今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、日本独自の文化が華開いていた。当時最先端だった映画はサイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“活弁(カツベン)”がいたからでした。

 「Shall weダンス?」や「それでもボクはやってない」など数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督が、今回選んだテーマはこの“しゃべりのスペシャリスト”!平成の国民的映画を作り上げてきた周防正行監督が、活動弁士を夢見る青年を主人公にした物語を映像化!
昨年の撮影段階から多くの注目を集めてきた、令和の時代に贈る極上エンターテインメントである本作は、12月13日(金)に全国公開です。

周防正行監督最新作『カツベン!』 予告

画像: 周防正行監督最新作『カツベン!』 予告 youtu.be

周防正行監督最新作『カツベン!』 予告

youtu.be

そして、映画『カツベン!』本編に登場する無声映画はすべて撮り下ろし!
もとの映画が現存するものは当時の映像を参考に完全再現いたしました!またその無声映画に出演する豪華キャストとコメントも解禁となります!

成田凌演じる天才的な活動弁士の主人公・俊太郎をはじめとする活動弁士たちが声を吹き込んでいた劇中の無声映画に、草刈民代、城田優、上白石萌音、シャーロット・ケイト・フォックス
の豪華キャストが出演!彼らが出演したのは以下の3作品です。

『椿姫』

世界中で幾度となく映画化され、オペラとしても知られる不朽の名作「椿姫」は、1921年に当時大人気だったルドルフ・ヴァレンチノと大女優アラ・ナジモヴァの共演の話題作を完全再現!

パリの社交界を舞台に、“椿姫”と呼ばれる高級娼婦マルギュリットと都会に出て来たばかりの純情な青年アルマンとの悲しくも美しい愛の物語を、マルギュリット役に草刈民代アルマン役に城田優という実力派俳優がタッグを組んで熱演。作品の重要な場面でもある2人の熱烈なキスシーンや、悲しいラストである病床に倒れるマルギュリットのシーンなどを最高の仕上がりで完全再現!
草刈と城田の名演技によって蘇った「椿姫」にご注目ください。

画像1: 1921年版『椿姫』

1921年版『椿姫』

画像1: 『カツベン!』本編に登場する「椿姫」 ©2019「カツベン!」製作委員会

『カツベン!』本編に登場する「椿姫」
©2019「カツベン!」製作委員会

画像2: 1921年版『椿姫』

1921年版『椿姫』

画像2: 『カツベン!』本編に登場する「椿姫」 ©2019「カツベン!」製作委員会

『カツベン!』本編に登場する「椿姫」
©2019「カツベン!」製作委員会

『金色夜叉』

劇中に登場する無声映画のもう1つは、明治30(1897)年元旦から6年にわたって読売新聞に連載された尾崎紅葉の代表作ともいえる「金色夜叉」(「金色夜叉」は、オリジナル版が消失してしまっているため、1932年版を参考に制作。時代劇スターの林長二郎の貫一と大人気の田中絹代のお宮という配役は、当代随一の美男美女の共演と騒がれ人気沸騰、空前のヒット作となりました。)
1932年版をもとに制作した劇中の「金色夜叉」でお宮役を務めたのは、若手実力派女優としても名高い上白石萌音。かの有名な、許しを乞うお宮を貫一が下駄で蹴り飛ばすシーンも熱演!見事にお宮を演じ切った上白石の演技にも目が離せません。

画像1: ©2019「カツベン!」製作委員会

©2019「カツベン!」製作委員会

画像2: ©2019「カツベン!」製作委員会

©2019「カツベン!」製作委員会

『南方のロマンス』

そして「南方のロマンス」は周防監督が本作のために制作した完全オリジナル無声映画となっており、**そのヒロインを、連続テレビ小説「マッサン」でヒロインを演じ一躍有名となったシャーロット・ケイト・フォックスが演じます!

