映画『ラブバトル』

1996年の『ポネット』が日本のミニシアターで記録的なロングランヒットとなったフランスの巨匠ジャック・ドワイヨンが監督と脚本を務め、ポール・セザンヌの名画「愛の争い(愛の闘い)」に着想を得て、ある男女の葛藤と愛の交歓を描いた衝撃的な恋愛作。
父親の葬儀で故郷に戻った女性が過去に惹かれた男性と再会を果たし、精神的にも肉体的にも激しさを増していく二人の関係をあぶり出す。

画像: 映画『ラブバトル』

ヒロインを『ゲンスブールと女たち』などのサラ・フォレスティエが体当たりで演じ、相手役を『太陽と月に背いて』などのジェームズ・シエリーが熱演。
愛の神髄を突いた内容に心を鷲掴みにされる。

内容は単純なんだけれどね、ボクには“衝撃的”で複雑な印象だったよ…。
恋愛の葛藤やすれ違いなどを心理描写で表現するわけではなく、それぞれの感情をさらけ出して口論を繰り返し、やがてどんどんエスカレートして過激に過剰に肉体を傷付け合うことで表現してるの。
ただそんな何日間かが延々と描かれる。そんなのを観させられるボクは「特異な愛だなあ」「面倒臭い女だなあ」と最初こそは思うものの、激しくなっていくにつれて「滑稽」に思え、次第に「崇高で原始的だなあ」と思うようになっていった。
野外で泥まみれになって精神と肉体を激しくぶつけ合う格闘(?)セックス(?)シーンは美しさすら感じたほどだ。
ヒロインのサラ・フォレスティエは美しい顔立ちに白い肌で清純派っぽいのに…。すっぽりとバスタブにハマってる姿はとても美しかった。
緑溢れる田園風景も美しい。
ずっと全身に力が入っていたようで観後には心地良い疲れが…。映画でこそ表現できたんだろうなと思える作品。
エロを期待して観に行くとガッカリするかも? (ボクのように!?)

シネフィル編集部 あまぴぃ

【映画 予告編】 ラブバトル

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