▼スウェーデン映画史の全貌を明らかにする特集上映▼

日本とスウェーデンが国交を樹立してから150年を迎えた記念すべき本年、
国立映画アーカイブは、スウェーデン映画協会と共同で、スウェーデン映画の特集上映を開催します。
カンヌでパルム・ドールを受賞した『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(リューベン・オストルンド監督、2017年)など、近年注目を集めるスウェーデン映画ですが、その長く豊かな歴史は意外に知られていません。

本特集では、ベルイマン作品や同国出身の女優イングリッド・バーグマンの作品はもちろん、
スウェーデン国民が愛した大衆喜劇やメロドラマ、スウェーデン映画史上の重要作、
ボー・ヴィーデルベリやヤーン・トロエルら1960年代に台頭した新世代の映画作家たちによる革新的作品など、
日本未紹介の作品を多数含む、1934年から1982年までにわたる計30本(24プログラム)の
スウェーデン映画を上映します。

▼本特集の見どころ▼

1930~1980年のスウェーデン映画の歴史を知ることができる、
バランスよく選び抜かれた上映ラインナップ

注目の映画作家

グスタヴ・モランデル――I・バーグマンとのコンビで知られる、メロドラマの名匠
(『女の顔』「首飾り」『炎は燃える』)
アーネ・スックスドルフ――スウェーデンを代表するドキュメンタリー作家。
(『くちばし』『街の人たち』『出立』『幸せは遠い雲の下に』)
ボー・ヴィーデルベリ――1960年代以降のスウェーデン映画の「新しい波」を牽引した一人。
(『貧民街』『刑事マルティン・ベック』)
ヤーン・トロエル――ヴィーデルベリと並んでスウェーデン映画の「新しい波」を牽引。
(『ここにあなたの人生がある』『アンドレーの北極気球探検行』)
ステーファン・ヤール(&ヤール・リンドクヴィスト)――「モッズ」3部作。
(『俺たちはモッズと呼ばれる』『まともな人生』)

<スウェーデン映画・注目の側面>

印象的な女性像

『母というだけ』『娘とヒヤシンス』『ガールズ』

画像: 『母というだけ』場面写真(1949) 監・脚:アルフ・シューベリ 20 世紀初めのスウェーデンの農村地帯で、苦しい生活に負けずに子供を育て上げる母の一代記

『母というだけ』場面写真(1949)
監・脚:アルフ・シューベリ
20 世紀初めのスウェーデンの農村地帯で、苦しい生活に負けずに子供を育て上げる母の一代記

ドキュメンタリー

「イングリッド・バーグマン選集」「アーネ・スックスドルフ選集」『俺たちはモッズと呼ばれる』『まともな人生』

画像: 『俺たちはモッズと呼ばれる』(1968)監・脚・撮:ステーファン・ヤール、監・脚:ヤーン・リンドクヴィスト 福祉国家からこぼれ落ちてしまった若者たちを浮き彫りにする「モッズ」3部作の第1作

『俺たちはモッズと呼ばれる』(1968)監・脚・撮:ステーファン・ヤール、監・脚:ヤーン・リンドクヴィスト
福祉国家からこぼれ落ちてしまった若者たちを浮き彫りにする「モッズ」3部作の第1作

大衆娯楽作品

『ペンション「楽園」』『炎は燃える』『露は溢れ雨は落つ』『ミス・エイプリル』『刑事マルティン・ベック』

画像: 『ミス・エイプリル』場面写真 (1958)監・脚:ヨーラン・イェンテレ お堅い銀行頭取がオペラ歌手として目覚め、ダンサーの娘と恋に落ちる軽快なミュージカル

『ミス・エイプリル』場面写真
(1958)監・脚:ヨーラン・イェンテレ
お堅い銀行頭取がオペラ歌手として目覚め、ダンサーの娘と恋に落ちる軽快なミュージカル

画像: 『ペンション「楽園」』場面写真 (1937)監:ヴェイレル・ヒルデブランド 現在でもスウェーデン国民から愛される大衆喜劇

『ペンション「楽園」』場面写真
(1937)監:ヴェイレル・ヒルデブランド 現在でもスウェーデン国民から愛される大衆喜劇

その他にも・・・

巨匠ベルイマンの初期作2本の貴重な上映。
特に『牢獄』(1949)はキャリア上の転機にもなった重要作。

I・バーグマンが主演した長短篇とドキュメンタリー計4本の選集。
パートナーであるR・ロッセリーニや子どもたちとの様子をとらえた貴重な記録映像や、傑作短篇『首飾り』(1967)に注目。

画像: 〈イングリッド・バーグマン選集〉より『ロッセリーニ家とのひととき』場面写真 (1953)監・脚:ヤット・エングストルム 『イタリア旅行』の撮影中に撮られたロッセリーニ一家の貴重な映像

〈イングリッド・バーグマン選集〉より『ロッセリーニ家とのひととき』場面写真
(1953)監・脚:ヤット・エングストルム
『イタリア旅行』の撮影中に撮られたロッセリーニ一家の貴重な映像

期間中にはスウェーデン映画協会から専門家を招き、スウェーデン映画史に関する講演会も開催。
「トーキー以降のスウェーデン映画史~モランデルからトロエルまで」
日時:12月8日(土)1:55~2:55pm(終了時刻は予定)
講演者:カイサ・ヘードストルム Kajsa Hedström(スウェーデン映画協会映画遺産部)
*逐次通訳付き、入場無料
*当日1回目の上映をご覧になった方は、そのまま講演会に参加することができます。
講演会のみの参加もできます。

日本・スウェーデン外交関係樹立150周年 スウェーデン映画への招待
会期:2018年11月27日(火)-12月13日(木)、12月15日(土)-12月23日(日・祝)
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)
主催:国立映画アーカイブ、スウェーデン映画協会
協力:スウェーデン大使館

料金:一般 520 円/高校・大学生・シニア 310 円/小・中学生 100 円/障害者(付添者は原則 1 名まで)、国立映画アーカイブお よび東京国立近代美術館のキャンパスメンバーズは無料
チケットぴあにて全上映回の前売券(全席自由席・各 100 席分)を販売します。
[P コード:559-141] 購入方法や発券手数料等の詳細はホームページかプログラムでご確認ください。 掲載用のお問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)

巡回上映情報

〇京都国立近代美術館
2018年12月7日(金)、8日(土)
〇福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
2019年2月1日(金)から2月24日(日)*休館日:月曜日、火曜日

その他詳細は下記より

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