世界を挑発し続けるカリスマグラフィティアーティスト・バンクシー と彼の絵がもたらす影響力に迫るドキュメンタリー『バンクシーを盗んだ男』が 8 月 4 日(土)より ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次公開いたします!

紛争地区に指定されているパレスチ ナ・ヨルダン川西岸地区にあるベツレヘム。そこにはパレスチナとイスラエルを分断する高さ 8 メートル、全長 450 キ ロを超える巨大な壁が存在する。その壁に、正体不明の覆面アーティスト・バンクシーによって「ロバと兵士」の絵が描かれた。この絵がパレスチナで反感を呼び、怒った地元住民が壁面を切り取ってオークションへとかけてしまう事態に。

本作は、バンクシーという人物や、数千万円~1 億円という超高額で取引される彼のアートが紛争地区をはじめ世界の 人々にもたらす影響に追ったドキュメンタリー作品。ナレーションはロック界の生ける伝説イギ―・ポップが務める。

画像: バンクシーに直接会ってインタビューしたライター鈴木沓子、そして手塚治虫文化賞受賞の矢部太郎が登壇-バンクシーを語る!『バンクシーを盗んだ男』

<『バンクシーを盗んだ男』世界最速公開!

ジャパンプレミア記念トークショーを開催いたしました!>

日本で世界最速公開が決定している本作のジャパンプレミアを開催!これを記念し、第 22 回手塚 治虫文化賞短編賞を、お笑い芸人および本職の漫画家以外が作画した作品として初の受賞と なった「大家さんと僕」の作者・矢部太郎(カラテカ)と、過去に正体不明の謎の覆面アーティス ト「バンクシー」に実際にインタビューをしたライター・翻訳 鈴木沓子のトークショーを実施いたしまし た。あらゆる方法で世界を沸かすバンクシーのユーモアあふれる手法に魅了されたというお二人に、バ ンクシーの魅力を存分に熱く語って頂きました!

【日時】7月21日(土)14:20~14:50
【場所】新宿シネマカリテ(東京都新宿区新宿3丁目
【登壇者】矢部太郎(カラテカ)<41>、鈴木沓子(ライター・翻訳)

映画『バンクシーを盗んだ男』ジャパンプレミア in カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション 2018 が開催された。 全世界に先駆けて日本での公開が決まっている本作を本日最速でご覧いただいたお客様を前に、漫画「大家さんと僕」で第 22 回 手塚治虫文化賞短編賞を受賞されたお笑い芸人のカラテカ・矢部太郎、そして映画『Banksy in NY』の翻訳を手掛けたライターの 鈴木沓子がトークショーを繰り広げた。

まず、手塚治虫文化賞短編賞を受賞した反響について矢部は、 「先生、先生といわれることが増えて慣れない日々ですが、手塚さんの名を汚さないように気を付けていきたいと思います。」とまず笑い を誘った。 今回は鈴木の紹介で矢部のイベントへの参加が決まった。その経緯を聞くと、「大家さんと僕」のインタビューをした際に「鈴木さん、バンクシーの翻訳されてますよね?」と矢部の方から鈴木に声をかけられたのがきっかけだったという。「矢部さんがバンクシー!?」と驚いたが、その時はあまり話ができなかったので、もっと話したいと思い紹介に至ったそうで、今日のイベント実現を2人とも喜んだ。 バンクシーを好きな理由を聞かれ、矢部は「匿名でやっていることがすごいなと思っています。自分は名前を出して活動しているので、そこに感心しています。」と持論を語ると会場からは笑いがおきた。

画像: 矢部太郎

矢部太郎

矢部とバンクシーとの最初の出会いは青山のオシャレなお店に入ってしまい、買わないと出られないという空気を感じ偶然手にしたのが バンクシーのキャップだったいう。
それを聞いた鈴木は「今はもう、そういうものを売ったりしていないので、そのキャップすごい値段だと思いますよ。」と教えると矢部は「えー ー!みつからないんですよ!」と残念そうに絶叫した。 これまでのバンクシーが関係した作品を観た感想を矢部は「作品も好きだし、やろうとしていることが崇高で志が高い。」とした。それに対して、鈴木も「絵を書くだけで満足してないところがすごいですよね」と付け加えた。

画像: 鈴木沓子(ライター・翻訳)

鈴木沓子(ライター・翻訳)

