大阪を活動拠点に『新世界の夜明け』『恋するミナミ』
等を制作してきたリム・カーワイ監督の最新作が遂に公開される。
アジアからヨーロッパまで大陸を旅し、
リアルタイムで各国の政治、生活、
文化の変容を見つめ続けたリム監督。

2年前、スロベニアとそこで出逢ったゲストハウスの経営者フェルディ・
ルッビジ夫妻と仲間たちに魅せられた監督は、
最小限のスタッフと再び彼らを訪ね、
現地に住む人々と一緒に即興で1本の映画を完成させた。
それが究極のドリフト・ムービー『どこでもない、ここしかない』
である。

画像1: © Cinema Drifters

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舞台はバルカン半島。
イタリア半島の海をはさんだ東側にあたる地域で、
旧ユーゴスラビアの国々、スロベニアなど小国が多数存在し、
かつては「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれ、
第一次大戦勃発の地となった場所である。しかし、歴史的、
地理的な事は知られていても、
いま現在の人々の暮らしや文化に触れる機会は少ないのではないだ
ろうか。『どこでもない、ここしかない』は、スロベニア、
マケドニア、クロアチアの美しい景色を背景に、
いまを生きるトルコ系マイノリティの実像を浮かび上がらせながら
、普遍的な男女の機微と人間の心理を鋭くも優しく描き出す。

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★物語★

スロベニアの首都リュブリャナでゲストハウスとアパートメントの
経営をしているフェデルは、
近年の観光と不動産ブームに乗り経済的に成功する。しかし、
彼はイスラム教徒でありながら、
所有するゲストハウスに宿泊した女性や知人の彼女にも手を出すよ
うな男であった。ある日、妻のヌーダンは、
フェデルの女癖の悪さに耐え切れず家を出てしまう。
やっと妻の大切さに気付いた彼は、
マケドニアの田舎町へ彼女を取り戻しにいくのだが―― 2人は幸福な生活を手にする事ができるのだろうか

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★監督プロフィール★

リム・カーワイ
マレーシアで生まれ、大阪大学卒業後は通信業界で働いていたが、北京電影学院卒業後、2010年北京で「アフター・オール・ディーズ・イヤーズ」を自主制作し、長編デビュー。
その後、香港で「マジック&ロス」(2010年)、大阪で「新世界の夜明け」(2011年)、「恋するミナミ」(2013年)を監督。2016年に中国全土で一般公開された商業映画「愛在深秋」(「Love in Late Autumn」)(2016年)を監督。
過去の作品は世界各国の映画祭以外、東京、大阪、ニューヨークのアート系劇場で特集を組まれたり、日本でも全国一般劇場公開されたりする。「どこでもない、ここしかない」はバルカン半島で撮影を敢行した初の作品であるが、今夏、再びバルカン半島へ渡り、セルビア、クロアチア、モンテネグロで長編映画7作目「Somewhen,Somewhere」を監督するなど、国境にとらわれない作品を続ける。

【2018年/スロベニア・マケドニア・マレーシア・日本/カラー/DCP/90分】

【監督/編集】リム・カーワイ
【撮影】北原岳志【録音】山下彩
【音楽】Lantan
【音楽プロデューサー】渡邊崇

【出演】フェルディ・ルッビジ,ヌーダン・ルッビジ,ダン, アンニャ・キルミッスイ,アウグストゥス・クルースニック

【スチール】オーレリアン・バッティスティーニ
【宣伝美術】阿部宏史 【宣伝】contrail
【宣伝協力】梶田理恵
【製作/配給】Cinema Drifters

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[2018/Japan, Slovenia, Macedonia, Malaysia/Color/DCP/90 min]

★11月3日より池袋シネマ・ロサにて二週間限定レイトショー。
12月8日より大阪市ネ・ヌーヴォにて公開。

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