パリのモロー美術館より14年ぶりのお目見え

ギュスターヴ・モロー美術館は、1852年にフランス象徴主義を代表する画家ギュスターヴ・モロー(1826ー1898)が自宅兼アトリエとして移り住んだパリ9区ラ・ロッシュフーコー街の邸宅を、モローの遺志により、1898年にその邸宅とアトリエの作品すべてが政府に寄贈されたのを受け、友人アンリ・リュップの尽力により1903年に世界初の個人美術館として開館しました。
ちなみに初代館長にはモローの弟子のジュルジュ・ルオーが就任しています。

美術館内部の壁の上から下までビッシリと飾られているモローの絵はどこまでも妖しげで美しく、モローファンにはまさに眼福の空間。
目を引く螺旋階段はモロー自らが増設しただけあり独特の雰囲気を醸し出していて、もはや作品の一部のような存在感を放っています。

美術館内にはモローの私室や私物、写真が公開されていますし、モローの絵はと言うと、油彩画・水彩画のみならず、デッサンまでもが自由に閲覧できるようになっていて、合わせて8000点以上もの作品が収められているそうです。(それだけの数を所有しながらも有名な絵の何点かは世界中の主要な美術館の壁を飾っているという事実には驚かされます。)

画像: パリ ギュスターヴ・モロー美術館内螺旋階段 photo©︎cinefil

パリ ギュスターヴ・モロー美術館内螺旋階段
photo©︎cinefil

元自宅だけあって美術館の入り口は住宅街の一角にあり、うっかりすると見落としてしまいがちですが、それでも多くのファンがモローの魅力に惹かれて毎日のように足を運んでいます。
以前訪れた時には、日本から訪れるファンもかなり多いともお聞きしました。

今回パナソニック汐留美術館では、そのパリのギュスターヴ・ モロー美術館の所蔵作品より女性をテーマにした作品を一堂に集め、全4章に分けて展示、紹介をします。

パナソニック汐留美術館は、先に述べたモロー美術館の初代館長を務めたフランスの画家ジョルジュ・ルオーの作品を約230点所蔵し、様々なテーマによる常設展示をしています。

モローファンの皆さんも、まだモローをよく知らない方も、パリまで飛ばなくても今年は日本でじっくりモロー作品が楽しめるチャンスです。(もちろん一部ですが)

是非足を運んでモローの魅力にどっぷり浸って下さい。

モローをめぐる多様な女性像の魅力に迫る

モローが活躍した19世紀後半のパリでは、産業や娯楽の急激な発展とともに、現実主義的、物質主義的な潮流にあり、芸術界においても、目に見える物をありのままに描いた写実主義の画家クールベや、移ろいゆく現実の風景をカンヴァスに捉えた印象派の画家たちが登場します。
そうした時代背景の中、モローは神話や聖書を主題とした歴史画や独自の理念や内面世界を表現し続けました。

特にモローが関心を寄せたのは、男性を誘惑し破滅へ導く存在としての女性でした。
モローが描く妖艶で魅惑的な女性像は、当時の批評家や愛好家を魅了し、なかでも、《出現》(1876年頃) など洗礼者ヨハネの首を所望するヘロデ王の娘サロメを描いた一連の絵画は、世紀末芸術における美しさと残忍さをあわせもつファム・ファタル(宿命の女)のイメージを決定づけるものでした。

しかし実生活において、モローにとって最愛の女性である母と、結婚せずともモローに30年近くも寄り添った生涯の恋人は、モロー絵画に登場するドラマ性を孕んだ妖艶な女性とは全く異なるタイプの穏やかな存在で、彼の多元的な女性観がみてとれます。

そういったモローをめぐる現実と幻想の世界に登場する様々な女性を取り上げ、その絵画表現や創作のプロセスに注目し、その物語やモローとの関係性を紐解きながら、油彩、水彩、素描など約 70点の作品を通して、モロー芸術の創造の原点と魅力に迫ります。

