映画『さようなら』がスペインのマドリッドで開催中のマドリッド国際映画祭にてディアス・デ・シネ最優秀作品賞を受賞したことが、日本時間6月14日に判明した。

カンヌ国際映画祭ある視点部門で最新作、『淵に立つ』が審査員賞を受賞したばかりの深田晃司監督。
この快挙に続き、今度は前作の『さようなら』が今度は受賞したことにより、2013年『ほとりの朔子』でフランス ナント三大陸映画祭 グランプリの金の気球賞と若い審査員賞をダブル受賞、そして、タリンブラックナイト映画祭最優秀監督賞を受賞以来3作続けてのヨーロッパの映画祭で受賞を重ねていることになり、ヨーロッパにおいての深田晃司監督の名前は、ますます浸透していくこととなる。

おめでとうございます!!!

画像: https://asianfilmfestivals.com/2016/06/13/koji-fukadas-sayonara-awarded-filmadrid-international-film-festival-2016/

https://asianfilmfestivals.com/2016/06/13/koji-fukadas-sayonara-awarded-filmadrid-international-film-festival-2016/

深田晃司監督からのコメント―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

なにしろビクトル・エリセの国で上映されるというそれだけで幸せを噛みしめていたのが、
さらに賞まで頂けるとは、私は果報者です。映画『さようなら』の素晴らしいスタッフ・キャスト、
そして突然の直談判にも関わらず快く映画化を許してくれた原作の平田オリザさんと石黒浩先生に感謝します。
スタッフ、キャストの実力はもちろん、ジェミノイドFの魅力、原作の持つ高い革新性と普遍性、諏訪という土地の力、
みんなの総力のおかげだと思っています。

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画像: 深田晃司監督

深田晃司監督

“世界初”人間とアンドロイドが競演する映画―
<イントロダクション>
劇団・青年団を主宰し、日本を代表する劇作家・平田オリザとロボット研究の世界的な第一人者である
石黒浩( 大阪大学大学院教授・ATR石黒浩特別研究室室長 )が、芸術と科学が交差する画期的な演劇プロジェクトを共同で進めている。
そしてこの人間とアンドロイドが舞台上で共演し、その異質な完成度の高さに国内に留まらず世界各国で衝撃を与えた記念碑的作品「さようなら」の映画化。
脚本・監督は「歓待」(10)で、東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門グランプリ、
プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞、「ほとりの朔子」(13)でナント三大陸映画祭グランプリ&審査員賞をダブル受賞。
タリンブラックナイト映画祭で最優秀映画賞を受賞し、そして最新作「淵に立つ」が今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞し、海外から大注目を集める気鋭の映像作家・深田晃司。

映画の中心となるアンドロイド・レオナ役を演じるのは、石黒氏が中心となり大阪大学大学院で開発された【本物の】アンドロイド、ジェミノイドF。
そして、そのアンドロイドと暮らす主人公・ターニャには同舞台でも同じ役を演じているブライアリー・ロングが務める。また新井浩文や村上虹郎など、日本映画界を代表する俳優陣が脇を固める。
この映像化の試みは、映画にしかできない時間表現・空間表現・映像表現を駆使して、
「さようなら」の描く死と生の世界を再構築している。

<物語>
日本で稼働する原子力発電施設の爆発によって放射能に侵された近未来の日本。
日本の国土のおよそ8割が深刻な放射能汚染に晒され、政府は「棄国」を宣言した。
各国と提携して敷かれた計画的避難体制のもと国民は、国外へと次々と避難していく。
その光景をよそに、避難優先順位下位の為に取り残された南アフリカの難民、ターニャ。
そして幼いころから病弱な彼女をサポートするアンドロイド、レオナ。彼女たちのもとを過ぎていく多くの人々。
そしてそれぞれの生と死。
やがて、ほとんどの人々が消えていく中、遂にターニャとレオナは最期の時を迎えることになる・・・・・。

<原作・アンドロイド演劇「さようなら」とは>
平田オリザとロボット研究の第一人者である石黒浩( 大阪大学大学院教授・ATR石黒浩特別研究室室長 )が、
大阪大学にて2007年から共同で進めているロボット演劇プロジェクトの最新作であり、人間俳優とロボットが世界で初めて共演し、
芸術と科学が交差する画期的なコラボレーション作品。2010年、世界に先駆け「あいちトリエンナーレ」で初演され、その後も東京、
大阪、オーストリア、フランスなどでも上映され、現在も各国より上演依頼が殺到している。
まさに21世紀初頭に生まれた歴史的記念碑的演劇であると言える。
 約20分の短編作品の中で、死を目前にした少女にアンドロイドが谷川俊太郎、ランボー、若山牧水などの
詩を淡々と読み続けるその静謐な時間は、「人間にとって、ロボットにとって、『生』とは、そして『死』とは…」、鋭く問いかける。

『さようなら』予告

画像: 映画『さようなら』予告編 youtu.be

映画『さようなら』予告編

youtu.be

脚本・監督:深田晃司(「歓待」「ほとりの朔子」)
原作:平田オリザ アンドロイドアドバイザー:石黒浩
出演:ブライアリー・ロング、新井浩文、ジェミノイドF2、村上虹郎他
配給・宣伝:ファントム・フィルム

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