映画『アナベル 死霊館の人形』予告編【HD】2015年2月28日公開

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シネフィル新連載:広瀬大志のコワいもの見たさ #08
映画『アナベル』の試写会に行ってきた

映画『アナベル』の試写会に行ってきた。
2014年ダントツに出来のよかったホラー、『死霊館』からのスピンオフ作品である。
前作に負けず劣らず正統派オカルト映画として、かなりのクオリティー。
いやぁ、怖かった。

恥ずかしながら、十回ほどビクッと体が飛び上がったので、観客の少ない試写会室で助かった。
今回もほとんどグロ無しショックシーン少な目で、物語の運びと音響や闇の効果だけで、ぐいぐい恐怖感を押してくる。
わりと心理的な描写もあり、ロバート・ワイズ監督の名作「たたり」の雰囲気も楽しめた。

とにかく最高だったのが、最後まで呪われた人形アナベルの表情が変わらなかったこと。

普通ならば、だめ押し気味に、まばたきさせたり、怒りの形相に変えたりして、観客の悲鳴を誘ってもいいのだけれど、どんなにドアップになってもアナベルの表情は変わらない。

いつ変わるのかを逆にびくびくしながら凝視してしまう。
その緊張感がなかなか新鮮な怖さだった。

それにしても、音響効果が凄まじ過ぎ。あれは、誰でもびびるよ。
音楽も最高に不気味で、現代音楽のクセナキスやリゲティっぽいかなり聴き込めるものだった。ウォータータワー?という集団?のようだが、サントラ欲しい。

これは前作の反省として、もうジェームス・ワン監督の云々という煽りコピーはやめて、ストレートに「ホラー映画の傑作‼」という宣伝で、拡販活動をして欲しいものだ、と、ワーナーさんのアンケートには答えてきた。

再度『死霊館』も観たくなる。

映画『アナベル 死霊館の人形』予告編【HD】2015年2月28日公開

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広瀬大志:エンタメ系専門商社取締役 兼 詩人。
新詩集『激しい黒』(思潮社)出しました。

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