【明日公開】
映画『セッション(原題: Whiplash)』。

第30回(2014年)サンダンス映画祭のグランプリ&観客賞受賞を皮切りに世界各国の映画祭で注目を集め、第87回(2015年)アカデミー賞では助演男優賞他計3部門を受賞した音楽ドラマ。
ジャズドラムを学ぼうと名門音楽学校に入った青年と、彼に凄まじいスパルタ的指導を行う教師の姿を追い掛けていく。
メガホンを取るのは『グランドピアノ 狙われた黒鍵』などの脚本を手掛けてきた弱冠28歳で本作が長編監督2作目となる俊英デイミアン・チャゼル。

画像: 【明日公開】 映画『セッション(原題: Whiplash)』。

主演は『ダイバージェント』などのマイルズ・テラーと『JUNO/ジュノ』などのJ・K・シモンズ。
熱いドラマはもちろん、マイルズが繰り出すパワフルなドラミングにも圧倒される。
鬼教師役を怪演したJ・K・シモンズはアカデミー賞他数々の映画賞で助演男優賞を受賞。
これはもうねえ事件だよ、事件。
ドラム版『フルメタル・ジャケット』、ジャズ界の『ブラック・スワン』、音楽系『巨人の星』。
もうそれだけでわかるよね。
鬼教師のJ・K・シモンズ怖い、強烈。技術的なシゴキ、精神的なシゴキ、怖い、すごい。
観てるボクまでずっと心がザワザワしてささくれ立ってた。
緊張感で身動きできないわ、ずっと手に汗握ってるわ…。
演出もサイコスリラーとかホラーと言って良いんじゃないかしら?
展開も二転三転するわ、テンポ良くて飽きさせないわ。心理描写がとにかく上手なんだよね。
画面と音がピッタリ来るシーンも多くて編集や録音の素晴らしさもすごく感じる。

予算少ないだろうのに…。監督のデイミアン・チャゼル、当時まだ28歳だよ。要注目だ。
J・K・シモンズの怪演に隠れちゃうけれど主演のマイルズ・テラーも素晴らしいんだ。
「音」を「楽」しむ感じとは真逆というか、音楽の魔力に魅入られてるっていうかな…。
妄執や狂気の先、一線を踏み越えた者だけが見る悦楽 ?ゾーン ? を体験 ? 体感 ? させてくれる。
ラスト、9分余のギリギリのテンションの中で繰り広げられる狂気の“セッション”には圧倒された。
もうトランス状態、アッチにイッちゃってる状態、大迫力、鳥肌立ちまくり、もう圧巻。
終わってエンドロールに切り替わったところでやっと緊張が解けた&拍手したかった。
観後にこんなにグッタリした作品あったかな?? そのあとすごい爽快感に包まれた。
帰り途、自分の仕事に関する矜持についてぼんやり考えた。
是非、映画館の大画面と音響で“体験”して欲しい作品。

映画『セッション』予告編(4/17公開)

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