山口小夜子の精神が宿ったwebサイト「蒙古斑革命」がちょうど山口小夜子の生誕日である2017年9月19日に復活を遂げた!

画像1: 山口小夜子

山口小夜子

このプロジェクトは、ファッションモデルとして、かつて「日本」のアイコンであった山口小夜子が、世界を飛び廻り「人の存在」を撮り続ける写真家 高木由利子と共に、現代の日本に生きる私たちの美意識をあらためて探り、また、そのアイデンティティに向き合おうと開始されたものです。

画像: ロゴマーク

ロゴマーク

山口小夜子がインタビュアーとなり、高木由利子が撮影を担当、Webサイトで出会った無名の若者から90代の映画監督に至るまで、2人の目に止まった総勢32名の”エッジな人々”にインタビューを行い、約2年間にわたり続けられました。

プロジェクトの様子は、雑誌「ソトコト」で、高木由利子による写真やビジュアルをメインにインタビュー抜粋を掲載し、Webサイトで全文を公開するという形で連載を行っていました。

雑誌「ソトコト」連載時の誌面(2005~2007年)

画像1: 雑誌「ソトコト」連載時の誌面(2005~2007年)
画像2: 雑誌「ソトコト」連載時の誌面(2005~2007年)

しかし、このWebサイトは奇しくも、山口小夜子急逝とほぼ時を同じくし、サーバーダウンによ り全データが消失、また、ローカルデータや記録音声なども消失し、インタビュー全文を閲覧することが不可能な状態になってしまった。

山口小夜子急逝から10年にあたる本年、高木由利子、そして蒙古斑革命を発足当時から影で支えていた現代美術家/ホーメイ歌手の山川冬樹、また、晩年、山口小夜子と映像ディレクターの掛川康典とのチームで、舞・朗読・映像によるパフォーマンス活動を共にした演出家の生西康典、 および有志の力により、インタビュー記録映像や誌面原稿から新たに情報を起こし直し、Webサイトのサルベージに辿り着くことができたという。

本番サイト公開は、山口小夜子生誕の日にあたる9月19日。

第1回目は、全32人のインタビューを終え、連載の最後に行われた山口小夜子と高木由利子の 「終わらない旅」と題された対談からスタートする。

この対談は、「蒙古斑革命」立ち上げの経緯やその想いを語った内容となっており、また、プロジェクトのステートメントとしても受け取ることができる内容となっている。

「終わらない旅」と題されているとおり、連載終了後も「蒙古斑革命」の 精神が多くのひとに拡がっていくことを願った山口小夜子と高木由利子の意志を受け継ぐところからサルベージを開始されたという。

10年の時を経て、ふたたび「蒙古斑革命」が蘇ることで、山口小夜子と高木由利子の企みと想いが、現代の多くのひとと共鳴し「旅の続き」がはじまるー。

画像2: 山口小夜子

山口小夜子

画像3: 山口小夜子

山口小夜子

++「蒙古斑革命」登場人物++

伊東篤宏 (現代美術家、OPTRONプレーヤー)
Candle JUNE (キャンドルアーティスト)
灰野敬二 (音楽家)
田中洋介 (舞台衣装デザイナー)
山川冬樹 (現代美術家、ホーメイ歌手)
八木美知依 (ハイパー箏奏者)
森田志保 (フラメンコダンサー)
仲西祐介 (照明演出家)
津村耕祐 (ファッションデザイナー)
A.K.I. (MC)
浅野順子
KUJUN( 音楽家) /
MAYA( 音楽家)
堀つばさ (和太鼓奏者)
松本俊夫 (映像作家)
Lui (アクセサリーデザイナー)
生西康典&掛川康典 (映像作家、演出家)
exonemo (アートユニット)
長屋和哉( 打楽器奏者)
永戸鉄也 (アーティスト)
BOO (MC、VJ、DJ)
ヴィヴィアン佐藤 (ドラァグクイーン・美術家、文筆家)
横尾美美( 美術家)
下村一喜 (写真家)
林英哲 (和太鼓奏者)
UA (音楽家)
中村明一 (尺八奏者)
鍋田智久 (占い師)
栗原佑実子 (肌家)
黒田育世 (BATIK主宰、ダンサー)
鈴木清順 (映画監督)

9月19日:本番サイト公開以後は、上記より毎月1名をずつ更新予定。

「蒙古斑革命」復活によせて

「蒙古斑革命」復活によせて
ある日小夜子から電話があり、私たちは 熱く語った。東洋人である我々日本人の 美意識をあらためて探り、私たちの周り にいる”格好いいエッジな人々との出会 い”を記録に残そうということになった。 そのプロジェクトを”蒙古斑革命”と名付 けた。
小夜子がインタビュアーとなり、私が撮 影を担当して、雑誌で2005年から2年間連 載した。ウェブサイトで出会った無名の 若者から、90代の映画監督に至るまで、 総勢32名の人に登場していただいた。
プロジェクトの立ち上げ当初から参加し てくれた山川冬樹が、雑誌の紙面には納 まりきれないメッセージをウェブサイト でも発信することになった。だがある日 突然、サーバーのエラーのために、全デー タが消え、蒙古斑革命は途絶えた形となっ た。
そして、小夜子も2007年の夏に天に召さ れ旅だった。
それから10年の年月が経った。混乱し きった地球上で、アイデンティティーを見失い、東洋人として、日本人として、今世の使命を見 出せずに彷徨っている人々。少しでも、勇気と何らかのメッセージを送ることができれば、と願 うようになり、貴重な記録を再現し、蒙古斑革命のタイムレスな精神を世の中に発信し続けたい と思った。
山川冬樹、生西康典、星野圭一、篠原敏蔵の惜しみない協力により、ウェブサイトの再起動が可能となり、今新たに多くの人が蒙古斑革命の精神に触れる場が登場する!
ー写真家 高木由利子 (http://yurikotakagi.com/

