映画『インサイド・ヘッド(原題: Inside Out)』

人間が抱く“感情”を主人公に描いたピクサー・アニメーションの長編作品。
監督は『カールじいさんの空飛ぶ家』『モンスターズ・インク』のピート・ドクター。

11歳の少女の頭の中を舞台に「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」といった感情がそれぞれキャラクターとなり、物語を繰り広げる。田舎から都会への引っ越しで環境が変化した少女の頭の中で起こる、感情を表すキャラクターたちの混乱やぶつかり合いなどを描く。

画像: 映画『インサイド・ヘッド(原題: Inside Out)』

田舎から都会への引っ越しで環境が変化した少女の頭の中で起こる、感情を表すキャラクターたちの混乱やぶつかり合いなどを描く。
成長という普遍的なテーマと子供の頭の内部という独創的で柔軟な世界が混じり合う、個性的な物語に期待が高まる。日本語吹替版には竹内結子、大竹しのぶ、佐藤二朗らが声優として参加している。

おお、オリジナリティに溢れてる!!
人間にとって“カナシミ”とは何か?を問いてるのかな、うーん、哲学的だぞ!! 脳内という極めて小さな世界の話だけれど、感情や記憶、思考など目に見えないものをカラフルでファンタジックな世界に描いててピクサーの創造力に感動したや。

頭の中は感情と経験が作り出すテーマパーク、涙が飴になる架空の友達ピンポンや夢を製作するスタジオなど子供らしい空想とのバランスも良いよね。
CGも素晴らしく、感情キャラたちの表情や髪、仮想カメラの滑らかな移動、主人公の女のコのそれぞれの感情を表す表情、リアリティたっぷりのサンフランシスコの街並などなど技術も演出も進化してるね。
吹替はみんな見事だけれど「カナシミ」の大竹しのぶは怪演だね。そのせいで「カナシミ」にイライラしたわ(笑)。でも負の感情も共感するために必要だとか、思い出を際立たせるとか感動した。感情は5つだけじゃないやい、ボクの気持ちはもっと微妙で複雑だい、なーんて思いながらも、感情を持て余した青春時代を懐かしく思ったり、子供たちのことが気になったり…。

子供向けと侮るなかれ。全然オトナ向けだし、その予想以上に面白くてビックリする。しかも94分とコンパクト。心地良いテンポで物語が進むわ、笑って泣いて(ボク 3回泣けた…)ホッとするわ。
さすがピクサー。同時上映の短編『南の島のラブソング』も素晴らしい。
歌が頭から離れない…。

シネフィル編集部 あまぴぃ

『インサイド・ヘッド』ストーリー予告

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