フランスのヒッチコック” と呼ばれた男 クロード・シャルブルの名作3本が上映される。
シャルブルは、ヌーベル・ヴァーグ全盛時、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーとともに<ヌーヴェル・ヴァーグの三羽烏>と称されたフランスの名匠。

特に、サスペンスは『女鹿』(67)『不貞の女』(68)、『野獣死すべし』(69)、『肉屋』(69)、『血の婚礼』(73)など多くの名作を残している。
今回は、晩年の作品を中心とした、3本を上映。
2016年1月15、16、17日 3日間ウィークエンドシネマvol6として、アンスティチュ・フランセ東京 “エスパス・イマージュで開催。

画像: クロード・シャルブル監督 http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1601150117/

クロード・シャルブル監督

http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1601150117/

『引き裂かれた女』

2007 年/ 115 分/カラー/デジタル
監督:クロード・シャブロル
出演:リュディビーヌ・サニエ、ブノワ・マジメル、フランソワ・ベルレアン
著名な作家サン・ドニと裕福な御曹司ポールに愛される、お天気キャスターのガブリエル。複雑な三角関係が生んだ悲劇をエロティックに描いた本作は、 1906年に NY で起きた「スタンフォード・ホワイト殺人事件」(過去にもリチャード・フライシャーやミロシュ・フォアマンが映画の題材にしている)に着想を得てつくられた。リュディビーヌ・サニエの残酷な奔放さと、女への盲目的な愛ゆえに堕ちていくブノワ・マジメルの繊細な演技が魅せる。

【予告】引き裂かれた女

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『悪の華』

2003 年/ 104 分/カラー/デジタル
監督:クロード・シャブロル
出演:ナタリー・バイ、ブノワ・マジメル、ジュザンヌ・フロン
フランスのブルジョア一家の複雑な人間関係を描き出した、格調高きサスペンス。市長選に立候補したヴァスール家の女主人アンヌのもとに一枚の中傷ビラが届く。これを機に、第二次世界大戦時の罪深き過去からある殺人事件の真相まで、一見優雅で平穏に満ちた家族の秘められた過去や頽廃的モラルが暴かれていく。アンヌ役は、ゴダール、トリュフォーらの映画で活躍した女優ナタリー・バイ。その息子を『ピアニスト』のブノワ・マジメルが演じている。

『刑事ベラミー』

2009 年/ 110 分/カラー/デジタル
監督:クロード・シャブロル
出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャック・ガンブラン
実際に起こった保険金詐欺事件をもとにしたシャブロルの遺作。砂浜に残された黒こげの自動車と焼死体を皮切りに、複雑怪奇な事件にまきこまれていくベテラン刑事ベラミー。事件を追ううちに彼と家族の微妙な愛憎関係も明らかになり…。主演はシャブロル映画には初出演のジェラール・ドパルデュー。妻思いで美食家という人間味あふれるベラミーの造形には、シムノンのメグレ警視シリーズへのオマージュが込められている。

シャブロル未公開傑作選予告編.mov

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クロード・シャブロル
1930 年フランス生まれ。『美しきセルジュ』(58)で長編映画デ ビュー。
続く『いとこ同志』(59)をはじめ、ヌーヴェルヴァー グの作家たちのひとりとして活躍。60 年代後半以降は刑事ものや サスペンス作品を多く手がけるようになる。ステファーヌ・オー ドラン主演『不貞の女』(69)『肉屋』(70)、イザベル・ユペール 主演『主婦マリーがしたこと』(88)、サンドリーヌ・ボネール主 演『沈黙の女』(95)など、様々な俳優たちと生涯に 54 本もの長 篇作品を遺した。
2010 年 9 月 12 日、死去。

“フランスのヒッチコック” と呼ばれた男
サスペンスの巨匠、クロード・シャブロル

2016年1月15、16、17日 3日間上映

学生、シニアも問わず一律 800 円 ※前売券はありません。

【会場】
アンスティチュ・フランセ東京 “エスパス・イマージュ
問い合わせ電話番号:03-5206-2500
URL:www.institutfrancais.jp/tokyo

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