日本映画史に残るアナキーな鬼才・若松孝二監督逝去から6年。映画『凶悪』『孤狼の血』などで知られる若松プロダクション出身の白石和彌監督が放つ、若松プロ青春クロニクルムービー『止められるか、俺たちを』(10月13日公開)がついに完成。
9月20日には東京・新宿テアトルにて完成披露試写会が行われ、主演の門脇麦、共演の井浦新、そして白石和彌監督が登壇した。

【完成披露舞台挨拶 詳細】
■日程:9月20日(木)18:15回 ※上映前の舞台挨拶
■場所:テアトル新宿
(新宿区新宿3−14−20新宿テアトルビルB1)
■ゲスト:
門脇麦(かどわき・むぎ 26歳)、井浦新(いうら・あらた 43歳)、白石和彌 監督(しらいし・かずや 43歳)
■MC:井上淳一(いのうえ・じゅんいち 53歳/本作脚本家) 
※敬称略

画像1: 【完成披露舞台挨拶 詳細】 ■日程:9月20日(木)18:15回 ※上映前の舞台挨拶 ■場所:テアトル新宿 (新宿区新宿3−14−20新宿テアトルビルB1) ■ゲスト: 門脇麦(かどわき・むぎ 26歳)、井浦新(いうら・あらた 43歳)、白石和彌 監督(しらいし・かずや 43歳) ■MC:井上淳一(いのうえ・じゅんいち 53歳/本作脚本家) ※敬称略

若松プロダクションの助監督・吉積めぐみを演じた門脇麦は「この話を頂いたときは若松さんとゆかりのある方が揃っていて、皆さんの想いにはどんなに必死に追いかけても届かないものがあるという不安があった」と若松プロや監督自身に面識がないゆえの不安を吐露。
ただその心境を演じためぐみに重ねて「めぐみさんが何も知らないで若松プロに飛び込んだことは一致しているので、成立すると思った。若松監督を演じた新さんのようにモデルとなる像がない分、自分はある意味で距離をとって、フラットにやるのが役割だと思えた」と気持ちを切り替えたという。

画像1: ©2018若松プロダクション

©2018若松プロダクション

若松孝二監督を演じた若松組常連俳優の井浦は「自分にとっては映画の父親のような存在。だから若松監督を演じるのは禁じ手だと思った」と明かし「若松プロの先輩方からは“変なものを撮ったら承知しないぞ”“お前に若ちゃんをやれるわけがない”“やれるものならやってみろ”と言われたので、僕は“モノマネ大会をするつもりはない!”と言い返した」と実在の人物を演じるがゆえに、レジェンドたちに誓いを立てたという。
しかし実際は「僕は100%モノマネをしました。それは大先輩への最大限のギャグです。最大の愛情を持ってレジェンドたちを笑かしてやるつもりのギャグ。天国にいる若松監督に“馬鹿たれ!”と笑いながら怒ってもらうために、僕は最大級のギャグで感謝を返すことを選びました」とその狙いを明かした。

画像2: ©2018若松プロダクション

©2018若松プロダクション

助監督として若松プロで腕を磨いた白石監督は「僕自身が若松さんの映画作りの原点を見てみたかった。若松さんの“日本映画のメジャーとは違う”と映画を作っていたその気概を自分の中にも入れたかった」と企画始動理由を説明。
若松監督の背中を追ったことで「映画で描いた2年半の中だけでも、信じられないくらいのエネルギーで若松さんは映画を撮っていた。亡くなるまで100本以上映画を作っていたと考えると、自分は若松さんのことを知っているようでわかっていなかった」と日本映画史のアナーキーな巨人の大きさに驚いていた。

画像3: ©2018若松プロダクション

©2018若松プロダクション

また映画の内容にちなんで“ぶち壊したいもの”を聞かれた門脇は「過去の自分」と答え「この作品を撮影したのは、去年の10月。この頃の顔って1年しか経っていないけれど、もうできないし、そういった瞬間を人は生きている。これからも常に過去の自分を全部ぶち壊すようなつもりで生きていきたい」と前進宣言。
最後に門脇は「完成した映画を観た時に、劇中で生きている人たちが凄くカッコいいと思った。シャカリキに必死に生きているのはカッコいいこと。これぞ“青春キラキラムービー”だと思う。観客の皆さんには一生懸命に生きるっていいなと思ってもらえれば」とメッセージを込めた。

