爆音上映で35ミリフィルムを再起動する!
YCAM爆音映画祭2018 特別編:35ミリフィルム特集

繊細な大音響によって全身で映画を体感することで、全く新しい映画体験を生む爆音映画祭。
その中でも、40台ものスピーカーで再生するという全国の中でも日本最強の爆音映画祭と評される山口情報芸術センターでのYCAM爆音映画祭にて、今回は35ミリフィルムでのみ上映が可能な映画を集めた特別編を開催されます。

2017年の夏の爆音爆音映画祭「RIVER OF FUNDAMENT」の圧巻の上映に続く、YCAMでのマシュー・バーニー作品上映、さらに、前後で上映する作品も映画館で見る機会の限られるフィルム作品。
今やシネコンでは見ることのできない35ミリフィルム上映の魅力を爆音で再発見してください。

画像1: Photo Michael James O’Brien © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

なんと言っても今回のラインアップは、山口情報芸術センター(YCAM)に遠方からでも行く価値がある作品が並んでいます。

また、3月3日に限り来場者の無料でウェルカム・ドリンクを提供します。
山口市つながりから、旭酒造の協賛で地酒「獺祭」(日本の首相が米国の大統領にプレゼントした酒)のスパークリングを無料で振る舞うこととなっています。

2018年3月2日より4日まで開催
詳細は下記公式ページよりご覧ください。

上映作品

『AKIRA』 大友克洋監督

画像: ©︎1988マッシュルーム/アキラ製作委員会

©︎1988マッシュルーム/アキラ製作委員会

2020年の東京オリンピックを予知した作品として、急激に再注目の集まっている『AKIRA』がYCAM爆音映画祭に初登場。発表から30年経った今なお全く古びない、世界的なジャパニーズ・アニメーションの傑作。世界の民俗音楽に精通した芸能山城組の音楽が2019年のネオ東京を彩る、爆音映画祭鉄板作品。

1988年/日本/124分/配給:東宝
監督・原作・脚本:大友克洋
音楽:芸能山城組
音楽監督:山城祥二
音響監督:明田川進
声の出演:岩田光央、佐々木望、小山茉美、石田太郎 ほか
©︎1988マッシュルーム/アキラ製作委員会

『クレマスター』シリーズ マシュー・バーニー 監督

クレマスター1

米国アイダホ州のアメフト用スタジアム。コートではラインダンサーがマスゲームを繰り広げている。上空にはグッドイヤーの飛行船「ブリンプ」が2つ浮かんでいる。中で巨大な女性が…。米国の振付師・映画監督のバズビー・バークレーにオマージュを捧げたハリウッド・ミュージカル風の短編作品。

1995年/アメリカ/40分
脚本・監督:マシュー・バーニー
制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー
音楽:ジョナサン・ベプラー
出演:マーティー・ドミネーション ほか
CREMASTER 1, 1995 Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

クレマスター2

画像2: Photo Michael James O’Brien © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

ユタ州・ソルトレイク。ロッキー山脈の麓にはフォードに乗った死刑囚のゲイリー・ギルモアがいる。彼の人生を小説で書いたノーマン・メイラー(本人)が出演し、奇術師として一世風靡したハリー・フーディーニを演じる。モルモン教、カントリー・ミュージック、蜂の生体が絡むゴシックホラー風の作品。

1999年/アメリカ/79分
脚本・監督:マシュー・バーニー
制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー
音楽:ジョナサン・ベプラー
出演:マシュー・バーニー、ノーマン・メイラー ほか
CREMASTER 2, 1999 Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

クレマスター3

画像: Photo Chris Winget © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

Photo Chris Winget
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

マンハッタンが舞台。前半はクライスラー・ビルで展開。フリーメイソンの見習いが、一人前になろうと高みを目指す。後半はグッゲンハイム美術館へと場面転換。らせん形の構造をいかしたパフォーマンスが繰り広げられている。義足のアスリート、エミー・マランスのコスプレも見どころ。

2002年/アメリカ/182分(途中15分の休憩)
脚本・監督:マシュー・バーニー
制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー
音楽:ジョナサン・ベプラー
出演:マシュー・バーニー、リチャード・セラ(彫刻家)ほか
CREMASTER 3, 2002 Photo Chris Winget
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

クレマスター4

画像3: Photo Michael James O’Brien © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

イギリス王室属領のマン島。外周を使って開催される公道レース「TTレース」から、ライダーの聖地と化している。そんなレースの再現かと思いきや、ブルーとイエローのバイクは逆方向に走り出してしまう。固有のロフタン羊はどうなる? カルティエ財団と共同制作のシリーズ第一作。

