マンガ家・竹宮惠子の50年の軌跡

現在、川崎市市民ミュージアムでは首都圏初となる「マンガ家・竹宮惠子」の画業50周年を記念する展覧会を開催中です。

竹宮惠子と言えば、1970年代に代表作の一つである『風と木の詩』において、少年愛というタブーに挑み、少女マンガに留まらず漫画表現自体を大きく革新した先駆者です。
退廃的な生活を送る美少年ジルベールと正義感あふれる少年セルジュの二人の主人公を中心に、ラコンブラード学院の寄宿舎で繰り広げられる少年たちの同性愛、近親相姦、人種差別、 虐待などのタブーに正面から取り組み、当時の読者たちに衝撃を与え、マンガ界のみならず芸術表現の新しい扉を開きました。

これまでに発表したマンガは延べ180作品、2万6,000ページにも及び、しかも『風と木の詩』以外の名作『ファラオの墓』や、アニメ化、映画化もされたSF大作『地球(テラ)へ...』、最後の長編とも言われる壮大な物語の『天馬の血族』などからでも見てとれるように、恋愛物あり、歴史物あり、SFあり、ファンタジーありと実に多岐にわたるジャンルの作品を描き、多くのファンたちを夢中にさせています。

若手の頃からマンガ界を革新・リードし続けながら、脂の乗ったベテランの域に達してからは現役でありながらも後進を育てるために、大学のマンガ学部で教鞭をとった人物でもあります。

同展は初公開となる『風と木の詩』の設定資料や、竹宮惠子の研究成果である精巧な複製原画「原画 ́(ダッシュ)」のカラーイラスト、貴重な肉筆原稿など約150点を展示し、マンガ家・竹宮惠子の50周年の足跡をたどります。

川崎市市民ミュージアムは1988年、日本の公立館で初めてマンガ部門を設置したミュージアムです。

第1章 『風と木の詩』

画像: 『風と木の詩』より「くちばしの感触」©️竹宮惠子

『風と木の詩』より「くちばしの感触」©️竹宮惠子

第2章 デビューから『イズァローン伝説』まで

画像: 『ファラオの墓』より「灼熱の祈り」©️竹宮惠子

『ファラオの墓』より「灼熱の祈り」©️竹宮惠子

画像: 『イズァローン伝説』より「樹海の奥」©️竹宮惠子

『イズァローン伝説』より「樹海の奥」©️竹宮惠子

第3章 『地球へ...』& SF 作品

画像: 『地球へ…』より「星のうまれるところ」©️竹宮惠子

『地球へ…』より「星のうまれるところ」©️竹宮惠子

第4章 『天馬の血族』ほか個展描き下ろしまで

画像: 『天馬の血族』より「碧い草原」©️竹宮惠子

『天馬の血族』より「碧い草原」©️竹宮惠子

見どころ

『風と木の詩』連載前の設定資料を初公開!

画像: 『風と木の詩』クロッキーノート ©️竹宮惠子

『風と木の詩』クロッキーノート ©️竹宮惠子

竹宮惠子が『風と木の詩』の着想を得たのは 1970年。
1976年の作品発表までには、その衝撃的なテーマによって編集者たちに掲載を拒まれ続ける大きな苦労がありました。
今回の巡回展では、1971年には既に描き上げていた冒頭50ページの下描きや、作品の舞台となる19世紀末フランスの建築物や生活道具等を研究したスケッチなど、作家の7年越しの執念と熱き想いが立ち上がってくる数々の貴重な資料を初公開します。

『風と木の詩』より「午睡のKISS」©️竹宮惠子

竹宮惠子の研究成果である精巧な複製原画「原画 ́(ダッシュ)」のカラーイラストを展示!

「原画 ́」とは、コンピュータに漫画原稿を取り込み、綿密に色調整を重ねた上で印刷した、精巧な複製原画のことです。通常の複製原画と違い、傷や汚れ、描線の濃淡や色彩の階調など微妙な細部まで再現し、原画と並べても見分けがつかない程の精度を持っています。

この研究は、退色のリスクが高い原画を保存し、広く公開することで後進を育てたいという竹宮惠子の思いにより開発されました。

同展では、「原画 ́」の技術で製作されたカラーイラストを一堂に公開します。

画像: 『変奏曲シリーズ』より「秋の午後・ノクターン」©️竹宮惠子

『変奏曲シリーズ』より「秋の午後・ノクターン」©️竹宮惠子

今や世界に誇る日本文化の中心的存在になったマンガ界を牽引し、後進を導く竹宮惠子のその仕事ぶりを、魅力あふれる美しい原画の数々とともに存分にお楽しみ下さい。

『風と木の詩』よりジルベール ©️竹宮惠子

竹宮惠子プロフィール

竹宮惠子

徳島県徳島市出身。
1967年、マンガ雑誌「COM」に投稿作品『ここのつの友情』が掲載された後、68年『リンゴの罪』が「週刊マーガレット」新人賞に佳作入選し、正月号にてプロデビュー。少年愛をテーマとした『風と木の詩』(1976〜84 年)は人間ドラマの傑作として、その後の少女マンガの世界に大きな影響を与えた。他に『地球へ・・・』や『天馬の血族』など、幅広いテーマの代表作多数。第9回星雲賞 コミック部門、第25回小学館漫画賞、第41回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。2014年には紫綬褒章を受章した。2000年より京都精華大学で教授を勤め、2014年・学長に就任。2018年に任期満了退任後、現在は京都精華大学大学院研究科教授・国際マンガ研究センター長・日本マンガ学会会長。

担当学芸員によるギャラリーツアー

日時)4 月 7 日(日)14:00〜
※ 事前申込不要/要観覧券
※ 当日 2F 企画展示室 1 入口にお集まりください。

竹宮惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary
開催概要

会場)川崎市市民ミュージアム 企画展示室 1
神奈川県川崎市中原区等々力1-2

会期)開催中〜2019年4月14日(日)

休館日)月曜日

開館時間)9:30〜17:00(入場は閉館の 30 分前まで)

観覧料)一般 800 円(640 円)、65 歳以上・大高生 600 円(480 円)、中学生以下無料
※ ( )内は 20 名以上の団体料金。
※ 障害者手帳等をお持ちの方およびその介護者は無料。

お問合せ)電話: 044-754-4500

主催)川崎市市民ミュージアム
協力)新潮社、北九州市漫画ミュージアム
特別協力)トランキライザープロダクト

【巡回展】
2019年4月27日(土) 〜9月3日(火) 京都国際マンガミュージアムにて開催予定

cinefil 読者チケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「竹宮惠子カレイドスコープ」展プレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上10組20名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効のこの招待券は非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2019年3月31日 24:00 月曜日

〈記載内容〉
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
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抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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