画像2: 【完成披露舞台挨拶 詳細】 ■日程:9月20日(木)18:15回 ※上映前の舞台挨拶 ■場所:テアトル新宿 (新宿区新宿3−14−20新宿テアトルビルB1) ■ゲスト: 門脇麦(かどわき・むぎ 26歳)、井浦新(いうら・あらた 43歳)、白石和彌 監督(しらいし・かずや 43歳) ■MC:井上淳一(いのうえ・じゅんいち 53歳/本作脚本家) ※敬称略
画像3: 【完成披露舞台挨拶 詳細】 ■日程:9月20日(木)18:15回 ※上映前の舞台挨拶 ■場所:テアトル新宿 (新宿区新宿3−14−20新宿テアトルビルB1) ■ゲスト: 門脇麦(かどわき・むぎ 26歳)、井浦新(いうら・あらた 43歳)、白石和彌 監督(しらいし・かずや 43歳) ■MC:井上淳一(いのうえ・じゅんいち 53歳/本作脚本家) ※敬称略

2012年10月17日の若松孝二監督逝去から6年。若松プロダクション出身で、『凶悪』で第37回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、『孤狼の血』(18)など、いまや日本映画界を牽引する俊英・白石和彌が、師匠・若松孝二が時代と共に駆け抜けた時代を描きだす。白石監督自ら「映画を武器に戦ってきた若松さんの声をもう一度聞きたい」と企画した本作は、記念すべき若松プロダクション映画製作再始動第一弾となる。
音楽は若松孝二とも交流があり、若松孝二の映画をこよなく愛する曽我部恵一が、音楽を担当。
主題歌「なんだっけ?」を書き下ろした。あの時代の空気と、主人公たちの情熱に寄り添ったメロディーに魅了される。

1969年、“若松プロダクション”の門を叩いた少女の目を通して、若松孝二と共に映画、政治、青春が駆け抜けていった一瞬の時を描く。
主演は門脇麦、若松プロダクション助監督・吉積めぐみ役を熱演。そして若松孝二役は若松組常連・井浦新。こんな若松プロ、こんな青春、誰も観たことない———

白石和彌監督 × 門脇麦 × 井浦新『止められるか、俺たちを』予告

画像: 白石和彌監督 × 門脇麦 × 井浦新『止められるか、俺たちを』予告 youtu.be

白石和彌監督 × 門脇麦 × 井浦新『止められるか、俺たちを』予告

youtu.be

STORY
ここには映画と青春があった
でも私はなにをみつけたんだろう
吉積めぐみ、21歳。1969年春、新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、“若松プロダクション”の扉をたたいた。当時、若者を熱狂させる映画を作りだしていた“若松プロダクション“。そこはピンク映画の旗手・若松孝二を中心とした新進気鋭の若者たちの巣窟であった。小難しい理屈を並べ立てる映画監督の足立正生、冗談ばかり言いつつも全てをこなす助監督のガイラ、飄々とした助監督で脚本家の沖島勲、カメラマン志望の高間賢治、インテリ評論家気取りの助監督・荒井晴彦など、映画に魅せられた何者かの卵たちが次々と集まってきた。撮影がある時もない時も事務所に集い、タバコを吸い、酒を飲み、ネタを探し、レコードを万引きし、街で女優をスカウトする。撮影がはじまれば、助監督はなんでもやる。
「映画を観るのと撮るのは、180度違う…」めぐみは、若松孝二という存在、なによりも映画作りに魅了されていく。
しかし万引きの天才で、めぐみに助監督の全てを教えてくれたオバケも「エネルギーの貯金を使い果たした」と、若松プロを去っていった。めぐみ自身も何を表現したいのか、何者になりたいのか、何も見つけられない自分への焦りと、全てから取り残されてしまうような言いようのない不安に駆られていく。
「やがては、監督……若松孝二にヤイバを突き付けないと…」

門脇麦 井浦新
山本浩司 岡部尚 大西信満 タモト清嵐 毎熊克哉 伊島空 外山将平 藤原季節 上川周作 中澤梓佐
満島真之介 渋川清彦 音尾琢真/ 高岡蒼佑 / 高良健吾 / 寺島しのぶ / 奥田瑛二

監督 白石 和彌
脚本 井上淳一 音楽 曽我部恵一  
製作 若松プロダクション スコーレ ハイクロスシネマトグラフィ
配給 スコーレ
宣伝 太秦  
©2018若松プロダクション  
【2018/日本/DCP/シネスコ/119分】

2018年10月13日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次公開

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