画像: 山口小夜子と高木由利子

山口小夜子と高木由利子

「山口小夜子」というと、とかく日本的なアイコンとして語られることが多い。しかしそれは間違いだ。実際に小夜子がもっていた美への熱望というのは、決して「日本」という狭い枠組みに収まるものではなかった。彼女にとっての「日本」とは、戦後高度経済成長期に宿命的に纏うこととなった衣装の一つに過ぎず、それはいくらでも着替えたり、コーディネートしたり、リメイクすることが可能なものだった。 極東の島国からヨーロッパまでをまたにかけて活動した彼女の本能は、常に「日本」という狭い 枠を超えて広大なユーラシア(Euro+Asia)に向いていた。「山口小夜子」とは、東洋/西洋、 オーバーグラウンド/アンダーグラウンド、大人/少女、女/男、光/闇...あらゆる対極的なも のが相互に反撥しあう力を養分にして咲く、妙麗なる大輪の華だったのである。
一人の人間としての小夜子は非常に研究熱心で、好奇心旺盛な人だった。とりわけ「人」への興 味は尽きることがなかった。ある時、彼女が由利子さんと雑誌の連載企画を立ち上げるから一緒 にやろうよ、と誘ってくれた。二人の琴線に触れた「美しい人たち」を、彼女自身がインタビュー しながら毎月紹介する企画だという。タイトルは『蒙古斑革命』。十代の終わりもしくは二十代 の初め頃のものだろうか、彼女の遺品の中に自らの琴線に触れた千姿万態の人物イメージをべた べたと糊付けしたスクラップ・ブックがあるのだが、今みると『蒙古斑革命』はそれにとてもよ く似ている。『蒙古斑革命』でのスクラップ・ブック風のエディトリアル・デザインは由利子さ んの手によるものだったが、由利子さんが小夜子のスクラップ・ブックのことを知る由もない。 やはり二人は無意識に通じ合っていたのだろう。
この度、小夜子と由利子の二人が企てたこの小さな革命が、その精神を受け継ぐ有志の手によっ て、アーカイヴサイトとしてここに復活することとなった。革命の影の共謀者としてこれほど嬉 しいことはない。この場を借りて感謝申し上げたい。
ー現代美術家/ホーメイ歌手 山川冬樹 (https://www.facebook.com/fuyuki.yamakawa

画像: ー現代美術家/ホーメイ歌手 山川冬樹

ー現代美術家/ホーメイ歌手 山川冬樹

今の世に再び蒙古斑革命が静かに立ち上がること。
生きている間は、その人が生きて来た道筋は、なかなか見えてことないものだが、亡くなって
時間が経つと、誕生から死まで、一筋の光のように観えて来ることがある。小夜子さんの生きて来た光の道。光の道は彼女が亡くなったことで、途切れたりは
しない。その先を見通すことは、ぼくには出来ないけれども、遥 か未来に向けて、光の束のように、たくさんの可能性がその先に開けている。
いま多くの国で拝外主義、右傾化が進んでいる。蒙古斑に誇りを持つことは、自分の根源を探る ことでもある。ぼくたちの根源をたどっていくと、それは決して国家という小さな枠におさまる ものではないだろう。あらゆる人種、文明、文化は複雑に絡み合い、どこかで繋がっている。人 間だけではなく、あらゆる生命、物質は、どこかで繋がっている。
真理について考えている時間が一番好なのと言っていた小夜子さん。小夜子さんは、とても大き なスケールでものを考えていた人だった。ぼくたちは遊び場のような小さな場所で、舞、朗読、 映像による表現の実験を繰り返していた。
ひとりひとりの人間の力は本来とても小さい。でも、その小さな力のなかにこそ、かけがえのな いものがひそんでいると信じている。
いま、このタイミングで小夜子さん、由利子さん、山川さんたちがつくっていた蒙古斑革命のウェ ブサイトが、ホシノくんや、しのっぺんさんたち、有志によって、静かに立ち上がることの意味 を感じている。
ー演出家/美学校「実作講座 演劇 似て非なるもの」講師 生西康典
 (https://www.facebook.com/ikunishi

画像: ー演出家/美学校「実作講座 演劇 似て非なるもの」講師 生西康典

ー演出家/美学校「実作講座 演劇 似て非なるもの」講師 生西康典

山口小夜子について
無体財産権管理「オフィス マイティ」
HP: http://office-mighty.com/sayoko.y.html

東京都現代美術館にて行われた
『山口小夜子 未来を着る人』展内「蒙古斑革命」の展示 2015年

画像: 東京都現代美術館にて行われた 『山口小夜子 未来を着る人』展内「蒙古斑革命」の展示 2015年

”蒙古斑革命”Webサイトは下記より

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