1994年/アメリカ/42分
脚本・監督:マシュー・バーニー
製作:アートエンジェル、カルティエ財団、バーバラ・グラッドストーン
プロデューサー:マシュー・バーニー、ジェームズ・リングウッド
制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー
音楽:ジョナサン・ベプラー
音響:スピン・サイクル・ポスト、サウンド・ワン
出演:マシュー・バーニー ほか
CREMASTER 4, 1994 Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

クレマスター5

画像4: Photo Michael James O’Brien © Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

ハンガリーの首都ブダペスト。『007』でボンド・ガールを演じたこともあるウルスラ・アンドレスが「鎖の女王」を演じる。彼女が想いをよせるのは「脱出の名人」と異名を取る奇術師。ドナウ川にかかる橋から落下の大脱出を試みるが…。絢爛豪華なオペラハウスではブダペスト交響楽団が実際に演奏している。
1997年/アメリカ/54分
脚本・監督:マシュー・バーニー
制作:バーバラ・グラッドストーン、マシュー・バーニー
音楽:ジョナサン・ベプラー
出演:ウルスラ・アンドレス、マシュー・バーニー ほか
CREMASTER 5, 1997 Photo Michael James O’Brien
© Matthew Barney, courtesy Gladstone Gallery, New York and Brussels

『HOUSE ハウス』大林宣彦監督

画像1: (C)1977 TOHO CO.,LTD

(C)1977 TOHO CO.,LTD

画像2: (C)1977 TOHO CO.,LTD

(C)1977 TOHO CO.,LTD

お嬢様学校に通うオシャレは6人の友だちとともに、夏休みを屋敷で過ごすことに。しかしピアノや時計が少女たちを次々に襲い、人喰い屋敷と化す。『花筐/HANAGATAMI』の大林宣彦監督の初劇場公開作品。ノスタルジックでトラウマ要素満載の特撮と、ゴダイゴの主題歌が耳にこびり付く怪奇ファンタジー。

1977年/日本/88分/配給:東宝
監督・製作:大林宣彦
原作:大林千茱萸
脚本:桂千穂
音楽:小林亜星、ミッキー吉野&ゴダイゴ
出演:池上季実子、大場久美子、神保美喜、宮古昌代、南田洋子
©︎1977 TOHO CO.,LTD

『ポーラX』レオス・カラックス監督

画像1: 『ポーラX』レオス・カラックス監督
画像2: 『ポーラX』レオス・カラックス監督
画像3: 『ポーラX』レオス・カラックス監督

レオス・カラックスが20世紀最後に発表したタガの外れた逸品。怒涛の空爆映像、倉庫内で演奏する謎のバンドなどなど爆音要素多々。歪んだ音響が歪んだストーリーを加速させる。デヴィッド・ボウイ、ブライアン・イーノといった名だたるミュージシャンから愛されるスコット・ウォーカーが音楽を担当した。

1999年/フランス=ドイツ=日本=スイス/134分/フランス語(日本語字幕)/提供:ユーロスペース
監督・脚本:レオス・カラックス
原作:ハーマン・メルヴィル
音楽:スコット・ウォーカー
出演:ギョーム・ドパルデュー、カテリーナ・ゴルベワ、カトリーヌ・ドヌーヴほか

『EUREKA ユリイカ』 青山真治監督

画像: 『EUREKA ユリイカ』 青山真治監督

九州の田舎町で起きたバスジャック事件に遭遇し、心に深い傷を負った運転手と小さなの兄妹。彼らは奇妙な共同生活を始め、人生の再生のために旅に出る。挿入歌アルバート・アイラー「Ghosts」、ジム・オルーク「Eureka」は爆音で必聴。青山真治監督による現代日本映画の到達点。

2000年/日本/217分/提供:東京テアトル
監督・脚本・編集・音楽:青山真治
音楽:山田勲生
録音:菊地信之
出演:役所広司、宮﨑あおい、宮崎将、斉藤陽一郎、国生さゆり、光石研、利重剛、松重豊ほか

※「クレマスター」シリーズのみ
提供:トモ・スズキ・ジャパン
協賛:旭酒造株式会社 【獺祭】
協力:Japan Society (New York)
後援:在日 アメリカ合衆国 大使館
監修:樋口泰人(爆音映画祭・boid主宰)
主催:山口市、公益財団法人山口市文化振興財団
後援:山口市教育委員会
助成:平成29年度 文化庁 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業
機材協力・映写/音響オペレーション:モノリス
技術協力:YCAM InterLab
企画制作:山口情報芸術センター[YCAM]

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