第 70 回ロカルノ国際映画祭、第 47 回ロッテルダム国際映画祭など名だたる国際映画祭に出品され評判を呼び、シネフィルでも何回か取り上げた二ノ宮隆太郎監督『枝葉のこと』がついにシアター・イメージフォーラムにて 2018 年 5 月公開が決定いたしました。

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世界から絶賛された新しき鬼才、二ノ宮隆太郎が監督・主演で描く、現代の家族像と郊外に生きる若者の日常。

前作『魅力の人間』が第 34 回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、海外映画祭でも注目を集めた新鋭・二ノ宮隆太郎の劇場公開デビュー作となる本作は、監督自身の実体験を基に作り上げた独創的な「私小説的」映画作品である。
周囲の人間を寄せ付けず、常に何かに苛立ち、鬱屈とした日々を過ごす主人公・隆太郎は、 監督自身が演じている。
物語の舞台となっている横浜市二俣川も、監督が幼少期から過ごし てきた町であり、劇中に登場する実家や友人宅も実際の場所を使って撮影している。事実とフ ィクションを巧みに織り交ぜ、監督自らが身も心も全て曝け出して創り出された本作は、郊外に生きる若者の行き場の無い暴力衝動、そして現代の家族像を鮮明に切り取り、力強い普遍性を獲得している。

隆太郎の抱える強い焦燥感はやがて、幼少期に母親代わりだった友人の“おばちゃん”、そし て実の父親への深い愛憎に繋がっていく。
世間からすれば「枝葉のこと」に過ぎない、ささいな気持ちの揺れが、彼にとってはどうしても譲れない大事なことだった。これは一人の若者の、人生を変えなくてはいけないと感じるその瞬間を切り取った、今までに無い、全く独創的な青春映画である。

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『枝葉のこと』 [2017 年/日本/DCP/カラー/114 分]
第 70 回ロカルノ国際映画祭 新鋭監督コンペティション部門出品
第 39 回ぴあフィルムフェスティバル特別上映
第 36 回バンクーバー国際映画祭 Dragon&Tiger 部門出品
第 22 回釜山国際映画祭 A Window on Asian Cinema 部門出品
ジューネヴ BLACK MOVIE 2018 コンペティション部門出品
第 47 回ロッテルダム国際映画祭 Bright Future 部門出品
監督

監督コメント
この映画の物語は、自分が幼い頃に一番お世話になった大切な方との実際にあった出来事が題材になってま す。信頼するスタッフ、キャストが、良い映画を作れる可能性に賭けて集まってくれました。昔、その一番お世話 になった大切な方と、良い映画を作る約束をしました。約束は果たせたと思っています。ひとりの人間の人生の けじめの出来事を観ていただけたら幸いです。

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良いとか悪いとかじゃなく、いろんな説得力に満たされた映画だった。とにかく画面に釘付け。主演の佇まいが“一人初期北野映画”のようだった。
—山下敦弘(映画監督)

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凄い映画を見てしまいました。胸がギューってしめられる作品でした。ドキュメンタリーかと思うほどのリアルなシーンで映画ということを忘れてしまいそうでした。
**-間宮夕貴(女優)**

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こんなにも、何気ない日常の中に潜む心の動乱を巧みに捉えた作品が近年あっただろうか。二ノ宮隆太郎は 今、日本の独立系映画において最も目覚ましい成功を収めている。
**-トニー・レインズ(映画評論家)**

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『枝葉のこと』は紛れもなく、今年のアジアのインディペンデント映画において最も優れた作品のひとつだ。 長編 2 作目にして二ノ宮隆太郎は独自のスタイルと世界観を築き上げ、 アジアを代表する新鋭監督となったことを賞賛したい。
**-キム・ヨンウ(釜山国際映画祭ディレクター)**

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『枝葉のこと』は、監督自身による卓越した演技によって、骨太でありながら繊細な作品となっている。二 ノ宮は少しずつ自分自身の殻を破りながら、人々の生活のもろさを浮き彫りにし、同時に敬意を表しているかのようだ。
**-カルロ・シャトリアン(ロカルノ国際映画祭アーティスティック・ディレクター)©Kurinke

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【STORY】
横浜の自動車整備工場で働く隆太郎は、関わること全てに諦念を抱く無気力な男。 無駄話に興じる職場の先輩や後輩。ガールズバーで出会った女の子。誰にも心の内を語らない隆太郎は、周囲からも 変わり者扱いされている。そんな折、幼馴染の裕佑から 1 本の電話が入る。「うちの母ちゃんが会いたがっている」裕佑の 母・龍子は C 型肝炎から発症した肝臓がんで余命数日に迫っていた。6歳で母親を亡くし、幼少期に龍子に世話になっ ていた隆太郎は、7年前から彼女の病気を知っていたにも関わらず、一度も会いに行っていなかった。 これは、龍子に会いに行くことを決めた隆太郎の人生の数日間の物語。

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『枝葉のこと』 [2017 年/日本/DCP/カラー/114 分]
監督・脚本・編集:二ノ宮隆太郎
プロデューサー:鈴木徳至
撮影・照明:四宮秀俊/録音・整音:根本飛鳥/助監督:平波 亘/制作:香月綾

出演:二ノ宮隆太郎、矢島康美、松本大樹、木村知貴、廣瀬祐樹、三好悠生、新井郁、堀内暁子、辻野正樹、 田井竜也、藤田遼平、國武綾、永井ちひろ、岡部成司、嶺豪一、亀井史興、池田薫、いまおかしんじ、二ノ宮哲夫
宣伝・配給協力:岩井秀世
配給:九輪家
海外セールス:Free Stone Productions Co., Ltd.
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2018年5月、シアター・イメージフォーラムにて公開!

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