2000 年 12 月に記念すべき第1回が開催された国際映画祭「東京フィルメックス/TOKYO FILMeX。

今年で 18 回目を迎える「東京フィル メックス」は、とことんアジアにこだわった映画祭としてその地域を中心とした新進気鋭の監督たちの作品を集め、どこよりも早く、ここでしか観られない注目作品がラインナップされる、唯一の国際映画祭です。その独自性や刺激的な作品の数々--若手監督によるコンペティション部門や最先端の話題作が並ぶ特別招待作品、そして東京フィルメックス独自の企画で行われる特集上映など、 一つも見逃せない作品が今年も集結しました。

そして、このたび、10 月 5 日(木)に、正式にラインナップ発表がされました。

特別招待作品

『相愛相親』 Love Education / 相愛相親 【オープニング作品】

中国、台湾 / 2017 / 120分 /
監督:シルヴィア・チャン(Sylvia CHANG)

シルヴィア・チャンが監督・主演を兼ね、現代の中国を舞台に3世代の女性を描く。
釜山映画祭クロージング作品。

『24フレーム』 24 Frames 【クロージング作品】

イラン、フランス / 2017 / 114分 /
監督:アッバス・キアロスタミ(Abbas KIAROSTAMI)

映画と写真という2つの芸術形態の統合を試みた野心作。キアロスタミは完成を見ることなく、2016年7月に逝去し。本年のカンヌ国際映画祭でワールド・プレミア上映。

『時はどこへ?』 Where Has Time Gone? / 時間去哪儿了

ブラジル、ロシア、インド、南アフリカ、中国 / 2017 / 111分 /
監督:ウォルター・サレス(Walter SALLES)、アレクセイ・フェドルチェンコ(Aleksey FEDORCHENKO、マドハル・バンダルカル(Madhur BHANDARKAR)、ジャーミル・X・T・クベカ(Jahmil X.T. QUBEKA)、ジャ・ジャンクー(JIA Zhang-ke)

シネフィルで以前ご紹介したジャ・ジャンクーがプロデューサーを務め、BRICSの5か国の監督たちが「時間」をテーマに競作したオムニバス作品。

『サムイの歌』 Samui Song / Mai Mee Samui Samrab Ter

タイ、ドイツ、ノルウェー / 2017 / 108分 /
監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン(Pen-Ek RATANARUANG)

ヴェネツィア国際映画祭「ヴェニス・デイズ」部門のオープニングを飾ったペンエーグ・ラッタナルアーン監督によるフィルム・ノワール。

『天使は白をまとう』 Angels Wear White / 嘉年華

中国 / 2017 / 107分 /
監督:ヴィヴィアン・チュウ(Vivian QU)

中国インディペンデント映画の名作を製作してきたヴィヴィアン・チュウ監督。
ヴェネツィア国際映画祭コンペ部門で上映。

『ファンさん』 Mrs. Fang / 方繡英

香港、フランス、ドイツ / 2017 / 87分 /
監督:ワン・ビン (WANG Bing)

2017年ロカルノ映画祭で金豹賞を受賞したワン・ビンの最新作。

『ニッポン国VS泉南石綿(いしわた)村』 Sennan Asbestos Disaster

日本 / 2017 / 218分 /
監督:原一男(HARA Kazuo)
製作・配給:疾走プロダクション 配給協力:太秦
©疾走プロダクション

『全身小説家』以来23年ぶりの原一男監督のドキュメンタリー。
「大阪・泉南アスベスト国賠訴訟」の8年間にわたる記録。

『東京ヴァンパイアホテル 映画版』 TOKYO VAMPIRE HOTEL

日本 / 2017 / 142分 /
監督:園子温(SONO Sion)
製作:日活
(C)2017 NIKKATSU

Amazonプライムの連続ドラマ作品の特別編集版。
常識を超えたバイオレンスとカラフルな美術セットの中で炸裂する園子温監督の異形の傑作。

コンペティション作品9作品!審査委員長は原一男監督に--!

