日本人監督として最多のカンヌ出品(今回で8度目)を誇る河瀨直美監督 最新作『光』が、「コンペティション」部門に選出され、日本時間5月24日(水)(※現地23(火)夜)、レッドカーペットと公式上映が行われた。

メイン会場 パレ前 レッドカーペットに 100台以上 カメラが集結、2300席はチケットは完売と、カンヌに愛される河瀨直美監督の人気の高さをうかがわせていた。

レッドカーペットに『光』一行が登場すると一斉にフラッシュがたかれ、監督・キャストは沿道 歓声に応えながら笑顔で歩いた。河瀨監督は 、作品のイメージに合わせ“風を受けて光を放つイメージ“ TAE ASHIDAによるドレスに、ブルガリの宝飾 を身につけ登場。

3年連続で出演作がカンヌ映画祭出品の快挙を果たした主演・永瀬正敏と、1976年に主演作に『愛 コリー ダ』が、カンヌ国際映画祭で上映され今年クラシック部門でも再上映されたレジェンド・藤竜也が河瀨監督の両隣を囲む。
ヒロインの水崎綾女と神野三鈴、そして音楽担当である中東レバノンから現れた新世代ジャズの新たな才能、イブラヒム・ マーロフ 6名がレッドカーペットを彩った。

画像1: ©Kazuko Wakayama ©2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、 KUMIE

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画像2: ©Kazuko Wakayama ©2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、 KUMIE

©Kazuko Wakayama ©2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、 KUMIE

公式上映の終盤、『光』のタイトルがスクリーンに現れた瞬間、拍手喝采が鳴り止まない。その後、エンドロールの最中も拍手は続き、場内が明るくなるやいなや、スタンディングオーベーション!
拍手と歓声は10分間鳴り止むことなく続いた。

河瀨監督はじめ、キャストも涙を見せる。主演 永瀬正敏の号泣する姿がスクリーンに映し出され、今回弱視 カメラマン役を演じる上で使用した、劇中で“心臓”と呼んだローライ・フレックスを抱きしめる。監督やキャストと 熱い抱擁を見せ、会場の涙を誘った。

画像3: ©Kazuko Wakayama ©2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、 KUMIE

©Kazuko Wakayama ©2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、 KUMIE

上映後の囲み取材でワールドプレミア上映の感想について、河瀨監督 「言葉にならないものが込み上げてきて、今まだ整理できていませんが、もしかしたらこの映画は言葉にならないものを人々に届ける、そんな力を持っているのかなと思います。映画は作ったものですが、生き物なんだなと思えた時に、込み上げるものがありました。会場の一体感に、同じ世界に自分たちが存在している喜びを感じたのかもしれません。映画を作ることも生きることも孤独なので、瞬間でも一体感をもてたことの喜びは掛け替えのないことだと感じています。」と、感慨深く語った。

永瀬 「監督と同じで言葉にならないです。エンドロールが終わって何回も拍手をいただいて、その後あんなに長いスタン ディングオベーションをいただいて、エンドロールが終わって立ち上がるときは格好良く立ち上がろうと思っていたのですが、 ダメでした。あんなに温かい拍手は初めていただいたと思います。ありがとうございます。」と、話した。

上映後の観客より「今迄に観た中で一番良い映画だった」といった感想があったことを伝えられると、河瀨監督 「最高です。 混沌とした時代で、表現をする時も混沌としたものを描いてしまう時代。そんな中で必死に“光”を見つけられる映画を作れた。観客の皆さんが今の時代だからこそ一番良い映画と言っていただけるのであれば 、私は人間に未来があるんじゃない かと思います。」と、作品への思いを滲ませた。

藤竜也 「初号でも込み上げて来てどうしようもなかったけれど、外国の方にも文化の壁を超えて、日本人と同じく感動してくれたというのが、感動しました。」と話した。

「コンペティション」部門 授賞式 、クロージングセレモニーがおこなわれる、日本時間5月29(月)(現地時間:5月28 日(日))に実施。

20年ぶりとなる日本史上5度目、世界でも女性監督では史上2人目 パルムドールへの期待が『光『に 寄せられている。日本では、5月27日(土)より全国公開する。

『光』レッドカーペット公式動画

画像: HIKARI - Red Carpet - EV - Cannes 2017 youtu.be

HIKARI - Red Carpet - EV - Cannes 2017

youtu.be

STORY:
視力を失いゆくカメラマンと出逢い、美佐子の中の何かが変わりはじめる―
人生に迷いながら、単調な日々を送っていた美佐子 (水崎綾女)は、とある仕事をきっかけに、弱視の天才カメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出逢う。美佐子は雅哉の無愛想な態度に苛だちながらも、彼が撮影した夕日の写真に心を突き動かされ、いつかこの場所に連れて行って欲しいと願うようになる。命よりも大事なカメラを前にしながら、次第に視力を奪われてゆく雅哉。彼と過ごすうちに、美佐 子の中の何かが変わり始めるーー。

画像: 河瀬直美監督カンヌ国際映画祭出品『光』予告 youtu.be

河瀬直美監督カンヌ国際映画祭出品『光』予告

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監督・脚本:河瀨直美
出演:永瀬正敏 水崎綾女 神野三鈴 小市慢太郎 早織 大塚千弘/大西信満 堀内正美 白川和子/藤竜也
配給:キノフィルムズ/木下グループ
宣伝協力:フリーストーン
©2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE
2017 年 / 日本・フランス・ドイツ合作 / 102 分 / カラー

5月27日(土)、新宿バルト9、丸の内TOEIほか 全国公開!

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