大きな話題を呼んだ『ヤクザと憲法』や、ドキュメンタリーとして異例の 25 万人を動員した『人生フルーツ』など、テレビ/映画の枠を越えて刺激的なドキュメンタリーを発表している東海テレビ放送。
2011 年の『平成ジレンマ』公開以降、10 作品の劇場公開を続ける「東海テレビドキュメンタリー劇場」が、第 66 回菊池寛賞を受賞し、12 月 7 日には都内ホテルにて贈呈式が行われました。
さらに「東海テレビドキュメンタリー劇場」の「第 11 弾」となる待望の最新作『眠る村』が 2019 年 2 月 2 日(土)よりポレポレ東中野ほかにて公開と決定しました。

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平成の終わり、未だ謎に包まれた 昭和のミステリーを揺り起こす

三重と奈良にまたがる葛尾。昭和36年、村の懇親会で女性5人が死亡した。 ぶどう酒に混入した毒物による中毒死。事件から6日後、逮捕された奥西勝が犯行を認める。当時35歳。「妻と愛人との三角関係を清算するためだった」と自白した。すると不思議なことに、村人たちは奥西の犯行を裏付けるかのよう にパタリパタリと証言を変えていった。だが迎えた初公判で、奥西は一転無罪を主張。自白は「強要されたものだ」と訴えた。一審は無罪。しかし二審では 死刑判決、そして最高裁は上告を棄却。昭和47年、奥西は確定死刑囚となった。事件が起きた公民館は取り壊され、村人は奥西家の墓を掘り返して畑のなかへ追いやった。奥西は独房から再審を求め続けたが、平成27年10月、帰らぬ人となった。享年89歳。八王子医療刑務所で独り、無念の獄死だった。

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名張毒ぶどう酒事件——戦後唯一、司法が無罪から逆転死刑判決を下したこの事件。
57 年が経った今もなお、多くの謎がある。決定的な物証の不在、自白の信憑性、二転三転した関係者の供述。そして、なぜ司法は頑なに再審を拒むのか。その謎に挑むのは、『ヤクザと憲法』『人生フルーツ』の東海テレビ放送。
今年開局 60 年を迎えた東海テレビ放送は、開局まもなく起こった本事件を長きにわたり報道し続け、80 年代以降は 3 代のディレクターにより「名張毒ぶどう酒事件」を巡るドキュメンタリー作品を制作してきた。さらに、“司 法シリーズ”として検事、裁判官、被害者遺族、光市母子殺人事件の弁護団などに密着した作品も数々発表し、多角的に日本の司法を見つめてきた東海テレビが、これまでにないアプローチで名張事件の闇に迫った『眠る村』。
樹木希林が奥西勝の母を演じた『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』( 13 年公開)で、主人公・奥西勝役を演じた仲代達矢が本作のナレーションを務めた。仲代の鬼気迫る言葉が観る者に衝撃の真実を突き付けていく。 平成最後の冬に放つ、渾身のミステリー。
東海テレビドキュメンタリー劇場第 11 弾。

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ドキュメンタリー映画『眠る村』予告

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平成最後の冬に放つ、渾身のミステリー!ドキュメンタリー映画『眠る村』予告

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ナレーション:仲代達矢
プロデューサー:阿武野勝彦
監督:齊藤潤一 鎌田麗香

音楽:本多俊之 音楽プロデューサー:岡田こずえ
撮影:坂井洋紀 音声:福田健太郎 オーサリング:山口幹生 音響効果:柴田勇也
TK:須田麻記子 編集:奥田繁 題字:山本史鳳 監修:門脇康郎
製作・配給:東海テレビ放送 配給協力:東風
2018年/日本/96分/ドキュメンタリー/DCP/
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FB:fb.com/tokaidoc.movie

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