周囲には“女優”として見栄を張りながらも、鳴かず飛ばずな毎日を過ごす絵梨子。
ある日、疎遠だった姉の訃報を受け帰郷した絵梨子 は、姉が葬儀で参列者の涙を誘う「泣き屋」の仕事をしていたことを知る。その仕事の真の役割を知らぬまま、絵梨子は女優ならば簡単にできると思い、「泣き屋」を始めてみるのだが...。

画像1: (C) Akiyo Fujimura

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監督は、是枝裕和監督製作総指揮のオムニバス『十年 日本(仮)』 の一篇を手がける新鋭、藤村明世監督。
『おくりびと』を彷彿させる、かつて日本にも実在していたという葬儀のための「泣き屋」に 着目した『見栄を張る』は、シネアスト・オーガニゼーション (CO2)の助成で製作された⻑編映画1作目となります。

今作は、SKIP シティ国際 D シネマ 映画祭 2016 でSKIP シティアワード、イタリアの Working Title Film Festival にてスペシャルメンションを受賞したほか、ドイツ、アメリカ、オランダなど世界の国際映画祭で注目を集めました。

 主演は『神さまの轍 Checkpoint of the life』『たまゆら』ほかネクストブレイク必至の久保陽香。体裁を気にする現代人の心の闇や 無縁社会で失われゆく人との絆、夢をあきらめきれないヒロインの成長が、女性同士ならではの繊細かつポップな筆致で紡がれた本作の公開が決定いたしました。

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【藤村明世監督コメント】
大学卒業後、映画の側にいるのに夢が遠くなっているなと感じていた
時期に、モヤモヤしていた思いを振り払いたくて撮った大切な映画です。
特に主人公の絵梨子には、その時の私の心情をかなり投影していたので
中途半端なものにはしたくなく、
主演の久保陽香さんとは一緒に時間をかけて絵梨子像を作っていきました。
久保さんは現場の座長としてどっしりと構えていてくださったので、
その頼もしさにいつも支えられていました。
そして、撮影中寝食を共にしたスタッフ、キャスト、
それから手厚いサポートをしてくださった和歌山の皆さん、
CO2事務局の皆さんとの出会いは
この作品にとっても、私にとっても宝物になりました。
長編デビューの本作が、多くの方々に観ていただける機会に恵まれたことに
感謝いたします。
様々な方に観ていただきたいのですが、
特にどこへ向かっているかわからなくなって、
ふと立ち止まってしまいそうになっている方に是非観ていただきたいです。

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【是枝裕和監督推薦コメント】
人は何故泣くのか?
生者への見栄なのか、死者への浄化なのか?
未熟な女優である主人公は、
泣くことを職業にした姉の存在を通して、
泣くことの、そして、女優であることの意味を考えていく。
爽やかな読後感の残る好編。

監督・脚本:藤村明世
出演:久保陽香、岡田篤哉、似鳥美貴、辰寿広美、真弓
倉沢涼央(旧:齋藤雅弘)、時光陸、小栁圭子(特別出演)
【日本/カラー/DCP/93 分】
(C) Akiyo Fujimura

3/24より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開

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