主演は“生きる映画史”役者・仲代達矢。
共演に黒木華、原田美枝子、小林薫、そして阿部寛の実力派が揃う。
監督・脚本は小林政広。

仲代達矢×小林政広タッグに豪華共演陣が揃う!!
本作品の脚本、監督は『愛の予感』『逢う時は他人』などの小林政広。長編16作目となる。
カンヌ映画祭への公式出品、ロカルノ映画祭最高賞受賞など、映画作家としての小林政広は、主に海外で評価されている。

仲代達矢と小林監督の出逢いは、『春との旅』(2010)である。脚本に惚れ込み出演を快諾した仲代とはその後『日本の悲劇』(2012)を完成させた。そして、小林が仲代に捧げた脚本でもある本作。三作続けて小林作品で仲代は主演を務めた。

『海辺のリア』主人公・桑畑兆吉を演じるのは、仲代達矢。84歳。俳優人生65年。
日本映画界最高峰に相応しい俳優である。
共演には、黒木華、原田美枝子、小林薫、そして阿部寛の実力派が揃う。
今や見る影もないかつてのスターと、そこに深く関わる者たちの感情が強くぶつかり、揺れ動く。
人間の「純粋さ」と「邪悪さ」が絡まり合う複雑な関係を、それぞれが全身で演じている。
国内のみならず、海外からも注目が集まる意欲作だ。

画像: (C)「海辺のリア」製作委員会 www.facebook.com

(C)「海辺のリア」製作委員会

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以下、プレスリリースより出演者コメント

■仲代達矢コメント

この作品は「仲代達矢の人生そのもの」かもしれません
往年のスター・桑畑兆吉が、人生の最後を自由に楽しむ、そんな映画です。
それは、絶望ではなく希望。約束事など一切なしに、気持ちのままに放浪する、そんな姿は、少し滑稽でもありますが、頼もしさも感じられます。人は誰でも「変わらないもの」を持っています。兆吉にとって、それは「演じること」。役者の魂を解き放つかのように、リア王の台詞を滔々と述べるクライマックスには、そんな想いが込められています。
お気づきかと思いますが、この作品は「仲代達矢のドキュメンタリー」とも言えるかもしれません。実際、シナリオを読んだ瞬間、「ああ、遭遇してしまった。今だからこそできる作品に・・・」と思いました。素敵な共演者にも刺激を受けながら撮影でき、今までにない作品になりました。小林監督の描く、人間の光と影、納得できる終末・・・人間の生き方を皆さまも想像していただけたらと思います。是非、劇場でご覧ください。

■阿部寛コメント

兆吉という役に入り込んでいる仲代さんは、生命力に溢れ、その姿は神々しく美しく見えました。威厳ある「リア王」がまるで乗り移ったかのような芝居でした。行男は、兆吉の「自由さ」にどうすることもできなく翻弄されていくのですが、まさにそうやって仲代さんのお芝居に巻き込んでいただいた印象です。

■黒木華コメント

仲代さんと1対1のお芝居で感情をむき出しにする場面が多く、難しい役でしたが、仲代さんの力強く自由な演技に圧倒されながら楽しく演じることができました。私が演じた伸子は、絶望の中にいながらもなお、わずかな希望を信じて家族とのつながりを求めています。生きる理由がわからずにもがいている中で、伸子が選択した人生をご覧いただければと思います。

■原田美枝子コメント

『海辺のリア』は、長い間、第一線で芝居を続けてこられた仲代さんだからこそできる作品です。映像に写し取られたのは、リア王であり、俳優であり、仲代達矢さんご自身のようにも見えました。冷たい娘の役ではありますが、共演させていただけたことがとても嬉しかったです。

■小林薫コメント

海辺のリアは仲代さんの仕事振りを間近で見させて頂く機会でもありましたが、長ゼリフもカンペキ! 砂浜何往復もし、アスファルトの坂道を彷徨い歩く体力にも驚かされました。歳をとると言うのは可笑しくも哀しいもので、体力も衰え記憶力も曖昧になっていくということです。
老人ホームを抜け出した兆吉の姿と仲代さんとが重なり、シェイクスピアの劇世界と現が渾然一体となっていくラストは圧巻でありましたが、見終わって、歳をとるのも悪くないと勇気をもらった次第です。

■脚本・監督:小林政広 プロフィール
1954年東京生まれ。
15歳の時フランソワ・トリュフォー監督の『大人は判ってくれない』(1959)に衝撃をうけ、映画監督になることを決意。第8回城戸賞受賞をきっかけに映画、テレビの脚本家として約15年間活動する。1996年初監督作品『CLOSING TIME』を製作し、モンキータウンプロダクションを設立。『海賊版=BOOTLEG FILM』(1998)、『殺し』(2000)、『歩く、人』(2001)、『バッシング』(2005)をカンヌ映画祭へ出品。『女理髪師の恋』(2003)、『愛の予感』(2007)、『ワカラナイ』(2009)、『逢う時は他人』(2013)をロカルノ映画祭に出品。
なかでも『愛の予感』では第60回ロカルノ映画祭 最高賞含む4冠同時受賞。特に海外での評価が高い。本作で長編16作目となるが、殆どの作品がオリジナル企画で、脚本、プロデュースも務めている。

画像: 「海辺のリア」予告 youtu.be

「海辺のリア」予告

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ストーリー
桑畑兆吉(仲代達矢)は、舞台、映画にと、役者として半世紀以上のキャリアを積み、さらに俳優養成所を主宰する大スターだった。芝居を愛し続けた、かつてのスターも、今や認知症の疑いがあり、長女・由紀子(原田美枝子)とその夫であり、兆吉の弟子だった行男(阿部寛)に裏切られ、高級老人ホームへと送り込まれる。遺書を書かされた挙句にだ。
しかし、ある日、兆吉はその施設を脱走する。なにかに導かれるように、あてもなく海辺を歩き続ける。シルクのパジャマ姿にコートを羽織り、スーツケースをひきずって―。
兆吉は彷徨い歩くなかで、妻とは別の女に産ませた娘、伸子(黒木華)と突然の再会を果たす。兆吉には、私生児を産んだ伸子を許せず、家から追い出した過去があった。
伸子に「リア王」の最愛の娘・コーディーリアの幻影を見た兆吉。兆吉の身にも「リア王」の狂気が乗り移る。
かつての記憶が溢れ出したとき、兆吉の心に人生最後の輝きが宿る―。

脚本・監督:小林政広
出演:仲代達矢 黒木華 原田美枝子 小林薫 ・ 阿部寛
エグゼクティブプロデューサー:杉田成道 
プロデューサー:宮川朋之 小林政広
企画・制作:モンキータウンプロダクション 
宣伝:日本映画放送 
配給:東京テアトル
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 
(C)「海辺のリア」製作委員会

6月3日(土) テアトル新宿・有楽町スバル座 ほか全国ロードショー!!

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