12月1日から東京国立近代美術館にて、没後40年の大規模回顧展が開催されている画家・熊谷守一
さっそく美術展が大きな盛り上がりを見せ、ぐんぐん日本中の関心が高まる中、
熊谷守一がモデルの本映画のキャスト発表をいたします。
美術ファン映画ファンを巻き込んで、作品への期待がますます膨らみます。

画像1: (c)2017「モリのいる場所」製作委員会

(c)2017「モリのいる場所」製作委員会

【監督・脚本】沖田修一 × 【主演】山﨑努 × 【モデル】熊谷守一(通称モリ)
30年間ほとんど外へ出ることなく、庭の生命を見つめ描き続けた
伝説の画家・熊谷守一(くまがいもりかず)
97歳で没するまで生涯現役。よく生き、よく描き、生きとし生けるものを愛した
その自由気ままな生き方に、山﨑努が惚れ込んだー

日本を代表する名優・山﨑努と樹木希林が出演する映画『モリのいる場所』(2018年5月、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマ他全国ロードショー、配給:日活、監督・脚本:沖田修一)に、世代を超えた豪華キャストの出演を発表

モリに惚れ込み、モリの写真を撮ることに情熱を燃やすカメラマン藤田に、沖田監督と同世代で、現在の日本映画を牽引する演技派・加瀬亮(42)(『3月のライオン』)、その藤田のアシスタントとして現場に連れてこられた鹿島に、TVドラマ「僕たちがやりました」で一躍注目を集め、『ビジランテ』『サラバ静寂』とこれからの日本映画を支える気鋭監督とのタッグが続く若手演技派の吉村界人(24)、モリに、経営する温泉旅館の看板を描いてもらいにくる温泉旅館主人・朝比奈に、78年のデビューから現在にいたるまで、映画・TVで名バイプレイヤーとして大活躍する光石研(56)、熊谷家の隣のマンション建設のいかつい現場監督・岩谷に、『るろうに剣心』シリーズや主演作『雨にゆれる女』がヨーロッパで高く評価された青木崇高(37)、そのマンション・オーナー水島役に、映画に舞台にと才人ぶりを発揮する吹越満(52)、モリの姪で、熊谷家の家事を手伝う美恵ちゃんには、名舞台女優にして、近年はドラマやバラエティなどでも、おせっかいで人の良さそうな、どこにでもいそうなおばさんを演じたらこの人の右に出る人はいない、池谷のぶえ(46)、そして、モリの家に入り浸る画商・荒木役に、沖田組常連のきたろう(69)、など、名優・山﨑努と樹木希林を取り囲む人々に、それぞれの世代で活躍する、とびきり個性的で、魅力的なキャストが結集しました。

80代 山﨑努
70代 樹木希林
60代 きたろう
50代 光石研、吹越満
40代 加瀬亮、池谷のぶえ
30代 青木崇高
20代 吉村界人

『モリのいる場所』
20~80代 世代を超えた豪華キャスト結集!
「昭和49年懐かしのお茶の間」写真、キャストコメントも到着!

画像2: (c)2017「モリのいる場所」製作委員会

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画像3: (c)2017「モリのいる場所」製作委員会

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■加瀬亮(カメラマン藤田武役)

1974年神奈川県生まれ。2000年に石井聰亙監督『五条霊戦記』にてデビュー。国内作品として周防正行監督『それでもボクはやってない』(08)、山田太一脚本『ありふれた奇跡』(09)、原恵一監督『はじまりのみち』(13)、堤幸彦監督『SPEC』シリーズなどに主演。またクリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』(06)、ガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』(11)、アッバス・キアロスタミ監督『ライク・サムワン・イン・ラブ』(12)、ホン・サンス監督『自由が丘で』(14)、ポール・ワイツ監督『Bel Canto』などの海外作品にも出演。

コメント
Q ご出演を決めたきっかけ
詩人のまどみちおにも通じるような熊谷守一の宇宙に興味をもっていたので。
監督はじめ、今回参加するいろんな人の感じ方を知りたくて出演を決めました。

Q 山﨑努さんと共演されての感想
緊張しましたが、役のための小さな針の穴に糸を通すような作業を、いまだに大きな好奇心をもって続けられていることにただ驚くばかりでした。

Q 樹木希林さんと共演されての感想
おもしろい方です。危険な方でもあります(笑)。
楽しくて話こんでいるとすっかり希林さんの世界の住人にさせられてしまうのです。

■吉村界人(カメラマンアシスタント鹿島公平役)

