東京都美術館 企画展示室において「ポンピドゥー・センター傑作展― ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」が9月22日[木・祝]まで開催されています。

ポンピドゥー・センターの中核をなす国立近代美術館は、20世紀初めから現代までの作品を約11万点所蔵する世界有数の美術館です。本展は、その珠玉の近現代美術コレクションから、ピカソやマティス、デュシャン、クリストら誰もが知る巨匠の傑作をはじめ、日本ではあまり知られていない画家の隠れた名品など、えりすぐりの作品の数々を紹介します。フランス20世紀に焦点をあて、1906年から1977年までのタイムラインを「1年1作家1作品」によってたどります。

画像: 展示の始まりは1906年から。 ラウル・デュフイ 《旗で飾られた通り》 1906年 油彩、カンヴァス photo©cinefil

展示の始まりは1906年から。
ラウル・デュフイ
《旗で飾られた通り》
1906年 油彩、カンヴァス
photo©cinefil

1977年、ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(通称:ポンピドゥー・センター)は、美術や音楽、ダンス、映画など、さまざまな芸術の拠点としてパリの中心部に開館しました。

建築は国際コンペの結果、レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースの案が選出されました。気鋭の構造エンジニアのピーター・ライスなども協働して設計された建物は、構造の柱も、電気・水道・空調などの配管、階段・エスカレーターも外部にむき出しになっています。それによって内部空間は柱やパイプスペースなどがなくなった分、ニュートラルな空間が広がり、様々な展覧会に対応できるフレキシブルな可動壁を備えるものに出来ました。

もっとも、このカラフルなパイプとガラス面で構成された外観は前衛的すぎたため、開館当時はパリ市民の間で賛否両論を巻き起こしました。現在では、建物前面に広がる広場も含めて市民の憩いの場となり、また海外からの観光客を惹きつけるパリを代表する風景となっています。

みどころ紹介!

1. 巨匠たちの傑作 上野に集結

シャガール、ピカソ、マティス、デュシャンなど、ポンピドゥー・センターが誇る巨匠たちの傑作が上野に集結します。
絵画、彫刻、写真、映像、デザインなど多彩なジャンルから合わせて約70点がそろいます。

画像: 手前:マルク・シャガール 《ワイングラスを掲げる二人の肖像》 1917-1918年 油彩、カンヴァス photo©cinefil

手前:マルク・シャガール
《ワイングラスを掲げる二人の肖像》
1917-1918年 油彩、カンヴァス
photo©cinefil

画像: 左:パブロ・ピカソ 《ミューズ》 1935年 油彩、カンヴァス photo©cinefil

左:パブロ・ピカソ
《ミューズ》
1935年 油彩、カンヴァス
photo©cinefil

画像: 左:アンリ・マティス 《大きな赤い室内》 1948年 油彩、カンヴァス photo©cinefil

左:アンリ・マティス
《大きな赤い室内》
1948年 油彩、カンヴァス
photo©cinefil

2. 1年1作家1作品でたどるフランス20世紀美術

20世紀に登場したさまざまな“イズム”など従来の枠組みにとらわれず、1年ごとに1作家の1作品を選びました。
展示室内でつながるアートのタイムラインは、フランス近現代美術のさまざまな局面を浮かび上がらせてゆきます。

画像: 1962年〜1967年の作品展示風景 photo©cinefil

1962年〜1967年の作品展示風景
photo©cinefil

3.気鋭の建築家・田根剛氏が手がける斬新な展示空間

パリを拠点に活躍している新進気鋭の建築家・田根剛氏が展示デザインを担当します。
作品の魅力を際だたせる独創的な展示空間にご期待ください。東京都美術館の3フロアをトリコロールで色分けし、各階ごとに全く異なる展示空間を作り上げます。

