「LuckyHouse のポートフォリオ」24【第31回 東京国際映画祭】

コンペティション部門の主要賞をヨーロッパ勢が席巻!

10月25日(木)から開催されていた【第31回 東京国際映画祭】のアウォード・セレモニーが11月2日(金)、東京・六本木のEXシアターで行われ、各賞が発表された。

フィリピンの鬼才監督ブリランテ・メンドーサ(審査委員長)、ブライアン・バーク(米国/プロデューサー)、タラネ・アリドゥスティ(イラン/女優)、スタンリー・クワン(香港/監督・プロデューサー)、南果歩(日本/女優)の5名が審査員を務めた今年のコンペティショ部門の出品作は全16本。

受賞作品は下記の通りだが、別枠である観客賞以外の賞はヨーロッパ映画が独占。
さらには、その4作品のうち、3作品がダブル受賞という結果となった。

〈コンペティション部門受賞結果〉

☆東京グランプリ 『アマンダ(原題)』(ミカエル・アース監督:フランス)

☆審査委員特別賞 『氷の季節』(マイケル・ノアー監督:デンマーク)

☆最優秀監督賞 エドアルド・デ・アンジェリス監督『堕ちた希望』(イタリア)

☆最優秀女優賞 ピーナ・トゥルコ『堕ちた希望』

☆最優秀男優賞 イェスパー・クリステンセン『氷の季節』

☆最優秀芸術貢献賞 『ホワイト・クロウ(原題)』(レイフ・ファインズ監督:イギリス)

☆最優秀脚本賞 Presented by WOWOW ミカエル・アース、モード・アメリーヌ『アマンダ(原題)』

☆観客賞 『半世界』(阪本順治監督:日本)

最高賞の東京グランプリと最優秀脚本賞の2冠を達成した『アマンダ(原題)』が正式上映されたのは、映画祭中盤の10/28(日)と10/29(月)。
メガホンをとり、共同脚本も兼務したミカエル・アース監督はすでに帰国していたため、アウォード・セレモニーでは監督から寄せられたビデオメッセージが会場に流された。

画像: 『アマンダ(原題)』が長編3作目となるミカエル・アース監督(10/27の記者会見にて) Photo by Yoko KIKKA

『アマンダ(原題)』が長編3作目となるミカエル・アース監督(10/27の記者会見にて)
Photo by Yoko KIKKA

また、10/29(月)と10/31(水)に正式上映された『氷の季節』で最優秀男優賞に輝いたデンマークの名優イェスパー・クリステンセンは、当映画祭への参加が叶わず、同作で審査員特別賞を受賞したマイケル・ノアー監督が代理で賞を受け取った。

画像: 10/29の上映後、Q&Aに登壇した『氷の季節』のマイケル・ノアー監督 Photo by Yoko KIKKA

10/29の上映後、Q&Aに登壇した『氷の季節』のマイケル・ノアー監督
Photo by Yoko KIKKA

最優秀女優賞と最優秀監督賞を受賞した『堕ちた希望』の正式上映日は、10/26(金)と10/28(日)。最優秀女優賞のピーナ・トゥルコも一足先に帰国の途についており、同作で最優秀監督賞を獲得したエドアルド・デ・アンジェリス監督が代理で受賞。

画像: 10/28の上映後、Q&Aに登壇した『堕ちた希望』のエドアルド・デ・アンジェリス監督と主演女優のピーナ・トゥルコ Photo by Yoko KIKKA

10/28の上映後、Q&Aに登壇した『堕ちた希望』のエドアルド・デ・アンジェリス監督と主演女優のピーナ・トゥルコ
Photo by Yoko KIKKA

10/27(土)と10/30(火)に正式上映された『ホワイト・クロウ(原題)』で監督&出演した英国の名優レイフ・ファインズも帰国済みで、同作のプロデューサーを務めたガブリエル・タナが賞を受け取っている。

画像: 『ホワイト・クロウ(原題)』のレイフ・ファインズ監督(10/27の記者会見にて)Photo by Yoko KIKKA

『ホワイト・クロウ(原題)』のレイフ・ファインズ監督(10/27の記者会見にて)Photo by Yoko KIKKA

(Text by Yoko KIKKA)

吉家 容子(きっか・ようこ)
映画ジャーナリスト。雑誌編集を経てフリーに。
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