10/28(土)より日本でも公開される『ポリーナ、私を踊る』がいち早く「フランス映画祭2017」で上映されました。

映画は、ボリショイの伝統的クラシックバレエを学んでいたポリーナが、ダンスを通して喜びや悲しみ、 成功と挫折を味わいながら、大人へと成長していく物語。
いまもなお人気の高い原作をもとに、よりリアリティと躍動感、そして伏線が張られたままのスト ーリーの空白部分に肉付けし、アーティスティックな作品へと昇華された意欲作です。

監督はドキュメンタリーやショートフィルム、長編映画など幅広いジャンルの作品を手掛けてい るヴァレリー・ミュラーと、自身もバレエダンサーでありコンテンポラリーダンスのコレオグラファー (振付家)アンジュラン・プレルジョカージュが共同で担当。

アンジュランは、バレエ界の権威ある賞を数多く受賞し、パリ・オペラ座バレエ団をはじめ多くの バレエカンパニーへ作品を提供、1985 年には自身のバレエカンパニーを設立しています。

主人公のポリーナ役には本作で映画デビューを飾ったアナスタシア・シェフツォワを抜擢。
ポリーナが新しい道を模索する中で出会うコンテンポラリーダンスカンパニーの振付家をフランスが誇る名女優ジュリエット・ビノシュが演じていることでも話題となっています。
さらにパリ・オペラ座エトワ ールのジェレミー・ベランガール、グザヴィエ・ドラン主演・脚本・監督作『マイ・マザー』や『胸騒ぎの恋人』にてその美貌と存在感を放った ニールス・シュナイダーらが出演し、ここでしか観ることのできない華麗なダンスシークエンスを創り上げています。

画像: © Carole Bethuel - Everybody on Deck

© Carole Bethuel - Everybody on Deck

数々の出会いと別れを繰り返す中で、葛藤する少女のイノセントなきらめきと数奇な運命、彼女が見つける新しい自分とはー。

そして、現在開催中の「フランス映画祭 2017」にて本作の上映が行われ、共同監督を務めたヴァレリー・ミュラーとアンジュラン・プレルジョカージュが上映後のトークショーに参加いたしました。

「フランス映画祭2017」トークショー
日程:6月25日(日)
会場:有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2-5-1有楽町朝日マリオン12F)
登壇者:ヴァレリー・ミュラー&アンジュラン・プレルジョカージュ監督

画像: 「フランス映画祭2017」トークショー 日程:6月25日(日) 会場:有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2-5-1有楽町朝日マリオン12F) 登壇者:ヴァレリー・ミュラー&アンジュラン・プレルジョカージュ監督

本作の上映後、満席の会場のなか大きな拍手で迎えられる、ヴァレリー・ミュラー監督とアンジュラン・プレルジョカージュ監督。
久々の来日をとなったミュラー監督は「こうして東京でみなさんにお会いできて光栄です」と一言挨拶。
自身のバレエ団を持ち、これまで日本でも公演を行った経験を持つプレルジョカージュ監督は「私も日本に来ることができ、大変嬉しく思っています。日本ヘは公演で何回か来ていますが、映画のプロモーションで来るのはまた別の感動があります。とても幸せです」と笑顔で挨拶した。

画像: ヴァレリー・ミュラー

ヴァレリー・ミュラー

本作はバンド・デシネが原作となっていることを受け、今回の制作に至るまでの経緯を尋ねられると、ミュラー監督は「バンド・デシネ「ポリーナ」を映画化しようと思った理由は、原作者のバスティアン・ ヴィヴェス自身を知っており、彼の仕事ぶりを評価しているからです。
ポリーナは現代の若い女性の強さを描いていて、普通のバレエ映画のようなステレオタイプではない、固定概念がない点が気に入りました。またこの物語やポリーナを通して、人生の中で成長し自分自身を見出していくことを語ることができると思ったのです。ダンスという仕事を通して、小説のような冒険を語ることができますし、ダンスをあまり知らない方に、「踊る」という仕事がどんなもの かを伝えるきっかけにもなればいいと思いました」とコメント。
バレエとコンテンポラリーダンスの振付家として活躍する傍ら、映画監督としても活動するプレルジョカージュは「私はバレエの映像は何回も撮っていたのですが、 ヴァレリーはシナリオライターとしても監督としても優れていて、ダンスを題材にしたフィクション映画を作ることは楽しそうに思えたのです。原作のバンド・デシネ、そしてヴィヴェスのことも知っていたので、プロデューサ ーから話をもらった時にすぐに引き受けました」笑顔で答えた。

