第2回TSUTAYA CREATORS' PROGRAM準グランプリ受賞、ヤング ポール監督作品『ゴーストマスター』が12月6日(金)より新宿シネマカリテ他にて公開となります。
本作はヤング ポール監督の長編デビュー作でありながら、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭、プチョン・ファンタスティック国際映画祭など海外映画祭への出品が続々と決定している異色作です。この度、本年度、第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭(SITGES Festival de Cinema Fantàstic de Catalunya)にも正式出品されました。(開催期間10月3日~10月13日)

『ゴーストマスター』はMidnight X-Treme部門Japanese Madnessコーナーにて2回上映され、そしてシッチェス映画祭サイドが全上映作品150本の中から選ぶレコメンド映画に選出され、映画祭最終日に追加上映も行われました。
現地スペイン・シッチェス入りしたヤング ポール監督による映画祭のレポートと写真が到着しました。

■シッチェス・カタロニア国際映画祭とは
1968年から開催されているシッチェス・カタロニア国際映画祭は、ポルト国際映画祭(ポルトガル)、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭(ベルギー)と並ぶ、世界三大ファンタスティック映画祭の一つに数えられる、ホラーやファンタジー作品に重点を置いた国際映画祭。世界的にみても、規模、知名度ともに最大級のジャンル系映画の祭典。映画『ゴーストマスター』は、ヤング ポール監督の長編映画デビュー作ながら、世界三大ファンタ系映画祭のうち2つの映画祭で正式出品作品に選出されるという快挙を成し遂げた。

◆第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭 (Midnight X-Treme部門)
Midnight X-Treme部門は優秀なインディペンテントホラー映画を集める部門で、観客による投票で最優秀作品観客賞1本が選ばれます。同部門の作品は計30本上映されます。日本映画からは、『ゴーストマスター』のほか、『シグナル100』『血を吸う粘土 派生』『飛んで埼玉』の4本が上映されました。
●1回目 10月11日 01:00~会場:Retiro
●2回目 10月12日01:00~ 会場:Tramuntana Meliá Sitges●
●3回目(追加上映)10月13日 15:30~ 会場:Tramuntana Meliá Sitges

ヤング ポール監督 現地レポート

スペインの海沿いの観光保養地であるシッチェスは、バルセロナから列車で30分ほどで着く。
シッチェス・カタロニア国際映画祭は、ジャンル映画(ホラーやSF、アクションなど)を中心に扱う映画祭で、ヨーロッパでは最大で世界三大ファンタスティック映画祭のひとつとして名高い。
過去の受賞監督にタランティーノ、ジョニー・トー、レオス・カラックスなど錚々たるメンツ。
2019年が第52回目の開催となる。私の監督作である『ゴーストマスター』が光栄にも選出されミッドナイトエクストリーム部門で上映されることになり招待を受けたので、私はシッチェスにやって来た!!!!

シッチェス、日本で小耳に挟んだところによると「熱海」みたいな規模感の港の観光地だとのこと。坂の上にある駅から細い路地を下っていくと海がバーっと開けていて、規模感含め、たしかにほぼ熱海。ビーチ沿いにはオープンなレストランが並び、ちょっと離れたところにはヌーディストビーチもあってゲイカルチャーも盛ん。オープンな気風の街で「もう母国の日常に戻りたくねぇ…!」と各国のフィルムメーカーたちの談、そんな気持ちのいい、街・・・。

画像1: ヤング ポール監督 現地レポート
画像2: ヤング ポール監督 現地レポート

街の至る所に映画祭のシンボルマークであるゴリラのイラストや旗などが溢れ、映画祭がこの街と共にある印象。ジャンル映画祭なのでホラー作品も多いのだが、イベントの一環として子供の映画工作コンテストなどもあり残虐に殺された人形が飾ってあって懐が深いなと感激。ビーチ沿いには映画グッズの露店がズラッと並び、街行く人の映画Tシャツ率が誇張抜きで60%ぐらいじゃないかと言う素晴らしく映画ウェルカムな環境だった。
映画祭の期間中に上映される作品もジャンル映画祭の最高峰なので挑戦的なものも多く、またクローネンバーグ『クラッシュ4K レストア版』や伝説的カルト映画『Tammy and the T-Rex』などクラシック作品などの特集上映などもあり幅広い。