1993年2月2日東京生まれ。『ポルトレ -PORTRAIT-』(14)で映画主演デビュー。 以降、多数の映画、ドラマ、CMに出演。主な作品に、映画『百円の恋』(14)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16)『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(16)、主演作『太陽を掴め』等。2017年には『獣道』(17)『劇場版 お前はまだグンマを知らない』(17)『関ヶ原』(17)に出演し、今後も『ビジランテ』(17)や、どちらも主演作『サラバ静寂』(18年1月27日公開)『悪魔』(18公開予定)など多数の話題作の公開が控え、次世代の日本映画界を背負って立つと期待される若手俳優。

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Q 沖田組に初めて参加をしてみた感想

今回沖田組に初めて参加させて頂き
沖田監督の印象は、技術からは学ぶことができない
その人の話し方や動きを、甘受してくださる方でした。
僕は僕でいいんだと、思えました。

Q 山﨑努さんと共演されての感想

絶え間ない緊張感がありました。
僅かですがお話させて頂いたときに、
僕は到底、聞くだけで精一杯でしたが
初心だけは、忘れたらいけないんだ。
という感覚だけは感じました。それは、心も行動も。
気構えが素晴らしかったです。

Q 樹木希林さんと共演されての感想
生きていてお会いしたことないくらい
稀有な方でした。映画、音楽、恋、仕事の話をしました。
とても大切な時間になりました。
ただ僕のことをジュリーと呼んでいましたけど・・
もう一度ご一緒したいです。必ず。

■光石研(雲水館の主人朝比奈役)

1961年9月26日、福岡県生まれ。16歳のときに『博多っ子純情』(78)で主役デビュー。以降、高い演技力で数々の映画、ドラマに出演。ピーター・グリナウェイ監督『枕草子』(96)、テレンス・マリック監督『シン・レッド・ライン』(98)など海外作品にも積極的に参加。『お盆の弟』(15)『恋人たち』(15)で第37回ヨコハマ映画祭助演男優賞受賞。主な出演作に『あぜ道のダンディ』(11)、『ヒミズ』(12)、『共喰い』(13)、『彼女の人生は間違いじゃない』(17)、『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)など。

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熊谷×沖田×山﨑×樹木。この魅力全開なスクエア映画を断る俳優はいません!
現場では、最高に幸福な時間が流れておりました。有難うございました!

■青木崇高 あおきむねたか  (工事現場監督の岩谷役)

1980年3月14日大阪府生まれ。07年NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」で一気に人気を得、10年NHK大河ドラマ「龍馬伝」、14年「BORDER」EX、17年「地味にスゴイ!」NTV、18年NHK大河ドラマ「西郷どん」にも出演。『るろうに剣心』シリーズ、『マイ・バックページ』(11、山下敦弘監督)、『蜩の記』(14、小泉堯史監督)、『日本でいちばん悪い奴ら』(16、白石和彌監督)、『雨にゆれる女』半野喜弘監督で主演、『沈黙―サイレンスー」(17、マーティン・スコセッシ監督)。17年劇団☆新感線「髑髏城の七人」season花など舞台でも活躍。映画『友罪』が18年5月に公開予定。

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Q ご出演を決めたきっかけ
沖田監督作品であり、山﨑努さんとの共演であったからです。

Q 山﨑努さんと共演されての感想
リラックスして関係性を探っていけたのでとても楽しかったです。

Q 樹木希林さんと共演されての感想
現場で色んなアイデアを出されていたのが印象的でした。

■吹越満(マンションオーナー水島役)

1965年、青森県出身。ソロパフォーマーとしても活躍後、数々の舞台、映画、TVドラマに出演。近年では映画『冷たい熱帯魚』(11)『悪の教典』(12)『土竜の唄』(15)『友だちのパパが好き』(15)やドラマ「あまちゃん」(13)「警視庁捜査一課9係」(06~)「おんな城主 直虎」(17)「釣りバカ日誌2」(15~17)や舞台「ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン」(16)等、多くの話題作に出演。日本になくてはならない個性派俳優。

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まず、台本を頂いて、自分がどの役をやるのかは気にせず一度読んでモリの魅力に胸がきゅっとなり、二度めに樹木希林さんとの共演シーンがあると知り、お尻の穴がきゅっとなりました。

