東京都美術館、企画展示室において2018年10月8日(月・祝)まで「没後50年 藤田嗣治展」が開催されています。

藤田嗣治 《カフェ》 1949年 油彩・カンヴァス ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)蔵
Photo © Musée La Piscine (Roubaix), Dist. RMN-Grand Palais / Arnaud Loubry / distributed by AMF © Fondation Foujita / ADAGP,
Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
*カバー画像も同じ。

1886年に日本で生まれ、80年を超える人生の半分以上をフランスで暮らし、晩年にはフランス国籍を取得して欧州の土となったエコール・ド・パリを代表する画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886-1968)。2018年は彼が世を去って50年の節目に当たることから、日本はもとよりフランスを中心とした欧米の美術館の協力を得て、画業の全貌を展観する大回顧展となっています。

本展は、制作年順に各時代を代表する「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマを設け、新たな視点も加えながら藤田芸術をとらえようとする試みになっています。藤田嗣治の代名詞でもある「乳白色の裸婦」を始め、代表作が10点以上一堂に展示される他、初来日となる作品「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」や、これまで紹介される機会の少なかった作品など、見どころが満載の展覧会です。
また、京都に巡回し、京都国立近代美術館で2018年10月19日から12月16日まで開催されます。

藤田嗣治 《自画像》 1929年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833

みどころが四つ挙げられています。

1 質・量ともに史上最大級の展覧会です。
没後50年の節目の機会に相応しく、史上最大級の規模で、精選された作品100点以上を展示します。

2 これまでにないほどのスケールで、欧米の美術館から作品が来日します。
パリのポンピドゥー・センターや、ベルギー王立美術館、アメリカのシカゴ美術館など、欧米の主要な美術館から、初来日作品も含め約20点の代表作が集います。

3 藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦10点以上が一堂に介します。
「数年前に修復を終えた大原美術館の《舞踏会の前》や東京国立近代美術館の《五人の裸婦》など国内の代表作に加え、海外からも1920年代の最盛期に描かれた「乳白色の下地」による裸婦像が集います。

4 藤田が上野に還ってきます。
東京美術学校(現・東京藝術大学)で学び、昭和前期に日本に帰国した際には東京都美術館にて展示の機会を重ねた藤田にとって、上野は画家としての原点といえます。藤田の回顧展が上野、東京都美術館で開催される初めての機会です。

藤田嗣治 《タピスリーの裸婦》 1923年 油彩・カンヴァス 京都国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833

藤田嗣治 《礼拝》 1962-63年 油彩・カンヴァス パリ市立近代美術館(フランス)蔵
© Musée d' Art Moderne / Roger-Viollet © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833

開会式で真室佳武・同館館長は「藤田芸術の神髄に触れていただきたい」と挨拶していました。監修者の美術史家、林洋子さんは、「これまでの藤田展は、藤田の妻、君代さん(2009年没)が所蔵していた作品や開催地の姉妹都市の所蔵品に重きを置く面もあったが、藤田が歴史的な存在になった今、作品本位の展覧会を考えた」と話していました。

また、君代さんの死後、東京芸術大(藤田の母校、東京美術学校の後身)に寄贈された藤田の日記も展示されています。肉筆から在りし日の姿がうかがえ興味深いです。林さんは「この展覧会を機に、次世代の鑑賞や研究につなげていきたい」とのことで、今後も楽しみです。

本展特設WEBサイトには代表作の画像や解説だけでなく、各界著名人からのメッセージもあるので、こちらも是非。

会場出口には、おなじみの記念写真コーナーが待っています。

こちらのイラストは、しりあがり寿さんによる展覧会公式アイコンです。

画像: おなじみの記念写真コーナー photo©cinefil

おなじみの記念写真コーナー
photo©cinefil

展覧会基本情報

会期: 2018年7月31日(火)~10月8日(月・祝)
会場: 企画展示室
休室日: 月曜日、9月18日(火)、25日(火)
※ただし、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、24日(月・休)、10月1日(月)、8日(月・祝)は開室
開室時間: 9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
夜間開室: 金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
※ただし、8月3日(金)、10日(金)、17日(金)、24日(金)、31日(金)は 9:30~21:00

観覧料: 当日券 一般 1,600円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1,000円
団体券 | 一般 1,400円 / 大学生・専門学校生 1,100円 / 高校生 600円 / 65歳以上 800円
※団体割引の対象は20名以上
※中学生以下は無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
※いずれも証明できるものをご持参ください
※同時開催の「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」のチケット(半券可)を館内のチケットカウンターでご提示の方は、「没後50年 藤田嗣治展」の当日券が100円引き(1枚につき1名1回限り)。「没後50年 藤田嗣治展」のチケット(半券可)を「おべんとう展」の会場入口でご提示の方は、「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」の一般当日料金から300円引(1枚につき1名1回限り)

主催: 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション後援: 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本協賛: 損保ジャパン日本興亜、大日本印刷
特別協力: 国際交流基金
協力: 東京美術倶楽部、日本航空、日本貨物航空

特設WEBサイト: http://foujita2018.jp
お問い合わせ先: TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

記念講演会

第2回
日時: 2018年8月18日(土) 14:00~15:30
テーマ: 「藤田嗣治展入門―旅と制作」
講師: 下倉久美(東京都美術館 学芸員)
会場: 東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階/定員225名)

第3回
日時: 2018年9月8日(土) 14:00~15:30
テーマ: 「藤田、上野に還る」
講師: 林洋子氏(本展監修者、美術史家)
会場: 東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階/定員225名)

※聴講無料。ただし本展観覧券(半券可)が必要です。
※当日13:00より講堂前で整理券を配布し、定員になり次第、受付を終了。開場は13:30です。

イブニング・レクチャー

本展担当の学芸員による展覧会の見どころを解説します。

日時 2018年8月10日(金) 18:30~19:00
講師 下倉久美(東京都美術館 学芸員)
会場 東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階/定員225名)

日時 2018年8月31日(金) 18:30~19:00
講師 下倉久美(東京都美術館 学芸員)
会場 東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階/定員225名)

※聴講無料。ただし本展観覧券(半券可)が必要です。
※当日、開始時間の20分前より開場し、定員になり次第、受付を終了。

「没後50年 藤田嗣治展」cinefilチケットプレゼント

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2018年8月26日(日)24:00

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「没後50年 藤田嗣治展」cinefil チケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

記載内容
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2、年齢
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  当選無効となります。
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   また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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