画像: アンジュラン・プレルジョカージュ

アンジュラン・プレルジョカージュ

迫力のあるダンスシーンが連続する本作。Q&A のコーナーで観客から「本作の出演者はすべてダンサーの人ですか?」という質問を受けると、ミュラー監督が「本作では「本人に踊ってもらう」という決めごとをアンジュランと作りました。替え玉は使いたくなかったのです。いくつものオーディションを重ね、ダンサーで演技ができる人と、俳優でダンスができる人の両方を使うことにしました。映画とダンスが一緒に歩むことができるような形にしたかった。またダンサーと俳優がお互いにノウハウを分かち合うようにしたかった。
ポリーナ役を演じたアナスタシアは、元々バレリーナで今回が映画初出演となります。ポリーナとコンテンポラリーダンスを踊ることになるジェレミー・ベランガールはパリオペラ座のエトワールです(撮影時)。ポリーナにコンテンポラリーを教える振付家役のジュリエッ ト・ビノシュはご存知の通り女優ですが、英国を代表する現代ダンスの振付家、アクラム・カーンと一緒に舞台をやっていて、ダンスは定期的に踊っています。ニールス・シュナイダーは映画に出る前に アンジュランの舞台に出てもらい、ダンスを習得してもらったんです」と、 こだわりのキャスティングについて明かした。

また原作者のバスティアン・ヴィヴェスが本作を絶賛しているといい、プレル ジョカージュ監督は「映画を見てくれて「僕が描いた登場人物たちを力強い人物として描いてくれていて嬉しい」と言ってくれていて、とても幸せでした。原作を映画化する幸せはそこにあると思いました」と、嬉しそうにはにかんでいた。

『ポリーナ、私を踊る』はボリショイの伝統的クラシックバレエを学んでいたポリーナが、ダンスを通して喜びや悲しみ、成功と挫折を味わいながら、大人へと成長していく物語。
いまもなお人気の高い原作をもとに、よりリアリティと躍動感、そして伏線が張られたままのスト ーリーの空白部分に肉付けし、アーティスティックな作品へと昇華された意欲作。
ステレオタイプのバレエ映画とはひと味もふた味も違う、 新たなバレエ映画に胸を熱くした観客から再度、両監督へ大きな拍手が送られ、イベントは幕を閉じた。

<STORY>
ボリショイバレエ団のバレリーナを目指すロシア人の女の子ポリーナ(アナスタシア・シェフツォワ)は、厳格な恩師ボジンスキー(アレクセイ・グシ ュコフ)のもとで幼少の頃から鍛えられ、将来有望なバレリーナへと成長していく。かの有名なボリショイバレエ団への入団を目前にしたある日、コンテンポラリー ダンスと出会い、全てを投げ打ってフランスのコンテンポラリーダンスカンパニー行きを決める。新天地で新たに挑戦するなか、練習中に足に怪我を負い彼女が 描く夢が狂い始めていく。ダンスを通して喜びや悲しみ、成功と挫折を味わい成長していく少女。彼女が見つけた自分らしい生き方とは...。

監督:ヴァレリー・ミュラー&アンジュラン・プレルジョカージュ
脚本:ヴァレリー・ミュラー
出演:アナスタシア・シェフツォワ、ニールス・シュナイダー、ジュリエット・ビノシュ、ジェレミー・ベランガール、アレクセイ・グシュコフ
原作:「ポリーナ」(ShoPro Books) (著者:バスティアン・ヴィヴェス、訳:原正人)
配給:ポニー・キャニオン 2016 年/フランス/108 分/PG12/字幕:古田由紀子/原題:Polina, danser sa vie ©2016 Everybody on Deck - TF1 Droits Audiovisuels - UCG Images - France 2 Cinema

10月28日(土)より ヒューマントラストシネマ有楽町、 ヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国ロードショー

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