「LuckyHouse のポートフォリオ」9 ルーニー・マーラ


カンヌ国際映画祭で女優賞を射止めた『キャロル』が2/11に公開!
1985年4月17日、アメリカ・ニューヨーク州ベッドフォードで生まれたルーニー・マーラは、曽祖父2人がNFLのニューヨーク・ジャイアンツとピッツバーグ・スティーラーズの初代オーナー、父親がニューヨーク・ジャイアンツの副社長という超セレブ家庭に育つ。

ニューヨーク大学在学中に女優を志し、一足先に女優となった姉のケイト・マーラ主演の「ルール 封印された都市伝説」(2005年)でデビュー。その後、TV出演で腕を磨き、主人公の恋人役を演じたデヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』(2010年)で注目を集める。
続く2011年、同監督の『ドラゴン・タトゥーの女』のヒロインに抜擢された彼女は、ゴスファッションの奇抜な天才ハッカーを体当たりで演じ、アカデミー賞およびゴールデングローブ賞の主演女優賞候補となった。

画像: 5/17(現地時間)に行われたカンヌの記者会見に登壇したルーニー・マーラ Photo by Yoko KIKKA

5/17(現地時間)に行われたカンヌの記者会見に登壇したルーニー・マーラ Photo by Yoko KIKKA


2013年には『セインツ -約束の果て-』『サイド・エフェクト』『her/世界でひとつの彼女』の3作品に出演し、その後も『トラッシュ! -この街が輝く日まで-』(2014年)、『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』(2015年)と、話題作への出演が続く若手演技派女優である。
そして、オスカー女優ケイト・ブランシェットとW主演し、同性愛カップルを熱演して絶賛を浴びた最新作『キャロル』が、2月11日に公開される。

ルーニー・マーラが第68回カンヌ国際映画祭の女優賞を射止めた本作は、『太陽がいっぱい』の原作者で同性愛者だった推理作家パトリシア・ハイスミスが、クレア・モーガン名義で発表した小説「ザ・プライス・オブ・ソルト」の映画化で、監督は『エデンより彼方に』の異才トッド・ヘインズ。

舞台は1950年代初頭のニューヨーク。よりよい暮らしを夢見るデパートの売り子テレーズが、年上の裕福な人妻で離婚訴訟中のキャロルと知り合い、急速に親密な仲になっていく。やがて2人は車で小旅行に出るのだが……。

ダグラス・サークへのオマージュに満ちた極上のメロドラマに仕上げられた『キャロル』は、主演女優2人の見事な演技に引き込まれる傑作で、時代考証も完璧。衣装に美術、音楽も素晴らしいが、特筆すべきは車の往来が激しい路上のシーンで、実に秀逸だ。

画像: カンヌの記者会見でのルーニー・マーラ。髪型もキュート!  Photo by Yoko KIKKA

カンヌの記者会見でのルーニー・マーラ。髪型もキュート!  Photo by Yoko KIKKA

本作がワールドプレミアされた昨年のカンヌ国際映画祭の公式記者会見に登壇したルーニー・マーラは、艶やかなブラックドレス姿で登場したケイト・ブランシェットと好対照をなす可憐なオフホワイトの出立ちで、自身の役柄について「物語の冒頭では、テレーズは満ち足りていないの。仕事があり、ボーイフレンドがいてさえもね。キャロルはテレーズの人生に竜巻のように現れたのよ。人生がまだ定まっていないテレーズにとって、彼女との出会いは開眼であるとともに混乱をもたらすの。特に、彼女たちが生きた50年代においてはね」とコメントした。

画像: お茶目な表情のルーニー・マーラ Photo by Yoko KIKKA

お茶目な表情のルーニー・マーラ Photo by Yoko KIKKA

先日のジャパンプレミアにはケイト・ブランシェットが来日し、大きな話題を集めた『キャロル』。2/28(現地時間)に発表される第88回アカデミー賞ではケイト・ブランシェットが主演女優賞に、そしてルーニー・マーラが助演女優賞にノミネートされている、まさに必見作だ。
(Text by Yoko KIKKA)

吉家 容子(きっか・ようこ)
映画ジャーナリスト。雑誌編集を経てフリーに。
シネフィルでは「フォトギャラリー」と気になるシネマトピックをお届け!

画像: 『キャロル』のカンヌ記者会見(左からケイト・ブランシェット、トッド・ヘインズ監督、ルーニー・マーラ) Photo by Yoko KIKKA

『キャロル』のカンヌ記者会見(左からケイト・ブランシェット、トッド・ヘインズ監督、ルーニー・マーラ)
Photo by Yoko KIKKA

映画『キャロル』予告編 90秒ver

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