『ゴーストマスター』はエクストリームな映画を深夜1時から朝8時までぶっ続けで上映するというクレイジーな枠での上映。上映会場は4つあるのだけれど、この日の上映は街に中心にあるレトロな劇場「Retiro」。舞台挨拶のために深夜のシッチェスの街をテクテク歩いていると、劇場の前にかなりの人だかりが。熱海的なこの街で、映画を見るために深夜集まった観客達の熱気がすごい

画像3: ヤング ポール監督 現地レポート

同じく日本からやってきていた『シグナル100』竹葉リサ監督と共に登壇。映画祭シンボルマークであるゴリラのポーズでウホウホ登場したところ、ウオオオオ!!と応えてくれる観客達。その熱気にコールアンドレスポンスで竹葉監督も私もテンション昂ぶり「この会場にいる皆んながエクストリームだ!映画、楽しんでくれよな!」的に舞台挨拶を終える。

画像: ゴリラのポーズで登場したヤング ポール監督

ゴリラのポーズで登場したヤング ポール監督

画像4: ヤング ポール監督 現地レポート
画像: 左より三人目『シグナル100』竹葉リサ監督、その隣にヤング ポール監督

左より三人目『シグナル100』竹葉リサ監督、その隣にヤング ポール監督

シッチェスの観客達は、熱量と映画へのリスペクトが物凄い。各映画の上映の前にはシッチェスのロゴを使ったアニメが流れるのだが、その度に観客はスクリーンに向かって歓声と拍手で迎える。そして制作会社のロゴ、俳優や監督の名前がスクリーンに登場する度に劇場内には歓声が上がる。映画に敬意を持ってウェルカムしている感じにグッとくる。

そして『ゴーストマスター』の上映も、拍手と共に始まった。笑う時には大きく笑い、ホラーな場面ではどでかい叫び声。映画の序盤、とある重要なシーンでは叫びと笑いと拍手とYEAH!!!!が混じり合った特大の反応・・・。この企画が製作決定になってから3年あまり。遠く離れたスペインの港町で深夜自分が監督した映画が上映され、こんなに多くの人に喜んでもらえた事に、劇場の隅で観ていた私はじんわりと感動しました・・・。

画像5: ヤング ポール監督 現地レポート

当然ながら映画祭では、他の作品の監督達やプロデューサー、そして他の映画祭のセレクション担当や記者などと話をする事になる。スカイプ英会話で日々進歩していると信じたい英語力で(こんな名前ですが栃木出身で全く英語ネイティブではない!)情報交換や一緒に食事したりもする。他の非英語圏からの参加者見てても思うが、結局重要なのは伝える意思と気合。ブリュッセル映画祭・プチョン映画祭でも一緒だったオーストラリアのトニー・ダクイーノ監督(THE FURIES)にはとても良くして貰った。
2回目の上映も盛況のうちに終了した。結局『ゴーストマスター』は映画祭のセレクション作品として上映回数が1回増え、最終日の昼間にも上映される事になった、至極光栄!全ての作品に出る訳ではないレビューも書かれ、とても満足のいく映画祭となった。

画像: 再度ポーズをとるヤング ポール監督

再度ポーズをとるヤング ポール監督

【映画祭 出品一覧】
★シッチェス・カタロニア国際映画祭 Midnight X-Treme部門 正式出品(スペイン)
★ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭 Spamflix Asian Film部門 正式出品(ベルギー)
★プチョン国際ファンタスティック映画祭 World Fantastic Red部門 正式出品(韓国)
★Be Afraid Horror Fest コンペティション部門 正式出品(イタリア)
★ザグレブファンタスティック映画祭 Thrills&Chills部門 正式出品(クロアチア)
★ブエノスアイレス・ロホサングレ映画祭 正式出品(アルゼンチン)

ヤング ポール監督の長編デビュー作『ゴーストマスター』予告

画像: 世界各国の映画祭が熱狂した究極の映画愛!ヤング ポール監督の長編デビュー作『ゴーストマスター』予告 youtu.be

世界各国の映画祭が熱狂した究極の映画愛!ヤング ポール監督の長編デビュー作『ゴーストマスター』予告

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三浦貴大 成海璃子
板垣瑞生  永尾まりや  原嶋元久  寺中寿之  篠原信一 
川瀬陽太  柴本幸  森下能幸  手塚とおる  麿赤兒

監督:ヤング ポール
脚本:楠野一郎 ヤング ポール  
主題歌:マテリアルクラブ「Fear」

制作プロダクション:セディックインターナショナル マグネタイズ 
製作:カルチュア・エンタテインメントTSUTAYA Digital Entertainment
配給:S・D・P 
©2019「ゴーストマスター」製作委員会 

12月6日(金)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー

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