映画『駆込み女と駆出し男』

劇作家・井上ひさしが晩年に11年かけて執筆した時代小説「東慶寺花だより」を原案に『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人監督が初めて手掛けた人情時代劇。
江戸時代に幕府公認の縁切寺であった東慶寺を舞台に、離縁を求めて寺に駆け込んでくる女たちの聞き取り調査を行う御用宿の居候が様々なトラブルに巻き込まれながら訳あり女たちの再出発を手助けしていく様を描く。

画像: 映画『駆込み女と駆出し男』

主演は大泉洋。寺に駆け込む女たちを『SPEC』シリーズなどの戸田恵梨香、実力派の満島ひかりらが演じ、樹木希林、堤真一、山崎努らが脇を固める。

いやぁとっても良くできてると思うなあ。良くできた脚本、巧みな構成、美しい映像、スピード感たっぷりの演出、演技ともに素晴らしい。
こんなにテンポの良い軽快なスピード感のある時代劇があっただろうか。このリズムはひとえに大泉洋の飄々とした(?)軽妙な(?)演技(?)キャラ(?)によるところが大きいと思うけれど2時間23分という長さを全然感じない。

美しい日本語選びと流れるようなセリフ回し(掛け合い?)とカット割りも良いんだよなあ。たくさん笑えるし、たまに泣けるし、二転三転と展開にも仕掛けがあるし、本当に良くできてるよ。
戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名ら若手女優が複雑な過去を背負った女たちを演じてるってのも良いじゃないの。もちろん樹木希林と山崎努の存在感は半端ないよ。

女性たち美しいわ、強いわ、生き様がカッコイイわ!! 四季の見せ方とか、画面の色遣いとか光の使い方とかも素敵、音楽も心地良かった。
贅沢禁止な時代なのに贅沢に惜しみない豪華俳優陣(他にキムラ緑子、武田真治、北村有起哉、橋本じゅん、陽月華…)。
ラストもほっこり、観後の余韻も良い感じ。
今年の邦画を代表する作品じゃないかしら。まあそれにしても昔も今も離婚は大変ってことだよね(苦笑)。2015年5月16日(土)公開。

シネフィル編集部 あまぴぃ

駆込み女と駆出し男 予告篇

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大泉洋 戸田恵梨香 満島ひかり 樹木希林 堤真一 山﨑努
監督・脚本:原田眞人
原案:井上ひさし「東慶寺花だより」
http://kakekomi-movie.jp

5月16日(土)全国公開
(c)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会

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