■池谷のぶえ(モリの姪で、熊谷家の家事を手伝う美恵ちゃん役)

1971年、茨城県出身。94年劇団「猫ニャー」(後「演劇弁当猫ニャー」)の旗揚げから、04年解散までのすべての公演に参加。 名舞台女優にして、TVドラマ「民王」やNHK人気バラエティ「LIFE!」などで、おせっかいで、人の良さそうな、どこにでもいそうなおばさんを演じたらこの人の右に出る人はいないくらい普通の人の役で存在感を放つ女優。近年の映画出演は『ソロモンの偽証』『龍三と七人の子分たち』『海難 1890』(15)『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16)など。

Q ご出演を決めたきっかけ
沖田監督にしか生み出せない世界観のファンでしたので、その世界にどっぷり浸かることができる喜びで参加させていただきました。現場での誰よりもワクワクしている様子の監督に接して、ますますファンになりました。

Q 山﨑努さん&樹木希林さんと共演されての感想
撮影中、いろいろなアイディアをいただき、人物像や作品がどんどん豊かになっていきました。その場所にずっと存在している…という素敵で難しい状態を、スッと体現されるお二人のシーンは、ずっと見続けていられます。

■きたろう(画商荒木役)

1948年8月25日千葉県生まれ。79年コントグループ「シティボーイズ」を結成。近年では『天地明察』(12)『殿、利息でござる』(16)、『チア☆ダン』(17)、『忍びの国』(17)などに出演。沖田監督作品には『南極料理人』(09)『横道世之介』(13)に続き3作目。シティボーイズとしてはFilm noir『俺の切腹』(2010)で沖田監督が脚本・監督を務めている。存在感のある脇役として様々な役をこなすバイプレイヤー。

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Q ご出演を決めたきっかけ
沖田さんが好きだから

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本作は「30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続け、97歳で没するまで生涯現役であり続けた」モリのエピソードをもとに、沖田監督が晩年のある1日をフィクションとして描くオリジナルストーリーです。
時流にも無頓着、自分のやりたいことだけに夢中になる画家・モリ94歳。ともに人生の荒波を乗り越え、ちょっと変わった夫との暮らしを楽しんでしまう(?)笑顔がチャーミングな妻・秀子76歳。長い年月を積み重ねてきた夫婦の姿を通し、人生を豊かにする生き方とは何か、それとなく教えてくれるユーモラスな人間ドラマです。
昭和49年、東京・池袋。老いも若きもいつも賑やかな熊谷家の茶の間。ひととひととのつながりが懐かしく温かい。夫婦を取り囲む様々な世代の個性的なキャストたちが繰り広げる、可笑しくておかしなやりとりにクスクス、夫婦愛にほろり、珠玉の物語をお届けします。

<ストーリー>
自宅の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫など、守一の描く絵のモデルとなる生き物たちが住み着いている。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしていた。普段、守一は妻の秀子と二人の生活をしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田くん、看板を書いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして、得体の知れない男・・・
今日もまた、モリとモリを愛する人々の、可笑しくて温かな1日が始まる。

2018年5月、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマ他全国ロードショー

<熊谷守一とは?>

明治に生まれ、大正・昭和の画壇で活躍した洋画家。美術学校を首席で卒業し、若い頃から絵の才能を認められながらも、いい絵を描いて褒められようとも有名になろうとも思わず、たまに描いた絵も売れず、長いこと借家を転々として友人の援助で生きながらえる。ぽつぽつ絵が売れてようやく家族を養えるようになったのは50歳を過ぎた頃。この頃の有名なエピソードとして、作品を二科展で見た昭和天皇が「これは子どもの絵か」と聞いた話がある。やがて、その風貌や言動から「画壇の仙人」としてひろく脚光をあびる。文化勲章と勲三等叙勲を辞退。その理由を「これ以上、人が訪ねて来ると困るから」と言っていたが、本当は褒状をもらうのが嫌だった。そうして、家の外へ出ることなく、ひたすら自宅の庭で動植物を観察し続けました。

<展覧会>
熊谷守一は2017年に没後40年を迎え、12月1日からは東京国立近代美術館にて200点以上の作品を集めた大回顧展が開催されます。
東京国立近代美術館「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」12月1日より開催。
(お問い合わせ:「熊谷守一展」広報事務局03-5467-8638 / kumagai2017@ypcpr.com)


 

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