6月6日

上映27日目。14日の最終登壇が見えて来た。

毎日たくさんのお客様と話す。僕ですら気づかなかった部分を指摘してくれたり、新しい解釈を聞いたり、答え合わせをしたりする日々が楽しい。そんな毎日もあと1週間で終わり。

誠実に、最後まで登壇したいと思う。

画像: ©映画「青の帰り道」製作委員会

©映画「青の帰り道」製作委員会

本日のゲストは飯塚健監督。
去年ドイツで開催されたニッポン・コネクションという映画祭で初めてお会いした。
横浜流星が「虹色デイズ」で一緒になったことから紹介してもらい、今や悩み事を相談できる尊敬する先輩の一人だ。

健さんの監督作品「榎田貿易堂」のトークゲストに流星と登壇したご縁もあり、今回来ていただける運びとなった。

画像1: 群馬から東京へ、あの頃があるから今の自分がいる。渋谷イベントも後半戦-『青の帰り道』再上映記念連載/監督・藤井道人 #27 ゲストは飯塚健監督

飯塚監督のキャリアは僕と類似している部分が多い。
助監督経験がないまま20代で商業作品を手掛けていることや、監督が脚本を書くスタイルを貫いていることなど、学ぶ点は多い。

そして健さんは、なんと群馬県出身!
しかも群馬県で「榎田貿易堂」を撮影中に、僕たちの撮影が中止になったことからご迷惑おかけしたり……。

僕は緊張したけど、流星の昔の話や、「青の帰り道」の感想から脚本の書き方まで多岐にわたって時間の許す限り話していただいた。

健さん、本当にありがとうございました。

画像2: 群馬から東京へ、あの頃があるから今の自分がいる。渋谷イベントも後半戦-『青の帰り道』再上映記念連載/監督・藤井道人 #27 ゲストは飯塚健監督
画像: 左から藤井道人監督、飯塚健監督

左から藤井道人監督、飯塚健監督

今夜は、10代のカリスマモデル、ねおちゃんに来ていただく。
どんなトークになるか、今から楽しみだ。

藤井道人

■藤井道人 Michihito Fujii
映画監督、映像作家、脚本家。1986年生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業。伊坂幸太郎原作『オー!ファーザー』でデビュー。『光と血』などの作品を発表する一方で湊かなえ原作ドラマ『望郷』、ポケットモンスター、アメリカンエキスプレスなど広告作品も手がける。2017年Netflixオリジナル作品『野武士のグルメ』や『100万円の女たち』などを発表。2019年『デイアンドナイト』『青の帰り道』公開中。6月28日『新聞記者』の公開が控える。

ご来場のお客様からご感想をいただきました!

■Nami.K様

「青の帰り道」観てきた。良かったし泣いた。周りも泣いてた。
真野ちゃんの曲も良かったし、この映画観てもっと女優ガンガンやってて欲しかったと思ったけど今のまのちゃん幸せそうだからいいや。リョウは何でこんなクズなんだと思ってたら、後半友達思いな良い奴で泣いた。

撮影期間の騒動で代役で撮り直すことになったし、あれから何年もかかったし、上映できる場所も少ないけれどお蔵入りじゃなくて良かった。代役の戸塚純貴さん良かったなあ。あの唯一幸せに暮らしていた家族ほっこりした。

■なみ様

「青の帰り道」を見るとふと思う。地元の小中と仲良かった子達はいたけど、話が全然合わなくて早く大人になってこんな田舎から抜け出したいって思ってた。
あの頃の自分は封印したし、地元を捨てたのかなと思う部分もある。でもたまに実家に帰ると、あの頃があるから今の自分がいるんだなって。

■Chinatsu様

青の帰り道、あの一本道が滑走路のように見える。
これから大人に世界に旅たつ前の自転車軍団高校生にとっては、勢い付けて走り抜ける滑走路。でもうまく飛び立てずオーバーランすることも、離陸後すぐにバードストライクしてしまうこともある。 飛び立てたと思っても乱気流に飲み込まれることもある。
順調に見える航行も、実はインシデントと隣り合わせ。いつそちら側に転んでもおかしくない。 まだ何者でもない若きモラトリアム時代の無敵感と焦燥感、多幸感と絶望感、すべてが紙一重で危うい。

カメラワークの絶妙さと、細やかな光の演出効果に感情没入を促され、忘れかけてた危うさと感情のジェットコースター感をまざまざと追体験。号泣して得られるカタルシスと救いの感覚は、生きてこそ、それでも生きていかなければいけない、そんなメッセージが作品の根底に流れているからだと感じる。

人生に正解はない。
それは若いときこそいっぱい失敗したら良いという大人からのメッセージでもあり、大人になってからの自分に対する応援メッセージでもある。親の立ち位置としても、子の悩みに寄り添うのか、一歩引いて見守るのか、叱咤激励か、正解なんて無い。大人になっても悩みは尽きない。

それでも人生は続いていく。Life goes on.
生きてこそ、生き続けてこそ、飛び立ったはずの滑走路に戻って来ることができる。 夜間飛行を終え、到着する早朝の滑走路は青く光っている。人生の苦難と闇を抜けた先は夜明け前のほの白い道。

でも到着地は最終ディスティネーションではない。またそこから再び飛び立たなければいけない。人生が続く限り、何度でも乱気流を乗り越え、闇を乗り越え。 また明日からも生き続けていかなければならない。その勇気と燃料を補給してくれる作品。
生きていく力をありがとう。

『青の帰り道』 東京再上映・トークイベント開催中!

東京・アップリンク渋谷 https://shibuya.uplink.co.jp/
5/11(土)〜公開中 (終映日未定)

《トークイベント登壇予定者》

藤井道人監督
7日(金)ねお/8日(土)真野恵里菜、冨田佳輔/9日(日)森永悠希/10日(月)アベラヒデノブ、伊藤主税プロデューサー/11日(火)嶋田久作/12日(水)伊藤主税プロデューサー/13日(木)秋月三佳、岡本麻里/14日(金)清水くるみ、岡本麻里

※詳細は劇場HPをご覧ください。

■アップリンク吉祥寺 拡大上映決定!
https://joji.uplink.co.jp/
5/17(金)〜(終映日未定)

連日満席の東京から関西、そして新潟でも上映決定!

■大阪第七芸術劇場
http://www.nanagei.com/
6/22(土)〜

■京都・出町座 https://demachiza.com/
6/22(土)〜

■新潟・市民映画館 シネ・ウインド https://www.cinewind.com/line-up/
7/27(土)〜

映画『青の帰り道』

画像: 映画「青の帰り道」特報/2018年12月7日(金)全国ロードショー www.youtube.com

映画「青の帰り道」特報/2018年12月7日(金)全国ロードショー

www.youtube.com

出演:真野恵里菜 清水くるみ 横浜流星 森永悠希 戸塚純貴 秋月三佳 冨田佳輔
山中崇 淵上泰史/嶋田久作
工藤夕貴 平田満

主題歌:amazarashi『たられば』

監督:藤井道人
原案:おかもとまり
脚本:藤井道人/アベラヒデノブ
制作プロダクション:and pictures
制作協力:BABEL LABEL/プラスディー
配給:NexTone
配給協力:ティ・ジョイ
再上映配給:BABEL LABEL/ボタパカ/and pictures

©映画「青の帰り道」製作委員会

公式サイト:(以下より)

連載第26回

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