バンクシーの代表作に関しての話になり、パレスチナに描かれている“フラワーボンバー”に関して矢部は「こういう状況でもユーモアがあっ て、見る人の気持ちをフワっとさせる感じがありますよね。この映画でも出てくる絵だけど、映画の中で描かれているそのままの状況で観るのがいいですよね。」とその作品をバンクシーが描いたその場所の姿のままみるのがいいと薦めた。
窓の男という作品が好きという矢部はその理由として「壁に書く大喜利としてかなり面白いですよね!」とお笑い芸人らしいコメント。 「窓大喜利って意味では、、」と他のニューヨークに書かれた絵を紹介した。鈴木にその絵の意味を聞くと「ニューヨークで窓が割れているのを失くすのと、ストリートの画を消すと治安がよくなるという当時の知事の政策があったのですが、バンクシーはそうじゃなくてメディアに問題があるんじゃないか?という問いかけをしているんです。」と説明した。
矢部は「たまにテレビに出るものとして身につまされる思いですね。」と恐縮。

本作でも描かれているように、バンクシー作品はすぐに切り 取り持ち去られてしまいその場所に描かれた本来の絵の意味を失ってしまっているという事に触れると、矢部は「ここに描いてその場所 込みでフリができているのに、そのフリが弱くなってしまったらボケたところで全然面白くないですから!」とアツく語ったが、」「すみません、 芸人ぶってしまって」とまた気がついたように恐縮し、会場からは笑いが起きた。
そしてバンクシーにインタビューをしたことがあり、バンクシー作品に精通した鈴木は「毎回バンクシー絡みの作品が出てくると、どこまでバンクシーは関わっているのか?という話になるが、今回ははじめて反バンクシーのような要素もあってドキュメンタリーとして面白いですよね。」
矢部は「バンクシーがこの作品に関わっていない可能性はあるんですか?色々なユーモアを感じる描写を観ると関わっていると僕 は思います。」と正体不明のバンクシー作品らしいトークが繰り広げられた。
矢部がもしアートを残すならどこがいい?との質問には「匿名で絵を描くなら新宿の吉本興業本社を真っ白にして、この会社は真っ白なのかな...って思ってもらいたい。黒がいいですかね?どうだろう淡いグレーとかがいいかな?(笑)」と矢部なりの社会風刺も飛び出した。

バンクシーに実際に会ったことがある鈴木に MC が恐る恐る印象を聞くと「眼光が鋭く、きれいなクイーンズイングリッシュでストレートに世界をよくしたい、と語っていました。」と慎重に語った。
最後に矢部からは「バンクシーは世界にむけて描いていて、それによって狂ってしまう人がいたりして、でもそれもバンクシーの作品の一部で、そこから議論が生まれ、僕らの世界が変わっていくこともまたその一部。今日ここにいることも一部。みなさんも映画を観てバンクシーの一部になってください。」と力強い言葉。
鈴木は「元々アートは市民のものなのに、今は誰のものなのか?っていうのがわからない 現状を知れる良い映画になっています。ぜひぜひみなさんに観ていただきたいです。」と語った。

画像: 【日時】7月21日(土)14:20~14:50 【場所】新宿シネマカリテ(東京都新宿区新宿3丁目 【登壇者】矢部太郎(カラテカ)<41>、鈴木沓子(ライター・翻訳)
画像: 世界を挑発し続けるアーティスト『バンクシーを盗んだ男』予告 youtu.be

世界を挑発し続けるアーティスト『バンクシーを盗んだ男』予告

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【STORY】
正体不明の覆面グラフィティアーティスト・バンクシー。彼はパレスチナ・ヨルダン川西岸地区ベツレヘムの壁に「ロバと兵士」の絵を描いた。これが地元 住民の怒りをかい、タクシー運転手のワリドがウォータージェットカッターでその壁を切り取った。ワリドは大手インターネットオークションサイト「eBay」に出品し、 最高額の入札者に売ろうと試みるのだ。この巨大なコンクリートの壁画はベツレヘムから海を渡り、美術収集家たちが待つ高級オークションハウスへ送られることにな る。バンクシー、そして彼の描いた絵がもたらす影響力をたどっていくと見えてくるものとは...?!

監督:マルコ・プロゼルピオ ナレーション:イギ―・ポップ
配給:シンカ
提供:シンカ、スキップ、パルコ
協力:アニモプロデュース
宣伝:スキップ
2018年/イギリス・イタリア/カラー/デジタル/英語/93分/原題:The Man Who Stole Banksy/映倫区分:G

8月4日(土)
ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次公開

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