映画『パリよ、永遠に(原題: Diplomatie)』。

第2次世界大戦下のパリを舞台に街を守りたいスウェーデン総領事と街の破壊命令を受けたドイツ軍将校との心理戦を描いたヒューマンドラマ。実話に基づいたシリル・ゲリーによる戯曲でフランスでヒットした舞台を『ブリキの太鼓』『シャトーブリアンからの手紙』の名匠フォルカー・シュレンドルフが映画化した。

画像1: 映画『パリよ、永遠に(原題: Diplomatie)』。

ドイツ軍将校を説得するスウェーデン総領事に『恋するシャンソン』などのアンドレ・デュソリエ、妻子を人質に取られて作戦を実行するしかないドイツ人将校に『預言者』などのニエル・アレストリュプが扮する。

画像2: 映画『パリよ、永遠に(原題: Diplomatie)』。

緊迫した展開と舞台でも同役を演じたベテラン俳優の重厚な演技に圧倒される。見事な映画化じゃなかろうか。
登場人物はほぼ2人だけ、室内メインでたった一夜の緊迫したやり取り。最後まで緊張が途切れない…。
2人の熱演には圧倒されたが、単調になりがちな室内の会話劇をお酒飲ませたり、タバコ吸わせたり、立たせたり、座らせたり、鏡で見せたり…いろいろ駆使して息を吹き込んだり、奥行きをもたせたり、そのあたりの演出も素晴らしい。

画像3: 映画『パリよ、永遠に(原題: Diplomatie)』。

いつの間にか時代や国を越えて、パリを破壊させちゃダメという強い想いにボクまで包まれた(史実を知ってるのに…)。

ラスト、爆破を逃れたパリの街並には大きく感動する。パリだって1日にしてならずだったんだなあと思えるオトナ向けの作品。

『パリよ、永遠に』劇場予告編

youtu.be

監督:フォルカー・シュレンドルフ
出演:アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュプ、チャーリー・ネルソン


2014年 フランス,ドイツ映画
3月7日より、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開中

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