ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーについて、著述家・翻訳家の明石政紀さんと音楽家・小説家の中原昌也さんにお話していただきました。
もしも。ファスビンダーが生きていたならば、2015年5月31日は70回目の誕生日。もしもはもしもで。ファスビンダーはその日を迎えずに逝ってしまいましたが、今年はドイツ本国での大々的な回顧はもちろん日本でも作品の上映や上演が催されます。
明石さんが翻訳を手がけたファスビンダー・インタヴューの集大成『ファスビンダー、ファスビンダーを語る』(株式会社boid)の続刊も、まもなく2015年夏にはその2-3巻合本が発売されるとのこと。
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◆『ファスビンダー、ファスビンダーを語る』
ローベルト・フィッシャー 編/明石政紀 訳
boid通販サイト
http://boid.ocnk.net/
第1巻(1967~1970)発売中
http://boid.ocnk.net/product/10
第2巻(1972~1978)第3巻(1979~1982)
定価:5,940円(税込)
予約特価:3,800円(税込)
6月15日より先行発売特価にてウェブ予約受付開始!
7月下旬よりboid通販、爆音映画祭会場にて先行発売!
書店発売:9月予定
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◆アテネ・フランセ文化センター
「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2015」
http://www.athenee.net/culturalcenter...
"ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの修業時代"ともいえるアンチテアター終焉期の作品『ニクラスハウゼンの旅』と『インゴルシュタットの工兵隊』を字幕入りで初上映。両作ともそれまでのファスビンダー映画の技法の総集編的側面と、それ以後のファスビンダー映画の特徴の萌芽をみることができると思います。従来日本でのファスビンダー像を見直す好機になるかも知れません。またファスビンダーの語りの型のひとつの完成でもある『(フォンターネ・)エフィー・ブリースト』や、日本におけるファスビンダー受容の第一歩でもあった代表作『リリー・マルレーン』『ヴェロニカ・フォスのあこがれ』をふたたび観ることのできるプログラムですね。字幕は渋谷哲也さん。はじめてのファスビンダー、いまあらためてファスビンダー、ぜひお見逃しなく!
2015年6月15日(月)-6月20日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター
6月15日(月)
15:30 エフィー・ブリースト(141分)
18:20 リリー・マルレーン(120分)
6月16日(火)
16:50 ヴェロニカ・フォスのあこがれ(104分)
19:00 リオ・ダス・モルテス(84分)
6月17日(水)
14:50 ホワイティ(95分)
17:00 ニクラスハウゼンの旅(86分)
19:10 アメリカの兵隊(80分)
6月18日(木)
13:40 エフィー・ブリースト(141分)
16:30 リリー・マルレーン(120分)
19:00 インゴルシュタットの工兵隊(87分)
6月19日(金)
14:45 ヴェロニカ・フォスのあこがれ(104分)
17:00 アメリカの兵隊(80分)
18:50 ホワイティ(95分)
6月20日(土)
15:00 ニクラスハウゼンの旅(86分)
17:00 リオ・ダス・モルテス(84分)
18:50 インゴルシュタットの工兵隊(87分)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
Rainer Werner Fassbinder
1945年5月31日、バート・ヴェーリスホーフェン生まれ。1967年に劇団「アクション・テアーター」に参加。同劇団解散後の1968年、仲間たちとともに劇団「アンチテアーター」を設立。劇団メンバーとの挑発的かつ実験的な長編映画制作を始める。1978年に発表した「マリア・ブラウンの結婚」により、ニュー・ジャーマン・シネマを代表する監督として世界的に認められる。ドイツ映画の未来を託される存在となった矢先の1982年6月10日、37歳で急死。彼の映画は、女性の抑圧、同性愛、ユダヤ人差別、テロリズムなどスキャンダラスなテーマが多く、常に激しい議論を巻き起こした。遺された42本の監督作品は、今日にも多くの問題を提起し続けている。