画像3: ©2019「カツベン!」製作委員会

©2019「カツベン!」製作委員会

**また「カツベン!」本編の中には他にも「ノートルダムのせむし男」、「十誡」、「不如帰」といったもとの作品があるものから、「後藤市之丞」、「火車お千」といった完全オリジナル無声映画も登場!そのすべてが周防監督の撮り下ろし作品であることから、本作への並々ならぬ熱量が伝わってきます。
「椿姫」に出演した草刈は、「城田さんは劇中の扮装がピッタリ!短い時間でしたが、私の方もすぐに役に入れました。」と城田との共演について振り返りました。また城田は、「今回の役は、いかに見本になった無声映画に近づけられるかがポイントでした」と語り、キャスト一同元の映画へのへの再現に心血を注いでいたことを感じさせます。上白石は、6年ぶりの周防作品への出演に、「久しぶりに実家に帰る時のような、懐かしさ、温かさ、少しの緊張とくすぐったさがありました」とコメント。今回が周防組初参加となったシャーロットは、「監督をはじめ、皆さんとご一緒できて、本当に嬉しかったです!」と喜びを表しております。

5年ぶりとなる周防監督作品に、超豪華キャスト陣はどのように劇中無声映画を彩ってくれるのか、細部までこだわり完全再現した劇中劇にもご注目ください!

出演者コメント全文

■草刈民代
(周防作品には『Shall weダンス?』(96)、『ダンシング・チャップリン』(11)、『終の信託』(12)『舞妓はレディ』(14)に出演)

城田さんは劇中の扮装がピッタリ!短い時間でしたが、私の方もすぐに役に入れました。私は外人の役ですが、試写でご覧になった方で、何人か全く私に気づかなかった方がいらして、すごく嬉しかったです!椿姫はバレリーナ時代にも踊ったことがあった作品でした。こういう形でまた同じ役ができるのは楽しいことです。

■城田優(周防組初参加)

今回の役は、いかに見本になった無声映画に近づけられるかがポイントでした。基本的には、感情の部分より、物理的な動きに関してのやり取りが多かったので、周防監督には、是非また違う作品で、”お芝居”の演出を受けたいと心から願っております。今回は、実在した無声映画を観ながら、監督や草刈さんとともに、お芝居のタイミングや手の角度まで、細部にこだわり、完全再現しました。非常に”時代”を感じられる仕上がりになっていると思います。

■ 上白石萌音(周防作品には『舞妓はレディ』(14)に出演)

6年ぶりの周防組は、久しぶりに実家に帰る時のような、懐かしさ、温かさ、少しの緊張とくすぐったさがありました。
カタカタと音を鳴らして回るフィルムに、映画の長い歴史を感じました。その一部になれたこと、本当に嬉しかったです!

■シャーロット・ケイト・フォックス(周防組初参加)

この作品に参加させていただいた時間はとても素晴らしかったです。
劇中劇は「風と共に去りぬ」に似た世界観で、とてもワクワクしました!子供の頃初めて観た映画の一つだったので思い出深く、なんとも美しい素敵なシーン。監督をはじめ、皆さんとご一緒できて、本当に嬉しかったです!Thank you very much!

【STORY】

一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎は、小さな町の映画館「靑木館」に流れつく。隣町のライバル映画館に客も、人材も取られて閑古鳥の鳴く靑木館に残ったのは、「人使いの荒い館主夫婦」、「傲慢で自信過剰な弁士」、「酔っぱらってばかりの弁士」、「気難しい職人気質な映写技師」と曲者揃い。雑用ばかり任される俊太郎の前に突如現る大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手!俊太郎の夢、恋、青春の行方は・・・!俊太郎の活弁がうなるとき、世紀のエンターテイナーの物語がはじまる。

【作品情報】

出演:成田 凌 黒島 結菜 永瀬 正敏 高良 健吾 音尾 琢真 竹中 直人 渡辺 えり 井上 真央 小日向 文世 竹野内 豊

監督:周防正行

脚本・監督補:片島章三 音楽:周防義和
撮影:藤澤順一 照明:長田達也 美術:磯田典宏 録音:郡 弘道 
活動弁士監修:澤登 翠 活動弁士指導:片岡一郎 坂本頼光

©2019「カツベン!」製作委員会

2019.12.13 ROADSHOW

This article is a sponsored article by
''.