映画監督のみならず、イラストレーター、キャラクターデザイナーとして注目を集め、海外のファンも魅了する映像 クリエイター・雨宮慶太(『ゼイラム』(91) 「牙狼<GARO>」シリーズ)が原作&総監督を務める、日本古来の妖怪と人間との戦いを描いた映画『ROKUROKU』が 2018 年 1 月 27 日より新宿 K’s cinema 他にて全国順次公開となります。

ろくろっ首、ぬり壁、カラ傘、猫目など、誰もが知っている異形の存在を大胆不敵にビジュアル化。新しいけれどど こか懐かしい、美しくも恐ろしいモンスターたちと人間との戦いを描いたネオ・サイバー・ホラー作品です!

この度本作の総監督・雨宮慶太さんの公式インタビューが到着しました!

雨宮監督の“妖怪”への想い、また映画に 登場する美しくも恐ろしい妖怪たちの独創的なデザインに至るまでのこだわりなど語っていただきました。

画像: 原作・総監督:雨宮慶太

原作・総監督:雨宮慶太

映画『ROKUROKU』原作・総監督:雨宮慶太 公式インタビュー −−本作を手がけるにあたって、もっとも意識されたことは何でしょうか?また、最も注目してもらいたいところはどこですか?

「ホラー映画というジャンルでありながら幽霊や亡霊ではなく、あくまでも妖怪モノとして作品を完成させる事を 意識しました」

−−なぜ今回“妖怪”を取り上げようとなさったのでしょうか?

「 もともと妖怪が好きだったという事が大きいです。子供の頃は水木しげる先生の作品や大映の妖怪映画が好きで、 繰り返し読んだり観たりするほどの妖怪好きの少年だったので、いつか自分が考えた妖怪を映像化したいなと思っていました」

−−全て女性の妖怪である理由は?

「本来、妖怪は実体が無いものでそれを先人達がイマジネーションを駆使してビジュアル化したと解釈しています。 それならば自分なりに妖怪をビジュアル化したら楽しいだろうと考えて、今まであまりなかったアプローチ、妖怪 をすべて女性モティーフで表現したら?という発想が浮かびました」

−−いずれも馴染み深い妖怪だとは言え、雨宮作品らしいハイブリットな造形によって全く新しいイメ ージを与えられます。そのイメージの原点はなんでしょうか?

「幼少の頃のろくろ首のイメージです。今までのろくろ首とは違う、首が異様に太くがっしりした妖怪。それを具 現化したのがロクロクです。他の妖怪も怖いけれどどこかユーモラスな部分が同居したデザインに出来ないかと思考錯誤してカタチを考えました」

画像1: © 2014 雨宮慶太/ロクロク製作委員会

© 2014 雨宮慶太/ロクロク製作委員会

−−どの妖怪も人に危害を与えるというよりも、その存在を知らしめているように見受けられます。そ の意図は?

「妖怪とは何なのか?幽霊や亡霊と違って妖怪の正体には様々な解釈があると思います。自分は妖怪とは実体が無 い自然現象と、その場に残留した生き物の思念(悪意だけではなく)が融合した物なんだろうと考えています。彼 女ら(妖怪)と遭遇した人達は怪異に遭遇して不幸になります。しかしそれらすべてが悪意なのかというと遊んで いるだけなのかもしれません。それらをハッキリとではなく答えが出ない物として描いているからだと思います。 妖怪とは何なのか?ひとつだけ明確に言えるのはその答えがみつからない存在、それが妖怪なのです」

−−今回は登場しなかったものの、出したかった妖怪はいますか?

「一反木綿、大かむろ、泥田坊、濡れ女、河童、ぶるぶる、など。まだまだ出したかった妖怪は沢山あります」

−−今回オムニバスにされた理由を教えてください。

「企画の原点がオムニバスのホラー映画だったからです」

画像2: © 2014 雨宮慶太/ロクロク製作委員会

© 2014 雨宮慶太/ロクロク製作委員会

**−−雨宮さんにとって、もっとも怖いものはなんですか?

「不可解な現象ではなく、やはり人間の中にある狂気が一番恐ろしいです」

−−撮影、ポストプロダクションを通し、最も苦労した点はどこですか?

「妖怪の造形は完成までに衣装やメイクを試行錯誤しました。合成と CG はいつもそうですが納得するまでやるの でポスプロスタッフは大変だったと思います」

−−キャラクターをつくりあげていくにあたって注意した点はどこですか?

「怖いけれどどこか憎めない可愛らしさがある妖怪にしたかったので、綺麗だけど子どもっぽい佇まいの野本かり あさんに全ての妖怪を演じてもらいました。野本さんがいなかったらそれらの狙いがカタチにならなかったと思います」

−−この作品に込めた思い、メッセージを教えてください。

「便利な物に囲まれて欲しい情報が瞬時に手に入るようになりました。もう怪異がはびこる隙が無さそうな時代で すが、それでも得体の知れないモノ達はいます。でもそれらに対峙する勇気は超人ではない普通の人の中にも有るんだと信じています。」

映画『ROKUROKU』原作・総監督: 雨宮慶太 (あめみや・けいた)
1959 年、千葉県浦安市出身。映画監督、イラストレーター、キャラクターデザイナー。88 年の『未来忍者 慶雲機忍外伝』で監督デビュー。その他の 監督作に『ゼイラム』(91)『仮面ライダーZO』(93)『仮面ライダーJ』(94)『人造人間ハカイダー』(95)『タオの月』(97)など。また近年は自ら 原作まで手がけることも多く、これまでに「鉄甲機ミカヅキ」(00・CX)「牙狼<GARO>」(05・TX)「衝撃ゴウライガン!!」(13・TX)など。分野 を問わず多彩な活動を見せ、日本に限らず海外でも認知度は高く、熱狂的なファンも多い。

原作&総監督雨宮慶太-山口雄大監督映画『ROKUROKU』予告編

画像: 原作&総監督雨宮慶太-山口雄大監督映画『ROKUROKU』予告編 youtu.be

原作&総監督雨宮慶太-山口雄大監督映画『ROKUROKU』予告編

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映画『ROKUROKU』
<ストーリー>
地味で真面目な OL・イズミ(中西美帆)は、ある日中学の同級生・ミカ(志保)とホテルのレストランで再会し、近々 結婚するのだと知らされる。そんな時、イズミの元に母親(伊藤かずえ)から祖父の仁蔵(ミッキー・カーチス)が いなくなったという電話がかかってきた。家へとひとまず帰ろうとするも、ホテルに閉じ込められ出口を求めてさまよい、「666」とナンバリングされた部屋に辿り着く。
そこには赤い着物を着た首の長い女、恐ろしい顔をした“ロクロク”(野本かりあ)が 2 人を待ち受けていた。
「ヤ...ク...ソ...ク...」
その顔を見たミカは子供の頃、この女と交わしたある“約束”を思い出すーー。
ミカがあの日女と交わした約束とは・・・。

<キャスト・スタッフ>
中西美帆 志保 野本かりあ
遠山景織子 いしだ壱成 マキタスポーツ 駿河太郎 仁科貴
落合モトキ 朝倉えりか 岩佐真悠子 佐々木心音 妄想キャリブレーション 螢雪次朗 伊藤かずえ ミッキー・カーチス
原作・総監督:雨宮慶太
監督:山口雄大
2014年|日本|カラ―|DCP5.1ch|91分| ©2014 雨宮慶太/ロクロク製作委員会

1月27日(土)より新宿 K’s cinema 他、全国順次ロードショー!

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