モロー美術館の目玉の一つ、《出現》。↓
独自の解釈による大胆な構図と繊細な描き込みが本当に幻想的で美しく、大好きな絵の一枚です。

画像: 《出現》 1876年頃 油彩/カンヴァス

《出現》 1876年頃 油彩/カンヴァス

見どころ

①14年ぶりにギュスターヴ・モロー美術館から名作の数々を一挙公開!
パリの国立ギュスターヴ・モロー美術館の全面協力をいただき、《出現》(1876年頃)、《エウロペの誘拐》(1868年)、《一角獣》(1885年頃) などを含む数多くの名作が一堂に会します。

②初来日作品を含む、母や恋人との交流を伝える素描や手紙を展示!
実生活で身近な存在だった母ポーリーヌと恋人アレクサンドリーヌ・デュルーとの交流を伝える素描や手紙から、人間モローの素顔に迫ります。

③モロー芸術を、女性をテーマに紹介!
最愛の女性から歴史や文学を彩るファム・ファタルまで、女性像にフォーカスした展示により、華麗かつ深遠なモロー芸術の根幹にふれます。

関連イベント

講演会「ギュスターヴ・モローのサロメ」

日時)4月20日(土)午後2時~午後3時30分
講師)喜多崎親氏(成城大学教授)
会場)パナソニック 東京汐留ビル5階ホール
定員)200名(要予約)

山田五郎さんアートトーク

日時)5月24日(金)午後2時~午後3時
講師)山田五郎氏(評論家)
会場)パナソニック 東京汐留ビル5階ホール
定員)250名(要予約)

【講演会とアートトークの予約方法】
ハローダイヤル 03-5777-8600 へお電話にてお申込みください。
2月18日(月)より受付開始(受付時間:午前8時〜午後10時)

〈必要事項〉
①イベント名
②参加人数(一度にお申し込みいただける人数は2名まで)
③氏名(全参加希望者)
④住所
⑤電話番号

※ 聴講は無料ですが、同展の観覧券(半券)と予約が必要です。
※ ご予約の際は簡単なアンケートにご協力いただきます。
※ 当日は予約時にお知らせする整理番号を活用してご入場いただきます。
※ お申し込み時にいただいた個人情報は、同イベントの受講管理の目的でのみ使用し、
 参加希望者はこの目的での使用に同意したものとします。
※ 定員に達しなかった場合、当日受付をする場合があります。
※ 未就学児はご遠慮ください。
※ 予約受付は先着順、定員になり次第締め切ります。

同館学芸員によるギャラリートーク

日時)4月12日(金)、4月27日(土)、5月11日(土) 、5月17日(金)いずれも午後2時~
※ 予約不要、参加無料(同展観覧券が必要です)。
※ 混雑状況によってはスライドトークに変更となります。

同館オリジナルブックマークプレゼント

モローの生誕日4月6日にちなんで、会期中「6」のつく平日に、同館オリジナルブックマークをプレゼントいたします。
※ 各日先着250名様。
※ 配布日)4月16日(火)、 4月26日(金)、5月16日(木)、6月6日(木)

フライデー・ナイト

5月10日と6月7日の金曜日は夜8時まで開館!(ご入館は午後7時30分まで)
午後6時以降ご入館のお客様に特典をご用意してお待ちしています。
※ 詳細は同館HPを通じてお知らせします。

「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」
開催概要

会場) パナソニック 汐留美術館
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F

会期)2019年4月6日(土)~6月23日(日)

休館日)水曜日(但し6月5日、12日、19日は開館)

開館時間)午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
※ 5月10日と6月7日は午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)

入館料)一般:1,000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円 
※ 小学生以下:無料
※ 20名以上の団体は各100円割引
※ 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能。
※ 5月18日(土)国際博物館の日はすべての方が入館無料です。

主催)パナソニック 汐留美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
後援)在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
協賛)光村印刷
特別協力)ギュスターヴ・モロー美術館

【巡回展】
大阪展)2019年7月13日(土)〜 9月23日(月・祝)あべのハルカス美術館にて

cinefil 読者チケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「ギュスターヴ・モロー展」プレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上10組20名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効のこの招待券は非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2019年3月30日 24:00 日曜日

〈記載内容〉
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で面白いと思われるもの、通読されているものの筆者名か連載タイトルを5つ以上ご記入下さい(複数回答可)
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抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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