原作は2001年の直木賞候補となった石田衣良の同名小説『娼年』。
性の極限を描いたセンセーショナルな内容は大きな話題となり、多くの女性から共感を得た。
また昨年8月には三浦大輔演出、松坂桃李主演で舞台化され、原作に忠実にセックスを真っ向からから描いた内容と松坂桃李の文字通りの体当たりの演技が話題騒然となり、チケット売り出しと同時にソールドアウト、開幕するとその評判を聞きつけた人々がわずかに売り出される当日券を求めた人が長蛇の列をなし、伝説の舞台となったことも記憶に新しい。

そして今回、満を持して舞台と同じ三浦×松坂のコンビで映画化が決定、舞台とはまた一味違う映像表現の限界に挑戦する。果たしてその全貌は?
既に撮影が終了し、10月の完成を目指し、現在仕上げ作業中である。

画像1: (C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

松坂桃李さん コメント 
昨年、「娼年」という舞台に出演したことは自分の中で大きな出来事の一つでした。
この作品の千秋楽の日、二度とできない、そう思えるほど、無の状態になりました。
だから映画化の話を聞いた時には、不安しかありませんでした。
でも、舞台で表現できなかったこと、映像だからこそ残せるものが、映画「娼年」にはあると思いました。
撮影前に三浦監督に言われた言葉です。
“ようやくこれで石田衣良さんが産み出した「娼年」が完成する”と。
撮影を終えた今、僕自身もそう感じています。
舞台同様、無になりましたが。
何より女性の方にこそ観ていただきたい作品です。

【主演:松坂桃李(森中領 役)】
1988年10月17日生まれ、神奈川県出身。
09年に「侍戦隊シンケンジャー」にてデビュー。11年『僕たちは世界を変えることができない。』(深作健太監督)、『アントキノイノチ』(瀬々敬久監督)の2作で第85回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第33回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。その後は映画、テレビドラマ、CMなど多方面で活躍。主な映画出演作は『ツナグ』(12/平川雄一朗監督)、『マエストロ!』(15/小林聖太郎監督)、『日本のいちばん長い日』(15/原田眞人監督)、『ピース オブ ケイク』(15/田口トモロヲ監督)、『図書館戦争THE LAST MISSION』(15/佐藤信介監督)、『劇場版MOZU』(15/羽住英一郎監督)、『秘密 THE TOP SECRET』(16 /大友啓史監督)、『真田十勇士』(16/堤幸彦監督)、『湯を沸かすほどの熱い愛』(17/中野量太監督)、『キセキ あの日のソビト』(17/兼重淳監督)など。公開待機作として『ユリゴコロ』(17/9/17/熊澤尚人監督)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17/10/28/白石和彌監督)、『不能犯』(18/2/1/白石晃士監督)、『孤狼の血』(18/5/12/白石和彌監督)がある。

三浦大輔監督 コメント
厳しい条件の中、全キャスト、スタッフが満身創痍で作り上げました。娼夫になる主人公の「領」は舞台に引き続き、松坂桃李君です。舞台からさらに進化した、また新たな「領」を演じてくれ、やはり、この役は彼でしか成立し得ないと確信しました。映像化は色んな意味で舞台化よりさらに困難な作業になりましたが、原作の石田衣良さんの小説の意思を受け継ぎ、「性描写」に関しては一切妥協せず、でも、よりポップに描き切ったつもりでいます。結果、あまり前例がない、新しいエンターテイメントが産まれた予感がしています。R18作品ですが(こればっかりはしょうがない)、幅広い人たち、特に女性の方々に観て欲しい気持ちでいっぱいです。「娼年」は女性の欲望を全肯定する物語です。公開をどうぞご期待ください!

【監督:三浦大輔】
1975年生まれ。演劇ユニット「ポツドール」を主宰し、センセーショナルな作風で演劇界の話題をさらう。2006年「愛の渦」で第50回岸田國士戯曲賞を受賞。「愛の渦」はフランス最高峰の演劇フェスティバル「フェスティバル・ドートンヌ」で上演され、大絶賛を浴びた。2010年パルコ・プロデュース「裏切りの街」(作・演出)、2012年「ストリッパー物語」(原作:つかこうへい、構成・演出)、2015年4月シアターコクーン・オンレパートリーでブラジルの巨匠ネルソン・ロドリゲスの戯曲で映画化もされた「禁断の裸体」を演出し、高評価を得、2016年の舞台「娼年」で演出家としての地位を確固たるものとしている。
映画監督としては、2003年『はつこい』で第25回ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞を受賞。2010年『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で商業映画監督デビューを飾り、2014年自作を映画化した『愛の渦』、2016年『何者』(原作:朝井リョウ)で監督・脚本を務め、その高い演出力、表現力が評価を受けた。同年、パルコプロデュース公演の自作『裏切りの街』をbeeTVで配信ドラマ化。この作品は、異例の劇場公開も果たした。
映画『娼年』は、『愛の渦』、『裏切り街』に続き、自ら演出した演劇を映画化した作品の三作目となるが、オリジナル以外では初めての映画化となる。

娼年シリーズ最新作! 『爽年(そう・ねん)』小説すばる11月号(10月17日発売)連載スタート!
あれから七年の歳月が流れた――。
「これは現代の性と『性の不可能性』を巡る現場からの報告だ」
非合法のボーイズクラブを描く、娼年シリーズ待望の最新作。

【原作:石田衣良】
いしだ・いら/1960年、東京生まれ。84年に成蹊大学を卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。 97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。2003年「4TEEN フォーティーン」で直木賞を受賞。06年「眠れぬ真珠」で島清恋愛文学賞、
13年「北斗、ある殺人者の回心」で中央公論文芸賞を受賞。『アキハバラ@DEEP』『美丘』など著書多数。

画像2: (C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

ストーリー                                      

主人公は、森中領(もりなかりょう、通称:リョウ)。
大学生活にも退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。
リョウの中学校の同級生で、ホストクラブで働く田島進也(たじましんや、通称:シンヤ)がある日、ホストクラブの客として訪れた女性を、リョウの勤めるバーに連れてきた。
女性の名前は御堂静香(みどうしずか)。
恋愛や女性に「興味がない」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香がオーナーである秘密の会員制ボーイズクラブ、「パッション」に入るための試験であった。

最初こそ戸惑ったが、「娼夫」として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていくリョウ。
「女性は退屈だ」と言っていたかつての姿が嘘のように、どんな女性の欲望も引き出し、彼との時間を過ごすことによって、彼を買った女性たちは自分を解放していく。やがて静香に対しても想いを寄せるようになるのだが・・・。 

主演:松坂桃李  
脚本・監督:三浦大輔 
原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
映画「娼年」製作委員会 ファントム・フィルム ハピネット ホリプロ 集英社
製作:小西啓介 松井智 堀義貴 木下暢起 
企画・プロデュース:小西啓介
エグゼクティブ・プロデューサー:金井隆治 津嶋敬介 
プロデューサー 永田芳弘 山野邊雅祥 藤原努 石田麻衣
製作幹事:ファントム・フィルム ハピネット 
制作プロダクション:ホリプロ 
企画製作・配給:ファントム・フィルム
(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

2018年春、全国ロードショー!

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