第75回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門ラインナップ発表!
『シェイプ・オブ・ウォーター』で金獅子賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督を、審査員長に迎えて8月29日より開幕いたします!

コンペティション部門に招待された作品は、以下のとおり。
オープニング作品となるデイミアン・チャゼル監督の『ファースト・マン』をオープニング作品をはじめ21本。
オリヴィエ・アサヤス『Doubles Vies』、ジャック・オーディアール『The Sisters Brothers』、イーサン&ジョエル コーエン兄弟の『The Ballad of Buster Scruggs』、アルフォンソ・キュアロンの『ROMA』、ルカ・グァダニーノ『サスペリア』、マイク・リー「Peterloo」にヨーゴス・ランティモス『The Favorite』、ジュリアン・シュナーベル『At Eternity’s Gate,』などの気になる監督の新作と並び日本からは塚本晋也監督が初めて手掛けた時代劇『斬、』がコンペティション部門に選出されました。

塚本監督は2011年「KOTOKO」がオリゾンティ部門で最高賞を受賞など同映画祭の常連で、コンペ部門へのエントリーは『鉄男 THE BULLET MAN』(2009)前作「野火」(2014)を含め3度目となります。

画像: (C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門ラインナップ

“First Man,” Damien Chazelle (U.S.)
“The Mountain,” Rick Alverson (U.S.)
“Doubles Vies,” Olivier Assayas (France)
“The Sisters Brothers,” Jacques Audiard (France, Belgium, Romania, Spain)
“The Ballad of Buster Scruggs,” Ethan and Joel Coen (U.S.)
“Vox Lux,” Brady Corbet (U.S.)
“Roma,” Alfonso Cuaron (Mexico)
“22 July,” Paul Greengrass (Norway, Island)
“Suspiria,” Luca Guadagnino (Italy)
“Work Ohne Autor,” Florian Henkel Von Donnersmark (Germany)
“The Nightingale,” Jennifer Kent (Australia)
“The Favorite,” Yorgos Lanthimos (U.S.)
“Peterloo,” Mike Leigh (U.K., U.S.)
“Capri-Revolution,” Mario Martone (Italy, France)
“What You Gonna Do When The World’s On Fire?”, Roberto Minervini (Italy, U.S., France)
“Sunset,” Laszlo Nemes (Hungary, France)
“Freres Ennemis,” David Oelhoffen (France, Belgium)
“Neustro Tiempo,” Carlos Reygadas (Mexico, France, Germany, Denmark, Sweeden)
“At Eternity’s Gate,” Julian Schnabel (U.S., France)
”ACUSADA”Gonzalo Tobal(Argentina, Mexico)
“Killing,” Shinya Tsukamoto (Japan)

『斬、』

世界中に多くのファンを持つ塚本晋也が、戦争の恐怖をあぶり出した『野火』を経て、さらに時代を遡り初の時代劇に挑んだ。監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナル作品。
物語の舞台は、250 年にわたり平和が続いてきた 国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻弄されるひとり の浪人と彼に関わる人々を通して、生と死の問題に迫る衝撃作。

塚本の熱い想いに応えるべく、文武両道で才気あふれる浪人を、渾身の力で演じたのは池松壮亮。昨年に主演した『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は高い評価を受け、今年も『万引き家族』、『君が君で君だ』、『散り椿』など話題作への 出演が続いている。
浪人の隣人である農家の娘を演じるのは『彼女がその名を知らない鳥たち』や山田洋次作品で活躍し、 日本アカデミー賞に4度輝いた演技派女優の蒼井優。不穏な時代に精一杯生きる農家の娘を凛とした美しさで体現してい る。共に本作で初めて塚本作品への参加を果たした池松と蒼井のぶつかり合うような演技合戦も圧巻だ。

『斬、』ティーザービジュアル

画像: 『斬、』ティーザービジュアル

日本からの唯一のコンペティション出品作となる『斬、』塚本晋也監督や出演する池松壮亮、蒼井優がメッセージを発表!

初めての時代劇とともにヴェネチアの地を踏めるのがうれしいです。 行く、というより、帰ってきた、と思わせてくれる映画祭。 池松さん、蒼井さんらの素晴らしい演技を見ていただけるのが、一番の喜びです。 同時に、今を生きる人たちの心に、鋭い刃を突きつけたいと思っています。
—————塚本晋也

ヴェネチア国際映画祭に初参加です。
作品にとても自信があるので、胸を張って向かいたいと思います。 普段日本にいてもなかなか感じる事のできない手触り、映画を通して世界を体感する事がとても楽しみです。
—————池松壮亮

塚本監督おめでとうございます。この作品でヴェネチア国際映画祭に参加できて幸せです。 素晴らしい映画祭に連れて行ってくださる塚本監督にとにかく感謝しています。 共演者として池松さんの芝居をヴェネチアの人たちに観てもらえることが本当に嬉しいです。 日本の“色気”を感じてもらいたいです。
—————蒼井優

監督、脚本、撮影、編集、製作:塚本晋也  
出演:池松壮亮、蒼井優、中村達也、前田隆成、塚本晋也 
2018年/日本/80分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー
製作:海獣シアター/配給:新日本映画会社 
(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

11月24日(土)よりユーロスペースほか全国公開

ヴェネチア国際映画祭公式ページ

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