スタンリー・キューブリック監督のゆかりの品々がイタリア・トリノで3月27日、競売され落札総額は9万ユーロ(約1200万円)に上ったことがわかりました。

オークションに出品された品々は長年キューブリック監督の秘書兼ドライバーとして勤めたEmilio D'Alessandro氏の所有していたものを中心に『博士の異常な愛情』や『2001年宇宙の旅』『シャイニング』などの作品で実際に使用された小道具や衣装、販促のツールなど様々なもの。

中でも、オークションの目玉になったのが『シャイニング』で狂気に陥る役を演じたジャック・ニコルソンが実際に着用したというジャケットで最低落札価格とされた1万ユーロの約2倍となる、1万9000ユーロで落札され、話題を呼びました。

下記の映像アドレスは、そのオークションに出品された品々を紹介する映像です。

https://youtu.be/-JZhz-QZCfY

カンヌ国際映画祭では50周年を記念して70mmでの上映が決定!

また、2018年のカンヌ国際映画祭では、『2001年宇宙の旅』公開50周年を記念してクリストファー・ノーランがサポートのもとに70mm上映が再現されることも発表されました。
今作は元々の70mmフィルムを新しくコピーしたもので、カンヌで世界初演となり「オリジナルと同一のフィルムでデジタルレタッチなしでコピーされ、50年前の最初の聴衆が経験した映画の経験を再作成します」と伝えられています。
また、クリストファー・ノーラン監督は、リマスタリングの工程でワーナーブラザーズのチームと密接に協力しており、初演の行われる翌日5月13日には今作についてのマスター・クラスも開催される事になっています。

カンヌ国際映画祭の公式ツイッターで発表された”2001年”の50周年ビジュアル

画像: twitter.com
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今回の、上映に対してカンヌ国際映画祭の総代表ティエリー・フレモーは、「映画史の中で最も特別な映画の一つ50年周年の開催地であることはカンヌ国際映画祭の大きな誇りです。」と述べています。

また、今作はアメリカでも同じく70mmでのリバイバル上映がされるそうで、先日シネフィルでお伝えしたドイツ・フランクフルトの映画博物館での「2001年宇宙の旅」50周年展やニューヨーク市立博物館での初期のキューブリックの写真展など世界各国でキューブリックを再考察できる企画が目白押しとなっています。

画像: 2001 l'odyssée de l'espace -bandeannonce youtu.be

2001 l'odyssée de l'espace -bandeannonce

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