海外ドラマ「ファーゴ」を見始めたら止まらない‼
最高のクライム・サスペンス!
コーエン兄弟製作総指揮。
映画の方の「ファーゴ」とは同じ場所だが別のストーリーで、たまに繋がりが見えるのも愉快だが、
何よりもビリー・ボブ・ソーントン(コーエン監督バーバーのあの男)
が演じる悪党の、徹底した悪党ぶり。
絶対的な悪の思想を貫く冷酷なキャラクターは、ノーカントリーでのアントン・シュガー(シガー)に匹敵する。


悪を行うことについて、一々筋を通していくのが恐ろしい。
もちろん社会的には充分な犯罪であるのだが、この悪党はその妥当性・整合性をきちんと主張するのだ。
例えばこれから殺す相手に向かって。

画像: 広瀬大志のコワいもの見たさ #09 海外ドラマ「ファーゴ」を見始めたら止まらない‼-cinefil連載


しかも、顔が優しい目をした岡林信康にどことなく似ている所も、怖い(笑)。
ミネソタの田舎町に一人の悪が訪れてから、次々と悪の連鎖が始まっていくという物語。
正義の側に立つ人間が全員頼りないという所も、イライラしながら手に汗握る。


主演のマーティン・フリーマン(そう、あのホビットのビルボ!)も腹立つくらいにだらしない。
この悪の連鎖、どこまで広がり、どのように歯止めがかかり、結末を迎えるのだろう。
あと4話。
観るのもったいない気もするが、観なきゃ。

最後まで見終わった。
かなり、ずしーんな後味悪さ。
映画のストーリーとは関係ないけど、いきなりのあれは、、、。
まあそうだけど、是非映画も続けて見てみたい。
シーズン2が待ち遠しい。
1とは別の物語だそうだけど。


広瀬 大志

profile
広瀬大志:エンタメ系専門商社取締役 兼 詩人。
新詩集『激しい黒』(思潮社)出しました。

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