永遠のオリヴェイラ 
マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集Parte1 
来年1月23日よりユーロにて開催!
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"奇跡の映画作家"と称されたマノエル・ド・オリヴェイラ監督の追悼特集を、来年1月23日[土]よりユーロスペースにて開催します。
オリヴェイラ監督は、1908年12月11日、ポルトガル北部の港町ポルトに生まれました。1931年に初監督作『ドウロ河』を撮り、1942年に初の劇場用長篇映画『アニキ=ボボ』を発表しています。
オリヴェイラ監督が本格的に活躍をはじめたのは60歳を越えてから、独裁政権が終わりを告げた1970年代半ば以降になります。1972年『過去と現在 昔の恋、今の恋』を発表、『ベルニデまたは聖母』(75)、『破滅の愛』(78)、『フランシスカ』(81)と、「挫折した愛の四部作」を構成する3作品をつぎつぎに制作します。また、『フランシスカ』で敏腕プロデューサーのパウロ・ブランコと組み、自らが望む企画が実現できる環境を得て『繻子の靴』(85)、『神曲』(91)、『アブラハム渓谷』(93)、『世界の始まりへの旅』(97)、『クレーヴの奥方』(99)などの輝かしい傑作を発表、2000年代に入り、90歳をこえてもなお、ミシェル・ピコリ(『家路』01)、ジョン・マルコヴィッチ(『永遠の語らい』03)、カトリーヌ・ドヌーヴ(『永遠の語らい』03)、ビュル・オジェ(『夜顔』06)、ジャンヌ・モロー(『家族の灯り』12)といった世界的名優を迎えて、作品を生み出しつづけました。その作品は年を重ねるごとに自由と瑞々しさを増し、"奇跡の映画作家"と称されました。2014年のヴェネチア国際映画祭では短篇『レステロの老人』が上映され、健在ぶりをみせてくれましたが、2015年4月2日に106歳で亡くなられました。

日本では、1993年に開催されたポルトガル映画祭で初めて特集が組まれ、同年の東京国際映画祭で『アブラハム渓谷』が最優秀芸術貢献賞を受賞、オリヴェイラ監督という偉大な映画作家の存在を知らしめました。これ以後、数多くの作品が劇場公開され、オリヴェイラ監督は日本の映画ファンが最も敬愛する映画作家となります。
コミュニティシネマセンターでは、2010年に『ポルトガル映画祭2010―マヌエル・ド・オリヴェイラとポルトガル映画の巨匠たち』を開催、オリヴェイラ監督の作品を多くの観客にみていただくことができました。
今年10月に開催された山形国際ドキュメンタリー映画祭では、オープニング作品として『訪問、あるいは記憶、そして告白』(82)が上映されました
また『アンジェリカの微笑み』(10)が12月5日[土]からBunkamuraにて公開されます。
『アンジェリカの微笑み』公式HP:http://www.crest-inter.co.jp/angelica/
本特集「永遠のオリヴェイラ マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集Part1」では、遺作となった『レステロの老人』と、『アニキ=ボボ』(42)から『階段通りの人々』(94)に至る8作品を上映、Part2では、Part1で上映した作品に加え、1990年代後半から2000年代の代表作、さらに日本未公開の『フランシスカ』(81)等を上映、全国に巡回します。

画像: http://cinema.pia.co.jp/news/155105/64979/

http://cinema.pia.co.jp/news/155105/64979/

◆◇開催概要◇◆
企画名:永遠のオリヴェイラ マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集 Parte1
日時:2016年1月23日(土)- 2月5日(金)
会場:ユーロスペース 渋谷区円山町1-5 キノハウスビル3F
特別上映作品『レステロの老人』 
O Velho do Restelo  2014年/19分/カラー
2014年のヴェネチア国際映画祭で上映された、オリヴェイラ監督の最後の作品。
上映作品:
『アニキ・ボボ』 1942年/71分/モノクロ
『春の劇』 1963年/94分/カラー
『過去と現在 昔の恋、今の恋』 1972年/115分/カラー
『カニバイシュ』 1988年/91分/カラー
『ノン、あるいは支配の空しい栄光』 1990年/110分/カラー
『神曲』 1991年/141分/カラー
『アブラハム渓谷』 1993年/188分/カラー
『階段通りの人々』A Caixa  1994年/96分/カラー
※ 日本未公開作品の上映を含むParte2は、2016年夏以降に開催いたします。

お問い合わせ: 一般社団法人コミュニティシネマセンター
TEL: 050-3535-1573 Email: film@jc3.jp

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