画像: ブルーの壁。作品の壁面に連続して、作者の写真と言葉があります。青色は年ごとに微妙に変えてあります。 photo©cinefil

ブルーの壁。作品の壁面に連続して、作者の写真と言葉があります。青色は年ごとに微妙に変えてあります。
photo©cinefil

画像: ホワイトの壁。1年1作家1作品ずつ一つの壁面に展示されています。 作品の壁面の間にブルーの作家プロフィールの壁面が並びます。 photo©cinefil

ホワイトの壁。1年1作家1作品ずつ一つの壁面に展示されています。
作品の壁面の間にブルーの作家プロフィールの壁面が並びます。
photo©cinefil

画像: 右:ロベール・ドローネー 《エッフェル塔》 1926年 油彩、カンヴァス photo©cinefil

右:ロベール・ドローネー
《エッフェル塔》
1926年 油彩、カンヴァス
photo©cinefil

空白の1945年の壁。歌が流れています。
多くのアーティストやアート作品が失われた第二次世界大戦を象徴しています。

画像1: 3.気鋭の建築家・田根剛氏が手がける斬新な展示空間

ショップの陳列もポンピドゥー・センターをイメージしているのが伺えます。

画像2: 3.気鋭の建築家・田根剛氏が手がける斬新な展示空間

そして、展示の最後にはこちらの撮影コーナーが待っています。
70作品とともに、リサとガスパールにも会って来ちゃいましょう。

画像3: 3.気鋭の建築家・田根剛氏が手がける斬新な展示空間

開催概要

会期:2016年6月11日(土) ─ 2016年9月22日(木・祝)
会場:東京都美術館 企画展示室  〒110-0007 東京都台東区上野公園8−36
   JR上野駅「公園口」より徒歩7分
   東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分
   京成電鉄京成上野駅より徒歩10分
開室時間:9:30~17:30
   ※金曜は20:00まで
   ※8/5[金]、6[土]、12[金]、13[土]、9/9[金]、10[土]は21:00まで
   ※入室は閉室の30分前まで
休室日:月曜日、7月19日[火]
   ※ただし7月18日[月・祝]、9月19日[月・祝]は開室

主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、ポンピドゥー・センター、朝日新聞社、TBS
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、TBSラジオ
協賛:JR東日本、大日本印刷、大和ハウス工業、東レ、三井物産
協力:集英社、日本航空、日本貨物航空
公式サイト:http://www.pompi.jp
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

観覧料

画像: 観覧料

販売場所:展覧会公式サイト、セブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあ、JTB

他展との相互割引のご案内

ポンピドゥー・センター傑作展と同時期に、上野で開催中の展覧会との相互割引を実施します。
ぜひご活用ください。

◆東京都美術館観覧券カウンターでポンピドゥー・センター傑作展の当日券を購入する際に、特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」の観覧券(半券可)を提示すると、ポンピドゥー・センター傑作展当日券が100円引きとなります。(例:一般1,600→1,500円)
※スマホ画面のオンラインチケットをお持ちの方は、チケット使用前の場合は「チケット画面」を、チケット使用後の場合は「チケットご購入確認メール画面」をご提示ください。

◆東京国立博物館観覧券売場で特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」の当日券を購入する際に、ポンピドゥー・センター傑作展の観覧券(半券可)を提示すると、特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」当日券が100円引きとなります(例:一般1,600→1,500円)。
※スマホ画面のオンラインチケットをお持ちの方は、チケット使用前の場合は「チケット画面」を、チケット使用後の場合は「チケットご購入確認メール画面」をご提示ください。

◆適用期間は、下記の通りです。
[東京都美術館での割引] 2016年6月11日(土)~9月22日(木・祝)
[東京国立博物館での割引] 2016年6月21日(火)~9月19日(月・祝)
◆使用前観覧券/使用済み半券、いずれも可。一枚につき、一回限り、一名のみ有効です。すでに割引に用いた観覧券は使用できません。他の割引との併用もできません。

「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」
公式サイト:http://www.greece2016-17.jp/

「ポンピドゥー・センター傑作展― ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」  cinefilチケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「ポンピドゥー・センター傑作展― ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」チケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いしております。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2016年7月24日 24:00 日曜日

記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、
  5つ以上ご記入下さい(複数回答可)
8、連載で、面白くないと思われるものの、筆者名か連載タイトルを、3つ以上ご記入下さい
 (複数回答可)
9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。
   また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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