また、今年のコンペティション部門の審査委員長には、あのアメリカのドキュメンタリー監督マイケル・ムーアがひれ伏したという、日本ドキュメンタリー界・孤高の巨人、『ゆきゆきて、神軍』などの原一男監督に決定しました。

そのほか、日本からは園子温監督作品の企画やプロデュースなど様々な形で参加してきた國實瑞惠、韓国からは富川国際ファンタスティック映画祭のチーフプログラマーのエレン・キム、ドイツからはアルセナール芸術監督のミレーナ・グレゴール、香港からはカンヌ、ベルリン、ロカルノ、ロッテルダム、ナントなどの国際映画祭で審査員も務めてきたクラレンス・ツィとなる国際色豊かな審査員によってコンペティション部門が選ばれます。

東京フィルメックス・コンペティション(全9作品)

『馬を放つ』 Centaur

キルギスタン、フランス、ドイツ、オランダ、日本 / 2017 / 89分 /
監督:アクタン・アリム・クバト(Aktan ARYM KUBAT)
配給:ビターズ・エンド

キルギスを代表する映画作家アクタン・アリム・クバトの最新作。
ベルリン国際映画祭で上映され、国際アートシネマ連盟賞受賞作品。

『見えるもの、見えざるもの』 The Seen and Unseen

インドネシア、オランダ、オーストラリア、カタール / 2017 / 86分 /
監督:カミラ・アンディニ(Kamila ANDINI)

バリ島の伝説をモチーフに作り上げた幻想譚。
現実と幻想が混淆した神話的な世界を描く。

『殺人者マルリナ』 Marlina the Murderer in Four Acts/ Marlina Si Pembunuh Dalam Empat Babak

インドネシア、フランス、マレーシア、タイ / 2017 / 95分 /
監督:モーリー・スリヤ(Mouly SURYA)

西部劇を彷彿とさせる風景を舞台に、ガリン・ヌグロホの原案を新鋭モーリー・スリヤが映画化。
カンヌ映画祭監督週間で上映。

『暗きは夜』 Dark is the Night

フィリピン / 2017 / 107分 / 監督:アドルフォ・アリックスJr(Adolfo ALIX Jr.)

巨匠リノ・ブロッカの社会派作品を彷彿させるアドルフォ・アリックスJrの力作。

『ジョニーは行方不明』★ Missing Johnny / 強尼・凱克

台湾 / 2017 / 105分 / 監督:ホァン・シー(HUANG Xi)

ホウ・シャオシェンのアシスタントを務めたホァン・シーの監督デビュー作。
台北映画祭で4賞を受賞。

『とんぼの眼』★ Dragonfly Eyes / 蜻蛉之眼

中国 / 2017 / 82分 / 監督:シュー・ビン(XU Bing)

中国の現代美術界の旗手、シュー・ビンの初監督作品。

『シャーマンの村』 Immortals in the Village / 跳大神

中国 / 2017 / 109分 / 監督:ユー・グァンイー(YU Guangyi)

ユー・グァンイー監督が、寒村のシャーマンたちの生活を4年以上にわたって追った画期的ドキュメンタリー。

『氷の下』 The Conformist / 氷之下

中国 / 2017 / 126分 /
監督:ツァイ・シャンジュン(CAI Shangjun)

『人山人海』のツァイ・シャンジュンがホァン・ボーを主演に迎えたフィルム・ノワール。
撮影はユー・リクウァイ。

『泳ぎすぎた夜』 The Night I Swam

日本 / 2017 / 79分 /
監督:五十嵐耕平、ダミアン・マニヴェル(IGARASHI Kohei, Damien MANIVEL)
配給:コピアポア・フィルム、NOBO

2014年のロカルノ映画祭で出会った二人の新鋭監督がその3年後に生み出した共同監督作品。
ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門で上映された。

©2017 MLD Films / NOBO LLC / SHELLAC SUD

そのほかにも、フィルメックス・クラシックやジャック・ターナー特集上映など盛りだくさんのプログラムが発表されています!

詳細は下記より

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