作:株式会社 三越伊勢丹、なら国際映画祭
© Kumie Inc.

『サポステ』

もう一本御紹介します。

この短編は、働くことに踏み出せない若者を支援する、厚生労働省の「地域若者サポートステーション」事業(通称:サポステ)のPR用として製作されました。

前田敦子が地域若者サポートステーション(愛称:サポステ)の新米スタッフ前島いつきを演じています。

河瀬監督は、現実味をどのように映し出すか、冬の撮影の中で光をどう映し出すかにこだわり、
「悩んでいる彼がふと見上げる空に光が一筋あるとか、路地を曲がれば何かそこに日だまりがあるという世界を作りたいと思っていた。」と語っています。

画像: 映画『サポステ』 youtu.be

映画『サポステ』

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地域若者サポートステーション(サポステ)のPR用短編映画。

<ストーリー>
地域若者サポートステーション。通称サポステは、働くことに踏み出せない若者と向き合い、社会との橋渡しを行う支援施設だ。そんなサポステで新米相談員として働く前島いつき(前田敦子)は、とある休日に一人の若者(井之脇海)を見かける。彼は一度、サポステに相談に来たことのある若者だった。いつきは、若者に対して何を語るのか。そして若者は、いつきに対して心を開くことができるのか。
<スタッフ>
監督:河瀬直美/脚本:山田英治/音楽:空気公団/撮影:百々 新/照明:太田康裕/スタイリスト:小林美和子/ヘアメイク:小西神士
<キャスト>
前島いつき:前田敦子/岸田ゆうじ:井之脇海

『パラレル・ワールド』

そして、こちらは最新のショートムービーの情報。

21世紀の日本のエンターテインメントシーンを牽引するアーティスト集団「EXILE TRIBE」の楽曲を、気鋭の映画監督たちがショートフィルム化するプロジェクト。
EXILE HIRO氏が会長を務めるLDH JAPANと俳優の別所哲也が代表を務めるショートフィルムの総合ブランド「ShortShorts」がタッグを組み作る6本の作品の一つです。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)でのプレミア上映されることとなっています。

PR映像です!

画像: 『パラレルワールド』/ PR映像 youtu.be

『パラレルワールド』/ PR映像

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<ストーリー>
15年ぶりに母校の天体観測室を訪れた徹。
当時のまま、時が止まったかのような部屋で一冊のノートを見つける。
「見ていてくれてありがとう」 それは想いを寄せていたダンス部の真矢からのメッセージだった。
伝えることのできなかった想いが行き場もなく、徹の目から涙が溢れ 15年前と今が交錯しはじめる。もしもあの刻を動かせるなら…

<スタッフ>
監督:河瀨直美
キャスト:山田孝之 石井杏奈 本編:約14分

詳細は下記まで

TEDで語っていた感動的なスピーチ!映画への思いをを語っています!

河瀬直美監督といえば、近年「なら国際映画祭」を立ち上げ、世界の架け橋になりまた羽ばたく若手の監督などを育てていく試みも積極的におこなってっていることも知られています。

そんな映画祭を立ち上げていった経緯や思いを語っているTEDでのスピーチを見つけました。

映画への思いを熱く語っているので、是非見て欲しいスピーチです!

画像: The value of movies: Naomi Kawase at TEDxTokyo youtu.be

The value of movies: Naomi Kawase at TEDxTokyo

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そして、最新作『光』も5月に日本公開となります!

最新作『光』予告

画像: 河瀬直美監督カンヌ国際映画祭出品『光』予告 youtu.be

河瀬直美監督カンヌ国際映画祭出品『光』予告

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STORY:
視力を失いゆくカメラマンと出逢い、美佐子の中の何かが変わりはじめる―
人生に迷いながら、単調な日々を送っていた美佐子 (水崎綾女)は、とある仕事をきっかけに、弱視の天才カメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出逢う。美佐子は雅哉の無愛想な態度に苛だちながらも、彼が撮影した夕日の写真に心を突き動かされ、いつかこの場所に連れて行って欲しいと願うようになる。命よりも大事なカメラを前にしながら、次第に視力を奪われてゆく雅哉。彼と過ごすうちに、美佐 子の中の何かが変わり始めるーー。

監督・脚本:河瀨直美
永瀬正敏 水崎綾女 神野三鈴 小市慢太郎 早織 大塚千弘/ 大西信満 堀内正美 白川和子 /藤竜也
配給:キノフィルムズ/ 木下グループ
宣伝協力:フリーストーン
©2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE

5月27日(土)、新宿バルト9、丸の内TOEIほか 全国公開!

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