映画『愛を積むひと』

エドワード・ムーニー・Jr.の小説「石を積むひと」を原作にしたヒューマンドラマ。
北海道で第二の人生を過ごそうとする夫婦が、改めて自分たちの愛情や絆を見つめ直す姿を追い掛けていく。

画像: 映画『愛を積むひと』

メガホンを取るのは『釣りバカ日誌』シリーズや『武士の献立』などの朝原雄三。
佐藤浩市と樋口可南子が主人公の夫婦に扮し、その脇を柄本明、吉田羊、『悪夢ちゃん』シリーズなどの北川景子、『日々ロック』などの野村周平、『繕い裁つ人』などの杉咲花らが固める。

温かな物語に加え、北海道の大自然と美しい四季の移ろいを捉えた映像も必見。
いやあ、素朴で温かくて丁寧で深くて美しい作品だ。ウルウル泣ける…。
妻の死の悲しみを乗り越えるだけの物語かと思ったら、罪からの再生、父と娘の確執、若いカップルの恋愛など様々なドラマが描かれてるんだよね。
押しつけがましさのない優しい物語と、ひとつひとつ積み重ねていく温かく丁寧な演出が素晴らしい。想いや優しさが静かに感動に変わっていく。

丁寧に撮影された北海道、美瑛の四季と空と大地、その独特の空気感や風景の拡がりも素晴らしい。男らしいイメージの佐藤浩市が弱さをにじませる優しい普通の男を演じているのも新鮮。
樋口可南子は柔らかい演技で愛や思い遣りに溢れる女性を好演。柄本明も存在感たっぷり。北川景子大好きなボクとしてはもっと普通に幸せになって欲しかったゾ。

老後も夫婦仲良く暮らせるのが一番だなあ。なんてことない日々を積み重ねて、いつか振り返ったときにそれらの日々を愛おしく感じることができたら最高だなあ。
そんなことを思った作品。
ボクもそんな相手を探さなくっちゃ‼︎ 目にも心にもとても心地良い観後感。

シネフィル編集部 あまぴぃ

『愛を積むひと』 予告篇

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佐藤浩市 樋口可南子 北川景子 野村周平 杉咲花 吉田羊 柄本明
原作:「石を積むひと」エドワード・ムーニー・Jr.(小学館文庫刊)
監督:朝原雄三
脚本:朝原雄三 福田卓郎
音楽:岩代太郎
劇中歌:「スマイル」ナット・キング・コール
制作・配給:アスミック・エース/松竹
制作プロダクション:松竹撮影所
製作:「愛を積むひと」製作委員会

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